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【60代美容】シワ、くすみを予防する“シニアのための洗顔法”を美容家・吉川千明さんがレクチャー!

  • 2025.4.1

月刊誌『素敵なあの人』の公式ブロガーの日常を綴った素敵ブログ。
今回は、オーガニックのスペシャリストで美容家の吉川千明さんによる、大人女性のための洗顔方法をお届けします。

美容家吉川千明の65歳からのゴージャスマダムの作り方

私自身の呟き……。顔も手も、足も、ボディも、髪も頭皮も乾くよね……。放っておいたらパサパサ。乾き、シニア以降、外せない問題です。 さて。私が「泡洗顔をやめるだけ!」という本を出したのは、2010年のこと。いまから15年も前の本です。デジタルでも読めますが、掲載しているコスメも古くて参考になりませんので、買わなくてOK(笑)。でも、ここに書いた美容理論は、何度読み直してみても普遍の論理。これでよかったのだ。間違いなし。あれから何千人という人に会い、カウンセリングをしてきましたが、たくさんの人が綺麗になって、ずいぶんとお礼を言われてきました。 ただ、泡洗顔の本を書いたときの私は51歳、いまは65歳。スキンケアの方法も「シニアバージョン」にアップデートしたいと思います。スキンケアにも年代は関係あり。いまの自分に合った方法に変えていきましょう。 忙しい、時間がないからと、なんでも落とせる強めのクレンジングを顔に塗り、お風呂場に飛び込んでいた時代を引きずっていませんか? はたまた高校卒業のときに化粧の講習会で習ったまま、どんなときもダブル洗顔は必須と思い込んでいませんでしたか。 アップデートしなさすぎ! 閉経以降、女性ホルモンなきあとは、潤いも弾力も、皮脂の出も減り、防御力も完全低下いたします。これからは、潤いを奪うこと、肌を硬くすること、痛めることは極力抑えたい。 もろくなった肌の乾燥と炎症を抑えることは、老化予防の第1歩。シワだけなく、シミを増やさないポイントでもあります。そして、見た目の艶と潤いは、その人を若々しく見せてくれます。 今日は、目元が乾く、唇が乾く、肌が荒れる、ひび割れで困っている方から、「若くいれるならなんでもするわ〜。」という美容通のマダムまで、皆さんに満足していただける洗顔法について書きました。

約束事は2つだけ

1.ポイントメイクは洗浄剤を使わずに、植物オイルで落とします。 2.泡で洗わない。ダブル洗顔なし。クレンジングでの1回洗い。

4つの用意して欲しいもの

1.植物オイル・・・オイル美容液でもピュアな植物油でもO K

2.クレンジング剤・・・ミルクタイプかクリームタイプ 3.コットン・・・数枚 4.ペーパータオルかティッシュ

夜の洗顔から

①植物油でメイクを落とします。

手のひらにオイルをとり、メイクしている目元、眉、唇に塗ります。目元、眉、唇のメイクを浮かせるように指先でオイルを馴染ませます。

②メイク汚れはオイルコットンで拭き取り。

コットンにオイルを含ませ、目元、眉、唇、お顔のメイクを優しく拭き取ります。マスカラ、アイイシャドー、アイライン、アイブロウ、口紅を拭き取ります。
*ぬるま湯で落とすフィルムタイプのマスカラやアイライナーの人は、水コットンで先に落としておきましょう。

決して、擦らずにポンポンとオイルをメイクに染み込ませるように拭き取ります。色がつかなくなればO K!メイクはしっかり落ちています。

③お顔全体をクレンジングで洗いましょう。

500円玉大のクレンジングミルクを手の平にとり、お顔に広げ、くるくると指先で馴染ませましょう。螺旋を描きながら丁寧に。額、生え際、こめかみ、頬、鼻の脇、鼻の下、顎先、顎周り、耳のきわまで。摩擦しないように、たっぷりとした量のクレンジング剤で、汚れを浮かすように洗いましょう。
*先ほどオイルで落とした、目周り、眉、唇はクレンジング剤を避けてください。植物オイルは残しておいて欲しいのです。

