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「トイレは他で代用できない」東日本大震災を経験したママ防災士が考える三大備蓄品は?【著者インタビュー】

  • 2026.3.8

【漫画】本編を読む

2026年は東日本大震災から15年。話題にあがる機会も減りつつあり、当時のことを知らない世代も増えてきた。しかし日本のどこにでも、いつ起きても不思議ではないのが地震。あなたは「今日地震が起きても大丈夫」と言える備えをしているだろうか?

2025年12月に発売された『今日、地震がおきたら』(アベナオミ/KADOKAWA)は宮城県利府町で地震にあい、当時1歳7か月の長男と夫と共に自宅避難生活を経験した著者・アベナオミさんによる実録コミックエッセイ。3月11日から3週間の日常がリアルに、鮮明に記録されている。子どもにも当時のことが伝わるようにと漫画の漢字全てに読みがながふられるなど、アベさんの思いが詰まった一冊だ。

震災後、防災士の資格も取得したアベさんに、当時のことや本書のコラムの中でも特におすすめしたい防災術についてなどお話を伺った。

※『今日、地震がおきたら』は、著者が東日本大震災を経験した当時(2011年3月11日〜4月)の詳細なメモを元にまとめています。その中で津波など自然災害を想起させるシーンがございます。お読みになる際は、予めご留意ください。

――本書には非常用トイレと水と火が三大備蓄品として紹介されています。これはアベさんのオリジナルですか?

アベナオミさん(以下、アベ):おそらく私しか言っていないと思います。これは自分の被災体験に基づいたもので、3つの中でも一番大事なのはトイレだと考えています。東日本大震災被災当時、私の中で一番なくて困ったのがトイレだったんです。食料は、特に子どもがいる家庭では普通の状態でも家に数日分あるじゃないですか。だから火と水があれば何かしら料理できるんですよね。停電していたら溶けちゃうんだから冷凍庫のものを焼いたり煮たりしちゃえ、みたいな。意外と非常用のレトルト食品を用意しておかなくてもなんとかなるんですよね。

――実は私の実家も宮城県なのですが、おっしゃる通り震災当日と2日目は冷蔵庫にあったものを鍋にして食べていました。

アベ:私は「賞味期限が3日以上あれば非常食」と言っていまして。となるとその料理に必要なのが火と水。そして食べたら排泄するからトイレも必要、ということでトイレ・水・火が三大備蓄品だという考えに至りました。トイレは、空腹以上に我慢できないものですし。

――現在は非常用トイレをご家族5人分用意されているんですか?

アベ:そうですね。コラムでも「非常用トイレは家族の人数分×3日~1週間分あると安心」と書きましたが、我が家は5人分で300個あります。そう聞くとかなり多く感じると思うのですが、最近のものはコンパクトなので300個でも手で持てる段ボール1つ分くらいです。やっぱり家族で暮らしていると流さずそのままというわけにもいかないし、外でしようにもその後の処理ができないですし。意外とトイレって他で代用できないんですよね。

取材・文=原智香

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