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大人が意外と分からない「9÷0.15=?」→電卓なしで計算できる?

  • 2025.7.21
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小数で割る計算方法、しっかり覚えていますか?

電卓があればスムーズに計算できますが、自分の手で解かなければならない場面では、「小数点の位置が分からない…」と迷ってしまうことがあるかもしれません。

そこで今回は、「小数で割る計算」のやり方を改めて学び直してみましょう!

問題

次の計算をしなさい。
9÷0.15

小数点をどこに置くかがポイントです。まずは電卓を使わず、自力で考えてみましょう。

解説

この問題の答えは「60」です。

単純な計算に見えますが、解き方にはいくつかバリエーションがあります。ここでは代表的な3通りの解法をご紹介します。

1:筆算で計算する方法

「割る数」が小数のときは、小数点を移動させて整数にしてから計算します。

「0.15→15」とするためには、小数点を右に2つ動かします。

ただし、「割る数」だけを変えると答えが変わってしまうので、「割られる数」も同様に小数点を2つ動かします。

「9」は整数ですが、「9.00」と考えれば小数点を動かすことができます。

つまり、「9.00→900」となり、計算式は「900÷15」となります。

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9÷0.15=900÷15

このように小数点を動かしても、割る数と割られる数の両方に同じ数をかけていれば、わり算の答えは変わらないという性質を利用しています。

2:分数で計算する方法

わり算は分数で表すことができます。

◯÷△=◯/△

今回の問題では

9÷0.15=9/0.15

このままでは分母が小数なので、分母・分子に100をかけて小数を消します。

分母・分子に同じ数をかけるのは、筆算で小数点を動かす操作と本質的には同じです。

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3:かけ算で計算する方法

小数は分数に変換することができます。さらに、わり算をかけ算に直すことで、「分数のかけ算」に持ち込むことが可能です。

0.15=15/100
(ここで約分して3/20にしてもOKです)

わり算をかけ算にするには、分数の分母と分子を逆にします。

つまり、
9÷0.15
=9÷(15/100)
=9×(100/15)

この式を約分すれば、すぐに答えが求められます。

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まとめ

今回は「9÷0.15」の計算を3つの方法で解いてみました。

それぞれ違ったアプローチに見えますが、実はどれも本質的には同じ考え方に基づいています。

状況に応じて使い分けられるようになると、より計算がスムーズになりますね。

答えはひとつでも、そこに至る道筋が複数あるのが算数・数学の面白さです。

※当メディアでご紹介する数学関連記事には、複数の解法がある場合もございます。あくまでも一例としてご理解ください。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」