最愛の人や肉親との別れに「１５分間涙なみだ」悲嘆の声続出　朝ドラ『あんぱん』【１週間解説】

今田美桜がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』の第13週「サラバ 涙」が放送中。嵩（北村匠海）が帰還するも、次郎（中島歩）が亡くなり、のぶは悲しみに暮れ、教師を辞することに。見どころやあらすじを視聴者の声とともに振りかえる。

※以下本文には放送内容が含まれます。

綴る思い

終戦から5か月が過ぎ、国民学校ではGHQの指導のもとで軍国主義的な教育からの脱却が進められていた。のぶ（今田美桜）は回復の兆しが見えない次郎（中島歩）を見舞うため、海軍病院へ足繁く通っていた。明るくふるまおうと努めるのぶだったが、次郎にある想いを打ち明ける。その話を聞いた次郎は、ふと手元の日記帳に速記で何かを書きはじめるのだった。 

次郎との別れ

のぶに見守られて次郎が息を引き取る。次郎のカメラのフィルムを現像すると、新婚の頃ののぶの姿が映っていた。写真を眺めながらしみじみと次郎との思い出に浸るのぶ。自分が撮った次郎の写真を見つめ「ごめんなさい。これはうちが撮ったき、ピンボケやね」と呟き、堪えきれずに涙を流した。

次郎の突然の死に、視聴者からは「15分間涙なみだでした」「こんな急に逝ってしまうなんて寂しい」など悔やむ声が上がっている。

初七日が過ぎ、朝田家に顔を出したのぶに、蘭子（河合優実）は悲しみに暮れるのぶを蘭子は「とにかく、食べて眠る…こんな時、そうするしかないがやき」「お姉ちゃんが何も食べんで、一人でしょんぼりしよったら、次郎さん、悲しむき…」と伝えて、そっと抱きしめる。

大切な人を失う辛さを知っている蘭子の行動に「蘭子さんの優しさに救われる」「同じ痛みを知っているからこその言葉」「蘭子からの言葉が一番刺さる」など注目が集まった。

のぶが御免与駅で電車を待っていると、軍服姿の嵩（北村匠海）が。しかし、互いに気付くことなくすれ違う。帰宅した嵩は千尋（中沢元紀）が亡くなったことを知り、ショックを受ける。最後に会った時に「もういっぺん、シーソーに乗りたい」と話していたことを思い出しながらシーソーを見つめる嵩だった。

千尋の死に対して「見たかったな」「千尋とシーソーに乗ることは２度とないんだね…」「ひとりで乗るシーソーは動かない」など反響が上がっている。

4年ぶりの再会

空襲で焼け野原となった町に、ひとり立ち尽くすのぶ。そこへ嵩が姿を現し、ふたりは久しぶりの再会を果たす。釜次（吉田鋼太郎）から話を聞いたという嵩に対し、のぶは自分が教師を辞めたことを打ち明ける。

自分の命の価値に疑問を持ち、過去の教師としての言動を悔やむのぶ。そんなのぶに嵩に戦争のせいで失ったものの大きさを語りながら「正義なんか信じちゃいけないんだ。そんなもの簡単にひっくり返るんだから。でも、もし、逆転しない正義があるとしたら、すべての人を喜ばせる正義、僕はそれを見つけたい」と言う。そして、そう思ったら希望が持てた、だから「生きるんだ」とのぶを励ましたのだった。

視聴者からは「地獄を見てきたからこその説得力」「のぶを絶望の淵から救ってくれた嵩」「やっと２人が語り合えた名場面でした」と感動の声が上がっている。

亡き次郎からのメッセージ

速記の本を手がかりに、のぶは次郎の書き残した速記を解読した。そこには「のぶへ、自分の目で見極め、自分の足で立ち、全力で走れ、絶望に追いつかれない速さで、それが僕の最後の夢や」というメッセージが残されていたことを知り、心揺さぶられる。そこから、彼女の速記の猛勉強が始まった。

ちょうどその頃、柳井家を健太郎（高橋文哉）が訪れ、嵩を驚かせる。想いを寄せている健太郎の帰還を涙ながらに喜ぶメイコ（原菜乃華）の姿にSNSでは「メイコちゃんの "生きてもんてきてくれてありがとうございます" が可愛いかった〜」と言う声や、メイコの気持ちに気づいていない健太郎に対して「気持ちいいくらい鈍感」「そろそろ気付きましょう」と見守る視聴者からのコメントが続出している。

次回・のぶの再出発

闇市で東海林（津田健次郎）にスカウトされ、受け取った名刺を手がかりに高知新報へ訪れるのぶ。しかし東海林は、そのことをまったく覚えていない様子だった。落胆して帰ろうとするのぶに、彼は入社試験を受けてみてはどうかと声をかける。

数日後、筆記と実地の試験を経て面接に臨んだのぶは、かつて「愛国の鑑」として新聞に取り上げられた過去を指摘され、「今も思想は変わらないのでは」と問い詰められる。面接官たちの険しいまなざしを前に、のぶは肩を落として面接室を後にするが…。

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連続テレビ小説『あんぱん』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
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