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大人が意外と解けない算数「840mを12分で歩いたら」→分速は?

  • 2025.6.24
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算数や数学の「速さ」の問題に苦手意識を持っている人は少なくありません。

その原因の多くは、「速さ」というものの意味を理解しないまま、公式だけを暗記してしまっていることにあります。

暗記に頼るのではなく、速さの仕組みを正しく理解すれば、問題はぐっと解きやすくなるはずです。

問題

(問題1)
840mの道のりを歩くのに、12分かかったとき、分速を求めなさい。

速さを求めるには「1単位時間あたり」を考えるのがポイント。

歩くのに12分かかったので、「1分あたり」を考えるのがよいでしょう。

解答

この問題の答えは「70m/分」となります。

840mを12分で歩くので、1分間で歩ける距離はその12分の1となります。

したがって、840÷12=70となり、速さは「70m/分」です。

ここでは次のような計算式を使いました。

速さ=距離÷時間

「速さ」とは

「速さ」とは、「一定時間の間にどれだけの道のりを移動したか」を表すものです。

そして、時間や距離の単位にはいくつか種類があるので、単位の組み合わせによって速さの単位も異なってきます。

例えば、「秒速5m(または5m/秒)」と書かれていた場合、この速さは「1秒間で5m進む速さ」という意味になります。

同じように「分速◯m(m/分)」や「時速◯km(km/時)」は、それぞれ1分間・1時間で進む距離を表しています。

この「1単位時間あたり」(1秒・1分・1時間)を意識するだけで、速さの計算はとてもシンプルになります。

速さ・時間・距離の計算

ここでは、実際に例題を解きながら、それぞれの求め方を見ていきましょう。

時間を求める計算

(問題2)
40km/時で走る車は、240km進むのに何時間かかりますか。

「40km/時」は「1時間で40km進む速さ」です。240km進むには何時間かかるでしょうか。

答えは「6時間」です。

1時間で40km進むということは、
2時間で80km
3時間で120km

と進むことになります。

つまり、240kmの中に40km(1時間分)がいくつあるかを考えればよいのです。

したがって、240÷40=6となり、答えは「6時間」になります。

ここでは次のように計算しました。

時間=距離÷速さ

距離を求める計算

(問題3)
5m/秒で走る人は、15秒間で何メートル進みますか。

「5m/秒」は「1秒で5m進む速さ」ですね。

ここまで来たら、もう計算できるはずです。

答えは「75m」です。

1秒で5m進むので、
2秒で10m
3秒で15m

となります。

したがって、15秒では5×15=75となり、75mが答えです。

ここでは次のように計算しました。

距離=速さ×時間

まとめ

速さに関する式は3つあります。

速さ=距離÷時間
時間=距離÷速さ
距離=速さ×時間

これらを公式として暗記していた方もいるかもしれませんが、実際には「一定時間の間にどれだけの道のりを移動したか」を考えれば自然と導き出すことができます。

公式に頼るのではなく、意味を理解することで、応用問題にも対応できるようになります。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることをご了承ください。



文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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