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「スマホ使用は1日2時間以内」豊明市の『条例案』に“誤解”広まる「一律2時間に制限されるの?」

  • 2025.8.26
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出典:photoAC(写真はイメージです)

スマートフォンは今や生活に欠かせない存在ですが、「スマホ依存」による身体面、精神面や生活面での悪影響に関する議論も年々増えています。

そんな中、2025年8月、愛知県豊明市が発表したある条例案が静かに波紋を呼んでいます。

それは、スマートフォンやタブレットなどの使用を「1日2時間」とすることを市民全体の目安としたもの。強制力や罰則はないものの、「条例」としての提示が、市民の間に戸惑いや誤解を生んでいるようです。

市はこの方針について「健康や生活のリズムを見直すきっかけに」と説明しますが、そもそもなぜこのような条例案を打ち出したのでしょうか?

今回は、豊明市が示した条例案の背景と、それに対する反応について詳しくご紹介します。

豊明市が提示した「スマホ2時間以内条例案」の背景とは

今回話題となっているのは、愛知県豊明市が市議会定例会に提出した「スマートフォン等の適正使用の推進に関する条例案」。

この条例案では、スマートフォンやパソコン、タブレット、ゲーム機などを対象に、生活や仕事、学業を除いた「余暇時間」における利用を1日2時間以内に抑えることを“目安”として市民に促す内容が盛り込まれています。

対象は子どもだけではなく、市民全体。また、子どもに関しては睡眠への影響を考慮し、小学生は午後9時まで、中学生以上は午後10時までの使用が望ましいとされています。

豊明市は、子どものスマホ依存や、親が乳幼児に長時間端末を使わせる事例を把握しており、福祉政策の一環としてこの条例を策定しました。市長は「スマホの便利さは認めた上で、社会問題として過剰使用を見直すきっかけにしてほしい」と述べています。

条例発表後、SNSで誤解が広まる事態に

条例には「〜しなければならない」や「〜努めなければならない」といった義務付けや罰則規定は一切なく、あくまで市民の自主的な意識改革を促す“理念条例”とされています。

しかしながら、この条例案の発表後、SNSを中心に「スマホを一律2時間に制限される」「個人の自由が奪われる」といった誤解や曲解された情報が広まりました。

こうした状況を受け、豊明市は公式HPにて、改めて「豊明市スマートフォン等の適正使用の推進に関する条例案について」としてこれが条例“案”だということを強調。「本条例案はスマートフォン等の機能を肯定したうえで、スマートフォン等の過剰使用が睡眠時間をはじめとした身体面、精神面及び生活面への悪影響を引き起こさないよう対策を推進することを目的とするもの」として説明しています。

また、2時間以内を目安とすることに関しても「市民お一人おひとりによって生活状況は異なります。『目安』を参考に、各自の使用時間や使用時間帯等を見つめなおしていただきたいと考えています」と記載しています。

スマホ依存に歯止めを、条例案を支持する声

条例案には一定の支持の声が集まっています。

特に、子どもたちの生活習慣や依存問題に対する不安を背景に、地方自治体が問題提起を行ったことを評価する意見が目立ちました。

  • 確かに子どものスマホ依存は問題だと思う。
  • 子どもたちのスマホの使い方は課題だと思う。
  • これを機にスマホの使い方を見直すきっかけになるならいいと思います。
  • ゲームやYouTubeの視聴を2時間制限するというのなら賛成ですね。
  • スマホ依存は問題になっているから、市が問題提起してくれたのはありがたい。

特に子育て世代や教育関係者と思われる層の意見が多く見られました。

現代ではスマホが学習や遊び、連絡手段として不可欠である一方、使用の過剰さが健康や成長に及ぼす悪影響を懸念する声も根強く存在しています。

条例の実効性や「自由の侵害」への疑問も

一方で、この条例案に対して「やりすぎでは?」と疑問を呈する声も多く上がっています。特に「1日2時間」という数値の根拠や、市民の私的生活への干渉と捉えられかねない点が批判の対象となっています。

  • そもそも2時間の根拠がわからないし、スマホを必需品にしているのは政府や行政側では。
  • 利用時間の問題ではなく、利用方法の問題なのでは?
  • 個人の自由に踏み込みすぎだと思う。

また、「スマホ=悪ではない」といった主張も。

  • 学びの場にもなるスマホを一括りに“悪”とするのは違うと思う。
  • スマホは悪ではないですよね。
  • 仕事で使うし、子どもとの連絡にも必要なんです。
  • 条例でやるのはやりすぎですよね。

さらには「スマホの制限」によって、子供たちの環境が破壊されてしまうのではといった懸念も見られました。

  • 子供たちのコミュニケーションインフラが破壊されてしまうのでは。
  • この条例を使って、親の権限を振りかざしたスマホの制限に繋がりそう。

スマホとの「付き合い方」を見直すきっかけに?前向きな対応策案も

今回の話題を受け、「なら○○すればいいのでは」といった対策案も多く見受けられました。

  • 条例で縛るんじゃなくて、まずは家庭や学校での意識付け強化から始めるのはどう?
  • スマホは家庭でルールを決めて正しく使いましょう!と呼びかけるだけでいいと思う。
  • 時間で制限するより、スマホの活用法や親子での話し合い方を支援する施策の方がいいと思うんだけど。
  • 親子で定期的に話し合い、子どもに納得感を持たせるほうが良いと思う。

スマホとどう向き合う?社会全体で問われるバランス

今回は、豊明市のスマートフォン等使用制限条例案についての、世の中の人の声をご紹介しました。

市が問題提起してくれたのはありがたい」とする声もあれば、「個人の自由に踏み込みすぎでは」といった懸念も見られた今回の話題。

便利な一方で依存性も高いスマートフォン。デジタル化が進む現代で「制限」をかけることは難しいものの、社会全体で取り組まなくてはいけない課題なのかもしれません。


出典:豊明市「豊明市スマートフォン等の適正使用の推進に関する条例案について」(https://www.city.toyoake.lg.jp/22058.htm