④クレンジングをティッシュオフ

ここで一旦、ティッシュ2、3枚使って、クレンジングをティッシュオフ。
 

ペーパータオルやティッシュペーパーで抑えるのは、すすぎを楽にするためです。

⑤じゃぶじゃぶと水でお顔を流し、タオルで水気を拭き取ります。

これで完成です。
 

今回使った植物オイルはこちら

あなたのお好きな良質の植物オイルをお使いください。今日私が使ったのは、2つとも日本製のものですが、ご紹介しておきます。

左はネオナチュラルの「ボタニックセバムオイル」。
良質な椿オイルとマカデミアナッツオイルに炎症を抑える「紫根」、紫の根のエキスを入れたものです。ピンクの色は紫根の色です。ちょっと贅沢ですが。大好きです。
>>>Natures for ボタニックセバムオイル 32mL 右はハイランドレメディーズの「カレンデュラスキンケアオイル」。

米オイルに長野県産のカレンドラの花を漬け込み、さらに西洋のこぎり草の精油を配合しています。うっすら青色をしているのは、西洋のこぎり草の色です。肌がとても落ち着きます。
>>>カレンデュラスキンケアオイル 60ml

今回使ったクレンジングはこちら

クレンジングも2つご紹介しておきます。この2つはどちらも油分が多く、シニアには最適なクレンジングです。

左は日本製。アムリターラの「アロマティック クレンジング クリーム プロヴァンスラベンダ」。
フランスの特別なラベンダー精油を使った限定製品です。このクレンジングはオリーブオイルやスクワランをベースに、レシチンで乳化しています。素晴らしいクレンジング剤です。
>>>ベストセラーBOX with シャトー・デュ・ボワ

右はフランスで製造していますが、京都の、日本のオーガニックブランド、K O T O S H I N Aの「クレンジングミルク」です。兵士の傷を治したというガマルドの温泉水と日本から送った有機栽培のお茶のエキスを配合。有機栽培のオリーブオイルをベースにしています。もっちり、と洗い上がります。品の良い、一生もののブランドです。
>>>クレンジングミルク

朝の洗顔はどうするか

朝は、2パターン挙げておきます。 ①乾燥している時は、植物オイルを軽く顔全体に塗り、ぬるま湯で絞ったタオルを顔に当てる。だけ。蒸すまでしなくてO K。 ②夏など、さっぱりしたいなら、夜使っているクレンジングミルクやクレンジングクリームを真珠粒大、手に取り、さっと顔に塗り、そのまま洗い流します。泡洗顔はしないこと! 

今日の2つのポイント

①一番弱く、乾く部分を植物オイルで落としています。その部分は、クレンジング剤でも洗う必要はありません。目元に洗浄剤をつけない!ポイントです。 ②クレンジング剤をティッシュやペーパータオルで一旦オフ。おさえることで、ダブルなしで、ぬるぬるさせず、すっきりと洗い上げることができます。 最後に、
私は、シニアは、どんな日も日焼け止めを塗って、軽くお化粧をしておいて欲しいと思っています。心の栄養のためにもね。今日は、メイクしているときのクレンジングの仕方を書きましたが、ノーメイクの日は、オイルコットンで顔全体も拭いて、ぬるま湯で絞ったタオルを当てるだけでもいいのです。いつもしっかり洗う、と考えなくていいのです。 もっともっと年齢が進み、乾燥してきたときは、さらに、変えます。工夫しますが、まずは、今日のやり方からやってみてください。随分と変わりますよ。 もし、使うもので迷っているなら、上記4品を使ってみてください。私のセレクトにお任せください!

この記事を書いた人 吉川千明さん

NPO法人女性医療ネットワーク認定「女性の健康総合アドバイザー」、NPO法人更年期と加齢のヘルスケア認定「メノポーズカウンセラー」。 1997年にエステティックとコスメトロジーの国際団体C I D E S C Oにて、デュプロマを取得。植物療法や漢方などの造詣が深く、オーガニックコスメを日本で広げてきたナチュラルビューティの第一人者。また、メノポーズカウンセラーとして、更年期女性のカウンセリングも担当。この30年間に美容と更年期相談、合わせて1万人以上の女性たちの声を聴いている。 2020年、還暦とコロナを機に代官山のオフィスを閉じ、2025年から山梨県の清里を拠点に森の中での生活をスタート。 著書「閉経のホントがわかる本(集英社)」「美しくなる自然療法(主婦の友社)」「これからの暮らし方(エクスナレッジ)」ほか多数。

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