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【60代ヘルスケア】「急に尿意を感じる」「トイレに行く頻度が増えた」という人必見!膀胱を鍛えるトレーニング2選

  • 2025.4.3

 

「トイレに行く頻度が増えている」「急に尿意を感じる」ということははありませんか? 何度もトイレに行きたくなる症状を"頻尿"といいますが、そこには意外な原因が隠れていることもあります。
 
今回は、頻尿の基本的な情報から、頻尿になる原因、そして簡単に行えるセルフケアも併せてご紹介します。
 

頻尿とは?

頻尿とは、排尿回数が増加し、日常生活に支障をきたす状態を指します。 排尿回数は個人によるところが大きく、頻尿の明確な定義はありませんが、一般的に、正常な排尿回数は「1日に5~7回」といわれます。1日に8回以上トイレに行く場合、頻尿といえるでしょう。 また、就寝後、尿意で目を覚まし、何度もトイレに行きたくなる場合を「夜間頻尿」といいます。 頻尿は一時的に水分を過剰に摂取した場合にも起こりますが、慢性的な頻尿にはほかの原因が隠れていることがあります。

頻尿になる原因は?

頻尿の原因にはさまざまなものがありますが、そのひとつに加齢が挙げられます。加齢に伴い、膀胱の収縮力の低下や膀胱容量の減少が進むことで、尿意を感じやすくなります。
 
また、中高年の男性では、尿道をとり囲む前立腺に関連する疾患が原因となることが多く、前立腺肥大症や前立腺炎などが頻尿を引き起こす場合も。
 
一方、女性の場合は、尿路感染症や過活動膀胱など、炎症性疾患が原因となることが多い傾向にあります。
 
さらに、糖尿病といった生活習慣病や、ストレスが原因となる心因性の症状も頻尿の要因として挙げられます。
 
異常を感じた場合は、早めに泌尿器科を受診することが重要です。女性の場合、膀胱炎であれば婦人科での診察でも問題ありませんが、慢性的な頻尿については専門の診療科で診てもらうことをおすすめします。

頻尿の悩み解決につなげるトレーニング2選

膀胱を鍛えるためのセルフケアを行い、頻尿を予防していきましょう。簡単に行えるトレーニングをご紹介します。
 
 

【1】肛門締めトレーニング

  1. 椅子に座り、肛門をキュッと締める
  2. その状態で5秒キープし、緩める
  3. 1~2を10回繰り返す

肛門締めトレーニングは立っている状態でも行えます。
 

【2】膀胱トレーニング

  1. 尿意を感じたら、5分くらい我慢する
  2. 我慢する時間を、5~10分くらいずつ延ばしていく
  3. 無理のない範囲で、最終的に2~3時間我慢できることを目指す

感染症などが原因の頻尿の場合、膀胱トレーニングを行うと症状を悪化させるリスクがあります。必ず医師に相談し、指導を受けたうえで実施してください。
 

頻尿対策には漢方薬もおすすめ

頻尿症状の対策には、漢方薬の使用もおすすめです。漢方薬は、からだのバランスを整え、体質を変えることで、慢性的な悩みの解決をめざします。
 
漢方薬のなかには、「頻尿」に効果が認められているものもあり、泌尿器科などで処方されています。
 
また、漢方薬は自然由来の生薬で構成されており、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いともいわれているのです。
 
頻尿の対策には、「加齢で衰えた膀胱の機能を整え、緩んだ筋肉を引き締める」「からだを温めて水分代謝を高める」「自律神経の乱れに対処し、排尿機能を改善する」といった漢方薬を選びましょう。
 

頻尿対策におすすめの漢方薬

● 八味地黄丸(はちみじおうがん)
加齢にともなって衰えた泌尿器・生殖器系の機能を高め、頻尿に働きかけます。

● 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
八味地黄丸に、からだを温める生薬を追加した漢方薬です。水分代謝を整えて、排尿トラブルに働きかけます。

漢方薬は体質との相性が重要です。からだに適した漢方薬を選ぶには、医師や薬剤師などの漢方のプロに相談し、適切な漢方薬を提案してもらいましょう。 最近は、「あんしん漢方」というオンライン型の漢方薬サービスも注目を集めています。あんしん漢方は、体質診断、漢方薬の提案、そして購入からアフターフォローに至るまで、すべてオンライン上で完結します。 スマホでも気軽に利用でき、外出する機会がなかなかとれない方、感染症対策が気になる方にもおすすめです。

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頻尿の疑いがあるならまず受診を

頻尿は「1日8回以上」が判断の目安です。頻尿の原因は、加齢のほか、病気由来のものもあるので、まずは泌尿器科などを受診し、頻尿を引き起こしている原因を突き止めましょう。 また、肛門締めや膀胱トレーニングなどのセルフケアを行うのもおすすめです。日常生活から気を配り、頻尿に対処していきましょう。

教えてくれたのは 木村眞樹子さん

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。 自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。 症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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