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41年前、実は改名していた…来年“136年の歴史”に幕を下ろす公衆電話のお供は?「令和では死語になるのか」

  • 2025.3.31
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出典:photoAC(画像はイメージです)

本日2025年3月31日をもって、長年愛されてきた電話による天気予報サービス「177」が終了しました。1955年から続いていたこのサービスですが、NTT東日本によると「スマートフォンやインターネットの普及により気象情報を得る手段が多様化し、固定電話そのものの利用が減少した」ことが大きな理由だそうです。昭和や平成の暮らしを彩っていたあの“177”も、ついに時代の波にのまれました。

「177」だけじゃない…来年幕を下ろす“136年の歴史”

実は、この“177”の終了からちょうど1年後の2026年3月31日、同じNTTが提供する「タウンページ」もその幕を下ろします。通称「電話帳」としておなじみですが、その前身が誕生してから数えると約136年もの歴史があり、実は41年前のタイミングで“タウンページ”という名称へと姿を変えていたのだとか。

NTT東日本によれば、タウンページ終了の背景もスマートフォン普及などによる検索手段の変化や、広告掲載数・番号案内利用数の大幅減少が大きな要因とのこと。環境負荷軽減の観点からも、紙媒体での提供を見直す必要があったそうです。

そんなタウンページですが、現在フリマアプリなどを見ると複数の出品が存在し、なかには5000円ほどの値が付いている例も散見されます。思わず「欲しい人がいるのか…?」と驚く一方で、それだけ歴史と知名度のあるサービスだった証でもあるのでしょう。

ついに時代の波にのまれたのか…

来年タウンページ終了のニュースに対しては、さまざまな声が寄せられています。

あの頃が懐かしい…

  • 電話帳くらい分厚いって言われるのが当たり前だったのに、もう死語になるかも
  • ボロボロの電話ボックスに置いてあるクタクタのタウンページが懐かしいよ
  • 昔はネットがなくて、業種ごとに調べられて助かったことを覚えてる

厚さや使い込まれた姿さえも懐かしむ声からは、タウンページがいかに日常に根付いていたかがうかがえます。

また一つ時代が終わるのか…

  • 時代だよね、こういうサービスは仕方ないと思う
  • マンションの玄関先にずっと放置されてたのをよく見た
  • 正直、今は使う人いないんじゃないかな
  • 公衆電話からもなくなるのかもね

便利なデジタルツールが溢れる今、タウンページの役割を終えたと感じている人も多いようです。必要とされない現状が、時代の流れを象徴していると言えるでしょう。

デジタル化が加速する令和の行方

「177」に続き、「タウンページ」も姿を消すことで昭和から令和にかけて長く親しまれてきたサービスがまた一つ歴史を閉じることになります。急速に進むデジタル化の波は、これまで日常を支えてきた存在さえも次々に役目を終えさせているようです。もしかすると、今後も似たような事例が増えていくかもしれません。時代の移り変わりを実感する節目として、今一度、私たちが便利さの裏で何を得て、何を失ってきたのかを考える機会になりそうです。