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過激な描写も…!「想像以上に魅力的」「色っぽい」主人公を虜にする“危険な男”に抜擢されたイケメン俳優に絶賛の声

  • 2025.4.24

2025年4月19日(金)より放送がスタートしたテレビ朝日系 金曜ナイトドラマ『魔物(마물)』。不倫、DV、セックスなど、愛と欲望にまつわる過激なテーマと、満たされない人間たちの歪んだ人間模様を美しい映像と共に描く禁断の問題作で、主人公・華陣あやめを演じるのは、2024年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『おむすび』でヒロインの母親・米田愛子を好演した麻生久美子。『魔物(마물)』では、明るく家族を支える母親役とのギャップが大きい、これまでとはまた違った演技を見せてくれている。

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(C)SANKEI

軽蔑する女性の夫に気持ちが傾く主人公

あやめは実力のある弁護士で、将来を嘱望されながらも孤独を抱えて生きている。誰にも属することなく自分の足で歩んできた彼女は、“弱さ”を武器にする女性を軽蔑する一面があるが、愛し合っていれば夫のDVも許せるといったことを匂わせる源夏音(北香那)と出会う。魅惑的でつかみどころがなく、“あざとい”という表現が似合う夏音に対して、違和感を抱くあやめ。

その夜、あやめは夏音から電話でSOSの連絡を受け、外で会う約束をするが、現れたのは夏音の夫・源凍也(塩野瑛久)だった。この世の者とは思えないほど美しい凍也に見とれたあやめは、彼に乱暴な運転の自転車から庇われる際に抱きすくめられ、顔を近づけられて「もっと笑ったら?」と言われ、心を奪われてしまう。

一方、酔って電話してしまっただけだと、あやめに謝った夏音は、ケガをして血を流しながらも、「死んでも私、あなたを裏切らない」と凍也に告げ、激しく愛し合うが、離れを貸してもらっている最上陽子(神野三鈴)・名田奥太郎(佐野史郎)夫妻の息子で、凍也の友人である名田潤(落合モトキ)や、奥太郎にも明らかに色目を使っている。

そんな中、奥太郎が殺害される事件が発生し、凍也が逮捕される。夏音はあやめに夫を弁護してほしいと懇願するが、あやめの心はすでに凍也に傾いていた。

たくさんの謎が提示された第1話

第1話は、多くの謎が散りばめられつつ、ストーリーが進行していった。ドラマは、あやめが殺人事件の裁判の被告人席にいるシーンから始まる。それから、1年前にさかのぼり、何が起きたのかが描かれていく。

バリバリ仕事をするあやめ。彼女に対して挑戦的な態度の夏音。彼女は夫・凍也のDVを匂わせながらも、独身のあやめは愛をわかっていないと、バカにしたような態度を取るが、あやめはどこか夏音を見下している。夏音は凍也との深い愛は自分たちにしかわからないと信じているが、激情を秘めた危険な男である凍也はあやめも虜にしていく。

凍也を愛しているが、浮気性であることも感じさせる夏音の人物像もまだ謎だし、凍也の本心もまったくの謎。自分に自信を持って生きてきたあやめだが、孤独であるがゆえに魅力的な凍也に惹かれてしまうのは理解できるが、1年後に彼女が殺人事件の被告になっているのは謎だ。そして、奥太郎を殺した犯人も最大の謎。凍也が一番の容疑者とされているが、潤が怪しい動きをする描写や、陽子が奥太郎に不満を抱く表情も見られたので、優秀な弁護士であるあやめが凍也を弁護する以上、さまざまなことが明らかになっていくのだろう。

インティマシーコーディネーターが参加

本作は、タイトルにハングル表記が入っているが、日韓クリエイターが共同制作している番組だ。と言っても、韓国ドラマのリメイクではなく、『梨泰院クラス』『夫婦の世界』『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』といったヒットドラマを生み出したスタジオ・SLLと、テレビ朝日がワンチームとなってオリジナルドラマを誕生させた。『梨泰院クラス』は『六本木クラス』、『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』は『スカイキャッスル』という日本版が作られたが、『魔物(마물)』は韓国ドラマならではの過激で吸引力のある要素を盛り込みつつ、オリジナル作品として作られているという新しい試みのドラマだ。

第1話では凍也と夏音の、第2話の予告ではあやめと凍也のラブシーンがあり、今後もあやめと凍也が激しく求めあう濃厚シーンがあることが発表されているが、本作にはインティマシーコーディネーターが参加しているということで、麻生や塩野は事前に丁寧な打ち合わせを行った上で、撮影に臨んでいるという。

これまでの出演作では、あまり見たことがないような印象を与える麻生だが、第1話を観た視聴者は「妖艶な麻生久美子は魅力的だった」「おむすびの愛子さんとは正反対」「全編とにかくいい」などのコメントをSNSにアップ。塩野に対しても、「塩野瑛久さん、色っぽいたらありゃしない」「塩野くんは想像以上に魅力的ですごい」といった声が上がっている。第2話以降、あやめと凍也の禁断の恋が描出されていくので、明らかになっていく謎と共に、2人の濃密なシーンにも期待したい。

韓国ドラマテイストの魅力が楽しめる

麻生は塩野との共演について、「チラッと見えた横顔がキレイすぎて、まともに顔が見られなくて…(笑)」とコメントしているが、塩野は2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇を演じた際、非常に美しい俳優だと思った。その美しさが全国的な評判を呼んだことで、今回の『魔物(마물)』の凍也役に抜擢されたのではないだろうか。塩野も「麻生さんには、共演する俳優陣が骨抜きになってしまうイメージがあります。でもその気持ちがよくわかる…」とコメントしている。美しい2人の共演に、目も心も潤う。

本作が韓国ドラマテイストであることを感じられるのは、佐野や神野、北らによる、ややオーバー気味の演技の面白さにもあると思う。特に、本作の佐野のキレっぷりは、韓国ドラマで楽しめる魅力に通じていると思うし、SNSでも「周りの人も曲者ぞろい」というコメントが見られた。第2話以降も、落合や、あやめの先輩弁護士・今野昴を演じる大倉孝二らの曲者ぶりも大いに楽しみだ。


ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP