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40歳で「フェイスリフト」を決意。介入のない加齢との別れを選んだ女性の“選択”と“回復”のストーリー

  • 2025.7.16

美容業界で働くメラニーが、ビバリーヒルズの形成外科医キャサリン・チャン医師のもとを訪れたとき、彼女はまだフェイスリフトをする決心をしていたわけではなかった。「私の家系の女性たちは、みんな自然なエイジングを選んできました」と、介入のない加齢を称賛しつつも、自分自身は違う道を選ぶことにしたと語る。そしてチャン医師のカウンセリングが、メラニーの未来を大きく変える転機になった。

「“必要”というのは、とても主観的な言葉です」

チャン医師は、一人ひとりに合わせて複数の施術を組み合わせるのが信条。鏡を前に、どの部分が気になるかをメラニーに問いかけたところ、彼女はフェイスラインのぼやけや、まぶたのたるみを挙げた。そこから導き出されたのは、ディーププレーンフェイスリフトにとどまらない複合的なアプローチ。ネックリフト、側頭部リフト、上まぶたの手術(上眼瞼形成術)、そして脂肪注入が含まれることになった。

なかでも注目すべきは、脂肪注入の進化形だ。「おへその内側に小さな切開を加えることで、傷跡が見えないようにしました。そこから腹部の脂肪を採取し、顔に注入するのです」とチャン医師は説明する。「患者様は特に目の下のくぼみを気にされていたので、目の下だけでなく、頬やこめかみにも脂肪を加えました」。なお、チャン医師の施術を受けるには、現在9ヵ月から1年の待機期間があるという。メラニーはその順番を待つことにした。

初診から手術当日までは、詳細の確認のために数回クリニックを訪れただけだったという。「手術当日の朝、手術センターに行くと、チャン医師が手術用のペンで顔にたくさんのラインを描いてくれました」と彼女は語る。まるで『セックス・アンド・ザ・シティ』のあの有名なシーン──サマンサが美容整形に挑み、鏡を見て泣き崩れるくだり──を思わせるが、メラニーは逃げ出すことはなかった。「鏡はなかったけれど、チャン医師の落ち着いた対応に安心できました」と振り返る。

そして麻酔がかけられ、気づけば手術は終了。意外なほどスムーズだったという。通常は一晩入院する必要があるが、メラニーは在宅医療スタッフを手配していたため、当日中に自宅へ戻ることができた。術後48時間は、腫れを抑えるために頭全体が包帯でぐるぐる巻きにされ、まるでミイラのようだったそう。その後1週間は、『クリスマス・キャロル』のジェイコブ・マーリーを思わせるような頭部用のストラップを着用。そして最後の1週間は、1日12時間の装着に切り替わった。

回復という名の、再生プロセス

「最初のうちは、鏡を見るのを避けていたんです」と彼女は語る。「“もっと自信を持ちたい”“綺麗になりたい”って決意したはずなのに、実際にはフランケンシュタインみたいな顔で歩き回ってるわけで。正直、かなりメンタルにくる。でも、笑うしかないって思いました」

フェイスリフト後の回復期間は、見た目の変化に戸惑うことも多かったが、メラニーによれば、痛みに関しては思ったほど大変ではなかったという。処方された鎮痛薬でコントロールできたそうだ。それよりも大変だったのは、いわゆる「徹底したケアプロトコル」だったと語る。毎日の通院や、自宅での洗浄ケア、そして排液処理などが含まれていた。(2021年にマーク・ジェイコブスが術後の排液ドレーンを写したセルフィーを投稿して話題になったが、それを思い出さずにはいられない。)

「手術から最初の3日間は、ケアや通院などを含めて、まるで24時間体制で自分を看病しているような感じでした。それに、とにかくたくさん休息が必要だったんです」と振り返る。

初めて包帯を外して自分の顔を見たときは、ある意味“啓示”のような瞬間だったという。「ほかに言いようがなくて、ただ“うわ、すごい顔だな”って笑うしかなかったです」と彼女は語る。「でも、不安や動揺は一切ありませんでした。というのも、術前に医師が“どんな経過になるか”をしっかり説明してくれていたからです」。回復の様子を記録するために、毎日顔の写真を撮っていたものの、撮影後すぐに削除していたという。「もう二度と見たくない」と笑う。

メラニーは、パイナップルに含まれる酵素で、炎症を抑える効果があるとされる「ブロメライン」を服用し、あざのケアにはアルニカの外用ジェルを使っていた。

術後5日目、メラニーにとって最初の“変化の実感”が訪れた。「傷のケアをしながら鏡を見ていたとき、一瞬手が止まったんです。そのとき思ったのが、“あ、これ私の昔の目だ”って。1週間前の顔じゃなくて、20歳の頃の自分がそこにいたんです」

2週間が経つ頃には、すべての包帯が外れ、あざもほとんど消え、日常生活に完全に復帰していた。

選択する自由、語る自由。“整形=タブー”を超えて

いま話題になっている美容整形の“オープンネス”について、彼女は「聞かれたら話す」スタンスを取っている。「術前は誰にも言わなかったんです。いろんな意見が入ってくるのがイヤだったから」と話す一方で、「現実離れした“エイジングの理想像”に自分が加担したくない」とも語る。「“なんか雰囲気変わった?”って聞かれたら、ちゃんと話すようにしてます。ただ、それを誰かにすすめたり、宣伝したりする気はないです。私が40歳でフェイスリフトをしたからといって、誰もがそうすべきとは思っていません」

もちろん、今回の決断に後悔はない。「自分がフェイスリフトを選んだこと自体には驚いていません。でも正直、50歳になってからやるつもりだったんです」と明かす。「それが今になった決め手は、チャン医師の“若い肌のほうが状態がよく、回復も早い”という言葉でした」

FROM VOGUE.COM

Text: Margaux Anbouba Translation: Makiko Yoshida

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