第77回エミー賞、『セヴェランス』が最多27部門ノミネート！ 『アドレセンス』オーウェン・クーパーが史上最年少で候補入り

第77回エミー賞のノミネーションが2025年7月15日（現地時間）に発表され、ドラマ部門で『セヴェランス』が最多27部門、コメディ部門で『ザ・スタジオ』が最多23部門で候補入りした。

ベン・スティラーが監督兼製作総指揮を務める『セヴェランス』は、仕事と私生活の記憶を分離する手術“セヴェランス”を受けた会社員マーク（アダム・スコット）を主人公にした物語。すでにシーズン3への更新が決定しており、エミー賞の最有力候補とされている。ドラマ部門では、『ザ・ディプロマット』や『The Last of Us』、ノア・ワイリー主演の『ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室』などが複数ノミネートを獲得。『ER緊急救命室』でエミー賞候補となったワイリーの初受賞に期待がかかる。

一方、時代の変化に翻弄される大手映画スタジオの代表を主人公に、豪華ゲストが出演する『ザ・スタジオ』は、ゲスト俳優賞としてブライアン・クランストンやマーティン・スコセッシ、ロン・ハワード、ゾーイ・クラビッツが候補入りを果たし、昨年の『一流シェフのファミリーレストラン』に並ぶ過去最多タイのノミネート数を記録した。

リミテッドシリーズ/テレビムービー部門では、『THE BATMAN－ザ・バットマン－』スピンオフ作品『THE PENGUIN－ザ・ペンギン－』が24部門で最多。また、Netflixオリジナルの少年犯罪の真相に迫ったクライムドラマ『アドレセンス』に出演する15歳の新星オーウェン・クーパーが、史上最年少で同部門助演男優賞の候補となった。受賞すれば、演技部門を通じて最年少記録を更新する。

第77回エミー賞の授賞式は、コメディアンのネイト・バーガッツェを司会に迎え、9月14日（現地時間）にロサンゼルスのピーコック・シアターで開催される。

＜第77回エミー賞の主要ノミネート一覧＞

ドラマ部門 作品賞

『キャシアン・アンドー』

『ザ・ディプロマット』

『The Last of Us』

『パラダイス』

『ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室』

『セヴェランス』

『窓際のスパイ』

『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』

ドラマ部門 主演男優賞

スターリング・K・ブラウン『パラダイス』

ゲイリー・オールドマン『窓際のスパイ』

ペドロ・パスカル『The Last of Us』

アダム・スコット『セヴェランス』

ノア・ワイリー『ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室』

ドラマ部門 主演女優賞

キャシー・ベイツ『マトロック』

シャロン・ホーガン『バッド・シスターズ』

ブリット・ロウワー『セヴェランス』

ベラ・ラムジー『The Last of Us』

ケリー・ラッセル『ザ・ディプロマット』

ドラマ部門 助演男優賞

ザック・チェリー『セヴェランス』

ウォルトン・ゴギンズ『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』

ジェイソン・アイザックス『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』

ジェームズ・マースデン『パラダイス』

サム・ロックウェル『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』

トラメル・ティルマン『セヴェランス』

ジョン・タトゥーロ『セヴェランス』

ドラマ部門 助演女優賞

パトリシア・アークエット『セヴェランス』

キャリー・クーン『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』

キャサリン・ラ・ナサ『ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室』

ジュリアンヌ・ニコルソン『パラダイス』

パーカー・ポージー『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』

ナターシャ・ロスウェル『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』

エイミー・ルー・ウッド『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』

コメディ部門 作品賞

『アボット エレメンタリー』

『一流シェフのファミリーレストラン」

『Hacks（原題）』

『こんなのみんなイヤ!』

『マーダーズ・イン・ビルディング』

『シュリンキング:悩めるセラピスト』

『ザ・スタジオ』

『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』

コメディ部門 主演男優賞

アダム・ブロディ『こんなのみんなイヤ!』

セス・ローゲン『ザ・スタジオ』

ジェイソン・シーゲル『シュリンキング:悩めるセラピスト』

マーティン・ショート『マーダーズ・イン・ビルディング』

ジェレミー・アレン・ホワイト『一流シェフのファミリーレストラン』

コメディ部門 主演女優賞

ウゾ・アドゥバ『ザ・レジデンス』

クリステン・ベル『こんなのみんなイヤ!』

キンタ・ブランソン『アボット エレメンタリー』

アイオウ・エディバリー『一流シェフのファミリーレストラン』

ジーン・スマート『Hacks（原題）』

コメディ部門 助演男優賞

アイク・バリンホルツ『ザ・スタジオ』

コールマン・ドミンゴ『フォー・シーズンズ』

ハリソン・フォード『シュリンキング:悩めるセラピスト』

ジェフ・ヒラー『サムバディ・サムウェア』

エボン・モス＝バクラック『一流シェフのファミリーレストラン』

マイケル・ユーリー『シュリンキング:悩めるセラピスト』

ボーウェン・ヤン『サタデー・ナイト・ライブ』

コメディ部門 助演女優賞

ライザ・コロン＝ザヤス『一流シェフのファミリーレストラン』

ハンナ・アインバインダー『Hacks（原題）』

キャスリン・ハーン『ザ・スタジオ』

ジャネル・ジェームス『アボット エレメンタリー』

キャサリン・オハラ『ザ・スタジオ』

シェリル・リー・ラルフ『アボット エレメンタリー』

ジェシカ・ウィリアムズ『シュリンキング:悩めるセラピスト』

リミテッドシリーズ/テレビムービー部門 作品賞

『アドレセンス』

『ブラック・ミラー』

『人生の最期にシたいコト』

『モンスターズ: メネンデス兄弟の物語』

『ザ・ペンギン』

リミテッドシリーズ/テレビムービー部門 主演男優賞

コリン・ファレル『THE PENGUIN－ザ・ペンギン－』

スティーヴン・グレアム『アドレセンス』

ジェイク・ギレンホール『推定無罪』

ブライアン・タイリー・ヘンリー『ドープ・シーフ』

クーパー・コック『モンスターズ: メネンデス兄弟の物語』

リミテッドシリーズ/テレビムービー部門 主演女優賞

ケイト・ブランシェット『ディスクレーマー 夏の沈黙』

ミーガン・フェイ『セイレーンの誘惑』

ラシダ・ジョーンズ『ブラック・ミラー』

クリスティン・ミリオティ『THE PENGUIN－ザ・ペンギン－』

ミシェル・ウィリアムズ『人生の最期にシたいコト』

リミテッドシリーズ/テレビムービー部門 助演男優賞

ハビエル・バルデム『アドレセンス』

ビル・キャンプ『推定無罪』

オーウェン・クーパー『アドレセンス』

ロブ・ディレイニー『人生の最期にシたいコト』

ピーター・サースガード『推定無罪』

アシュリー・ウォルターズ『アドレセンス』

リミテッドシリーズ/テレビムービー部門 助演女優賞

エリン・ドハティ『アドレセンス』

ルース・ネッガ『推定無罪』

クロエ・セヴィニー『モンスターズ: メネンデス兄弟の物語』

ジェニー・スレイト『人生の最期にシたいコト』

クリスティン・トレマルコ『アドレセンス』

Text: Tae Terai

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