小数の計算は、日常の中ではあまりする機会がないものです。その分、学校を卒業したら、計算ルールを忘れてしまっている人も多いかもしれませんね。
今回の問題に挑戦して、小数の掛け算の計算方法を思い出してみませんか。
問題
次の計算をしなさい。
2.5×0.4
解答
正解は、「1」です。
小数にならないのは、意外でしたか?
どのように計算するのが正しいのか、次の「ポイント」で確かめてみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「答えの小数点の位置」です。
まず、小数の掛け算のルールを確認しておきましょう。
<小数の掛け算の手順>
手順1.小数なしで掛け算する
手順2.「答えの小数点以下の桁数=掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数の合計」となる位置に小数点を付ける
今回の問題は「2.5×0.4」ですから、まずは「25×4」を計算します。
25×4
=100
次に、手順2に従って答えに小数点を付けていきます。
掛けられる数(2.5)の小数点以下の桁数は1、また掛ける数(0.4)の小数点以下の桁数も1ですから、桁数の合計は「1+1=2」です。
100に小数点を付けて、小数点以下の桁数が2になるようにするのですから、1と0の間に小数点を付ければよいですね。
100→1.00
小数点以下の末尾にある0は省略可能(※有効数字として小数点以下の数が意味を持つ場合を除く)なので、答えは1となります。
以下の図のように、100を100.0と考え、小数点を左に2桁分ずらすと考えてもよいでしょう。
まとめ
今回の問題で、小数点を付ける位置がはっきりとわかったでしょうか。
小数の掛け算では「答えの小数点以下の桁数=掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数の合計」となる位置に小数点を付けることが大きなポイントになります。
答えが0.1や0.01になってしまった人は、この手順をぜひ覚えておいてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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