祭りも文化も食べ物も、青森の全てを楽しみつくす星野リゾートの温泉宿【青森屋】。夕食と朝食は、津軽三味線のBGMが流れる古民家風のビュッフェレストラン「のれそれ食堂」でいただきます。割烹着姿のかっちゃ(お母さん)も、青森のご当地グルメやアツアツの料理を用意。メニューも多彩で、全て味見ができないほど!青森テイストたっぷりのほっこりするレストランです。
|ご当地グルメが大集合
夕食の名物は、かっちゃが作るライブキッチンや海鮮丼の「まぐろの漬けまんま」。季節に合わせたメニューも豊富で、2025年3月31日までは朝晩共にサメ料理も並びます。特に青森県のアブラツノザメは漁獲量が90パーセント以上で、縄文時代からサメを食べる食文化があったそうです。
▲かっちゃが作るライブキッチンや、料理が並ぶビュッフェ台
▲テーブル席
のれそれ食堂は青森のお母さん“かっちゃのぬくもりご飯” をテーマに、家庭的な料理が並びます。この日のかっちゃのライブキッチンは、青森名産のほたてを使った「貝焼き」と、期間限定の「サメの囲炉裏焼き」。味の淡白なサメを目の前で焼き上げ味噌の甘み添えています。
▲かっちゃが作るライブキッチンは列の絶えない人気コーナー
三方を海に囲まれた青森ならではの海鮮丼もイチ押しです。ニンニク醤油に漬けこんだ鮪をご飯に盛り付けた漬けまんまには、とろろやごぼうの漬物などの薬味を好みで盛り付けます。刻んだ塩昆布が入ったとろろと鮪が絶妙な美味しさでした。
▲「鮪の漬けまんま」はさらに薬味で美味しさアップ
味の染みた鮪と野菜の煮込み料理もおすすめです。
▲「鮪と野菜の黒酢あんかけ」と「鮪の山椒煮」
地域によっては「いがめんち」とも呼ばれる青森県民のソウルフード「いかめんち」もありました。ミンチにしたイカに野菜などを加えた揚げ物で、イカの旨味や香ばしさが口いっぱいに広がる、癖になるメニューです。
▲「いかめんち」はビュッフェに嬉しいミニサイズ
「ホタテフライ」や「豚の角煮」のほか、この日は期間限定の鮪フェアがおこなわれていて、鮪のにぎり寿司もありました。ライブキッチンで出来立てが提供される天ぷらは、海老、帆立、姫にんにくが並び、りんごの収穫時期には「りんごの天ぷら」も登場します。
▲海鮮や天ぷら、時にはお寿司も
デザートはカシスケーキやブラウーなどのミニケーキのほか、アップルパイやりんごのコンポートなどで青森の味を楽しめます。
▲デザートコーナーも充実
青森の多彩な味が満喫できる「のれそれ食堂」のディナービュッフェ。期間限定の「サメ南蛮漬け」はピリッと辛みもあって葱の旨味がアクセント。天ぷらは衣がサクッと中はふっくら、抹茶塩でいただきます。特に “にんにく王国” と呼ばれる生産量日本一の青森県。姫ニンニクの天ぷらは身がホクホクで、何度もお代わりに並んでしまう美味しさでした。
▲多彩な青森グルメを満喫
八戸発祥の「せんべい汁」は、藩政時代に同じく八戸周辺で作られるようになった「南部煎餅」を汁に入れたB級グルメの代表格。優しい味わいの出汁をたっぷり吸って煎餅はトロトロ。必ず食べておきたい有名ローカルフードです。
▲今や青森グルメの定番「せんべい汁」
セルフのソフトクリームも工夫ひとつで地元の味に早変わり。カリカリのドライアップルやりんごのコンポートをトッピングすれば、ソフトクリームのミルキーな甘さとりんごの甘酸っぱさが混じりあい、絶品のデザートになりました。
▲ソフトクリームにはドライアップルをトッピング
|朝食から青森の味尽くし!
朝食も青森グルメの帆立やりんごを使ったメニューがたっぷり並びます。ご飯にお刺身を乗せる「うめじゃ丼」や青森屋オリジナルの「海宝茶漬け」など海鮮も美味。朝ラーや朝カレーもおすすめです。
▲この日のかっちゃが作る朝ラーは「帆立ラーメン」でした
ご飯にお好みのお刺身を好きなだけのせて作る「うめじゃ丼」には、鮪や鮭の切り身、イカ、甘エビなどの海鮮を用意します。“うめじゃぁー” とは、美味しいものを食べたとき青森県民の心の奥底から湧き出る感動表現です。
▲名物の海鮮「うめじゃ丼」
朝食のメニューも種類豊富。様々な味を楽しめます。
▲「パイカ(豚バラ軟骨)と里芋の煮物」「鮭塩焼き」「サバの山菜あんかけ」「豚肉入りきんぴらごぼう」など
りんご王国の青森だけに、りんごをアクセントに使った料理もそろえます。カレーライスはすり身のりんごを隠し味に使うことがありますが、日替わりの「りんごカレー」は切り身をどっさり投入する意外性。口の中でカレールーと爽やかなりんごの果汁が合体する、試しておきたい一皿です。
▲青森りんごを使ったメニューも登場
ご飯のお供も忘れずに。特に長芋は北海道に次ぐ生産量2位。「長芋しそ漬け」や「長芋ねぶた漬け」が並ぶほか、「イカの塩辛」「白菜漬け」「青のりわかめ」などもありました
▲ご飯のお供コーナー
「りんごのケーキシナモン風味」もぜひ味わっておきましょう。パイナップルやオレンジ、ヨーグルトなどもありました。
▲朝のデザートコーナー
▲朝食ビュフェも食べ過ぎに注意しなければならないほど様々な料理がそろいます
青森県の陸奥湾といえば帆立の名産地。「帆立と烏賊の海宝茶漬け」は、帆立がごろごろ入る出汁をセルフでかける豪華なお茶漬けです。ふわりと柔らかな帆立に、オクラやメカブなどのネバネバ食材をくわえ、美味しくヘルシーに仕上げています。
▲青森屋オリジナル「帆立と烏賊の海宝茶漬け」
朝ラー文化のある青森県。朝食にラーメンがあるのも嬉しいポイントです。かっちゃのライブキッチンでは「帆立ラーメン」の出来立てを一口サイズの器で提供。帆立の奥深い風味が広がる醤油ベースの優しいスープに、帆立も添えられるプチ贅沢。期間限定の「サメのつみれ汁」も、いい味わいでした。
▲「サメのつみれ汁」と「帆立ラーメン」
青森屋のスタッフに聞いた、アレンジメニューを紹介します。パンコーナーにあるバターたっぷりのクロワッサンに、りんごのコンポートをかけると、なんとアップルパイ風のデザートになるんです。最後の一皿にぜひ試してみてください。
▲とっておきのアレンジメニュー
ここで紹介した料理は、ビュッフェに並んだ中のごく一部。そこに日替わりメニューや限定料理も加わり、食べきれないほど種類が豊富。青森の食材の豊かさに驚かされる朝晩の食事を、ぜひ満喫してみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:星野リゾート 青森屋 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/>