皆さんは三桁どうしの引き算を暗算で解くことはできますか? そろばんを習っていた経験があった方はスラスラ解けるかもしれませんね。
しかし、ある方法を使うと誰でも簡単に、それも暗算で解けるようになります。応用が効きやすいスマートな方法なのでサクッと解いていきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
623−198
繰り下がりもあって難しそうですね。
解説
この問題の答えは「425」です。
実は計算の工夫次第で繰り下がりの計算を行わずに済み、楽に解くことができます。
その考え方とは、おおまかに計算して後で帳尻を合わせる、という方法です。198を引くのは計算しにくくても、おおまかに200を引くのはとても計算しやすいですよね。
そこで、一旦200を引いてから引きすぎた2を戻すという流れで計算します。
「198=(200−2)」として、式を変形させます。
623−198
=623−(200−2)
ここからカッコを外して計算を進めていきますが、マイナスがついているのでカッコの外し方にも注意が必要です。
<マイナスがついている場合のカッコの外し方>
・−(a+b)=−a−b
・−(a−b)=−a+b
マイナスにはカッコの中の符号を逆にする性質があります。では、改めて問題を解いていきましょう。
623−198
=623−(200−2)
=623−200+2
=423+2
=425
この方法なら、繰り下がりの計算を行わずに問題を解くことができますね。
まとめ
三桁どうしの計算では、繰り上がりや繰り下がりが発生することがよくあります。その分、間違えてしまう可能性が高くなってしまううえに、計算に時間がかかってしまいます。
そこで計算しやすくなるように、おおまかに計算して帳尻合わせをすることが重要です。式に起こさずに頭の中だけで計算できれば、なお良いですね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
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