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どうやって計算するか覚えてる?「秒速5mmは時速何m?」→正しく答えられる?

  • 2025.10.1
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速さの問題は、解き方を丸覚えしてしまうと、応用問題で足をすくわれやすい難しさがあります。

今何を求めようとしているのか、具体的に考えながら計算することが大事ですよ。

今回は、秒速を時速に直す問題にチャレンジしてみましょう。

問題

秒速5mmで進む機械の速さは時速何mでしょうか。

解答

正解は、「時速18m」です。

どうやって計算すればよいのか、分かりましたか?

次の「ポイント」で、計算手順を確認してみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、「秒速と時速という言葉の意味を正しくとらえること」です。

秒速とは「1秒間に進む距離」のことです。また、時速とは「1時間に進む距離のこと」です。さらに、この二つの間には、「1分間に進む距離」である分速が存在します。

秒速を時速に換算したいときは、秒速→分速→時速の順に直すと分かりやすくなります。

では、さっそく秒速5mmの機械の分速を求めてみましょう。つまり、「1秒で5mm進む機械」が「1分でどれだけ進むのか」を求めるわけです。

1分は60秒ですから、5mm×60秒とすれば、1分間で進む距離が計算できます。

5mm×60秒=300mm(分速)

次に、分速を時速に直します。今度は、「1分で300mm進む機械」が「1時間でどれだけ進むのか」を求めるのです。

1時間は60分ですから、300mm×60分とすれば、1時間で進む距離が計算できます。

300mm×60分=18000mm(時速)

これで時速が出ました。ただしこの問題では、「時速何mになるのか」を聞かれているため、mmからmへの単位換算が必要です。

1000mm=1m
18000mm=18m

この時速18mが、問題の答えになります。

まとめ

今回は、秒速を時速に直す問題にチャレンジしました。

秒速を時速に直すには、秒速に60を二回掛ければ答えが出ます。

秒速●mm×60×60=時速●mm
※問題の指定に合わせて時速の単位をkmやmに直す

先の「ポイント」で解説した通り、最初の「×60」は分速に直す計算で、次の「×60」で時速に直しています。

この式を暗記しておくこともできますが、意味を理解しないままの丸暗記は「なにを掛けるんだっけ?」「×だっけ、÷だっけ?」と細部を忘れてしまいがちです。一方「秒速」や「時速」の意味を押さえておけば、暗記に頼らなくとも自分で式を作れますし、応用も効きます。速さの問題では、「何を聞かれているのか」を考えながら計算をしてみましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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