正しい順番で計算できる？「12−4×2+6」→暗算できる？

ちょっとした計算問題ならすぐに電卓や計算機アプリを使ってしまうことが多いですよね。

しかし、今回の問題は電卓を正しく使いこなせないと答えを出すことができない問題です。

電卓の仕組みと正しい計算の仕方を復習しましょう。

問題

次の計算をしなさい。
12−4×2+6

重要なのは計算順序です。

この問題の答えは「10」です。

正しい計算順序を整理してから電卓の問題点を解説します。

＜正しい計算順序＞
・まずは掛け算と割り算の計算から行う。
・次に足し算と引き算の計算を行い、答えとする。
※同じ優先順位の演算が複数ある場合には、基本的には左から計算を行う。

この計算順序に照らし合わせていくと、真っ先に計算しなければいけないのは「−4×2」の部分ということになりますね。

ここさえ計算してしまえば、残りは足し算と引き算だけなので、左から計算するだけになります。

−4×2
=−8

では、残りの計算も行っていきましょう。

12−4×2+6
=12−8+6
=4+6
=10

これで計算完了です。

ところで、どうして電卓ではこの計算ができない場合があるのでしょうか。それは電卓の計算の仕組みによるものです。

実は、上記のような計算ができない電卓では、入力された数字が即座に計算されてしまいます。そのため、式全体を見たうえでの計算順序は考慮されず、間違った計算結果になってしまうのです。

今回は電卓では計算できない問題に挑戦しました。

重要なのは正しい計算順序で解いていくことです。掛け算・割り算→足し算・引き算の順に計算することが重要なので忘れないようにしておきましょう。

なお、アプリなどの計算機では式全体を入力できることが多いため、計算順序もしっかりと考慮してくれるものもあります。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。

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