1. トップ
  2. クイズ
  3. 簡単に解ける裏ワザがある!?「830÷5」→暗算できる?

簡単に解ける裏ワザがある!?「830÷5」→暗算できる?

  • 2025.5.5
undefined

計算が早い人は、ただ単に処理能力が早いだけではありません。

「どのように計算すれば簡単に答えが出せるか」を考えて計算をしているのです。

今回は、工夫をして暗算で計算する方法について解説します。

問題

次の計算をしなさい。
830÷5

割り算の計算ですが、暗算で答えを出せるでしょうか。

解説

今回の問題の答えは「166」です。

ここでは工夫して計算する方法を紹介します。

今回の計算が「÷5」の計算ですが、それを「2倍して10で割る計算」に変換して計算します。

830÷5
=830×2÷10
=1660÷10
=166

「×2」の計算は、「830+830」のように同じものを足し算すると考えることもできます。

また、「÷10」はゼロを一つ減らす(小数点を左に一つ動かす)だけなので、これらの計算は暗算でもできそうですね。

「2倍して10で割る」と、手順が増えているように思えますが、実は一つひとつの計算は簡単になっています。

数学的な式変形

今回の計算は、数学的には以下のように考えることができます。

830÷5
=830÷(10×(1/2))
=830÷10÷(1/2)
=830÷(1/2)÷10 ←計算順序の入れ替え
=830×2÷10

「5」を「10×(1/2)」として、「÷10÷(1/2)」という二つの割り算になりました。

次に、計算順序を入れ替えて「830÷(1/2)÷10」となります。

最後に、「÷(1/2)」は分数の割り算なので、逆数の掛け算「×2」とします。

数学的にも正しい式変形であることが分かります。

まとめ

今回は「÷5」は「2倍して10で割る」と変形するだけで、暗算でも簡単に答えを出せるようになります。

このような工夫をするだけで、計算スピードと正確性が格段に上がりますね!

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」