料理家・さなえごはんさん直伝レシピ第2弾！南蛮漬けって、魚をさばいて油で揚げてマリネ液に浸して…と手間がかかるイメージありますよね？でも、さなえごはんさんの「ししゃもスイートチリ南蛮」は、なんと干物を使うから下処理いらずでとっても簡単♪さらに、自家製スイートチリソースでエスニック風味に仕上げます。アジアンな南蛮漬けって一体どんなお味!?さなえごはんさんに秘訣を教わりながら、作ってみました！
“フィッシュ＆チップス“でレシピを閃いた⁉
南蛮漬けに干物を使う、という斬新なアイデア。
「なるほど、その手があったか！」と、思わず膝を打ってしまいました。
一体、このユニークな発想はどこから生まれたのでしょうか？
「フィッシュ＆チップスを食べていた時に、ひらめいたんです。干物を使って、揚げずに焼いて作れば、もっと手軽でおいしいものができるんじゃないかって。」
そう語るさなえごはんさん。
「ささ身のフリット アボカドときゅうり、ディルのタルタルソース」：新著『毎日がときめく ひとりごはん（ときどき、ふたりごはん）』に掲載
さなえごはんさんのレシピ考案は、まず「自分がなにを食べたいか」から始まるそう。
冷蔵庫にある食材を思い浮かべながら、組み合わせを想像していくうちに、新しいアイデアが生まれるのだとか！
それではさっそく「ししゃもスイートチリ南蛮」を作っていきたいと思います♪
干物とエスニックの融合♪「ししゃもスイートチリ南蛮」
材料（1人分）
ししゃも（干物）…5尾
赤玉ねぎ…1/10個（15g）
薄力粉…大さじ1
サラダ油…大さじ2
［スイートチリソース］
砂糖・酢…大さじ1と1/2
豆板醤…小さじ1/4
水…小さじ1
塩…ひとつまみ
作り方
1．赤玉ねぎを薄切りにして、ししゃもが入る大きさのバットに広げておく。
赤玉ねぎの辛みは空気に触れることでやわらぎます。
2．［スイートチリソース］の材料をすべて耐熱容器に入れて混ぜ、ラップをして600Wの電子レンジで10秒温めて砂糖を溶かす。粗熱が取れたら1の赤玉ねぎを入れる。
3．ししゃもに薄力粉を振り、余分な粉を落とす。フライパンにサラダ油を中火で熱し、ししゃもを並べ入れる。焼き色が付いたら裏返して、同様に焼く。
4．バットにししゃもを取り出し、熱いうちに2をかけて味をなじませる。
熱いうちにソースをかけるのがポイント！冷める過程で、味が染み込みます。
5．粗熱が取れたら器に盛る。
ししゃもの漬け時間は、2時間〜半日ほどでOK。 冷やすとさらにおいしくなりますよ♪
わたしは3時間ほど漬けました。さっそくいただきます！
ししゃもの滋味深い味わいと、自家製スイートチリソースの爽やかな甘酸っぱさが絶妙にマッチ！
シャキシャキとした食感の赤玉ねぎが、ピリッとした辛味を添え、良いアクセントですね。
甘酢を使った一般的な南蛮漬けとは一味違う、アジアンテイストでおしゃれな一品。
これは、ビールやワインはもちろん、紹興酒など、さまざまなお酒にも合いそう～。
干物を使うことで、魚の下処理の手間が省け、すぐに調理できるのもうれしいポイント。
あっという間に完食してしまいました。
今度は倍量作って、じっくり漬け込んだ味染みバージョンも試してみたいと思います！
「このレシピ本を見て、いつも通りではない材料の組み合わせでワクワクしてもらいたい」 と語るさなえごはんさんの言葉通り、南蛮漬け×干物の意外な組み合わせにワクワクしながら、楽しくクッキングできました♪
2025年3月17日頃には、さなえごはんさんの新著『毎日がときめく ひとりごはん（ときどき、ふたりごはん）』（家の光協会）が発刊されます。
興味がある方はぜひそちらもお手に取ってみてくださいね！
藤本早苗
ケータリングや企業へのレシピ提供など、食にまつわるさまざまな仕事に携わる。
また「さなえごはん」として、Instagram（＠sanaegohan）やX（＠sanae_foodgeek）でもおいしい情報を発信中。
手軽なのに華やかで、思わず「作ってみたい！」と感じるような、季節ごとの「ときめくレシピ」が多くのフォロワーに支持されている。
食いしん坊かつ呑兵衛で、好きな食べ物は鶏もも肉。
書籍『わたしに優しい 米粉とみりんのお菓子と料理』（日東書院）では料理部門のレシピ作成を担当。