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聖司くんの剛脚ぶりに驚愕!?ジブリおなじみの聖蹟桜ヶ丘など『耳をすませば』の聖地を自転車で巡ってみた

  • 2026.10.18

10月23日(金)より4Kデジタルリマスター版が公開されるジブリの青春アニメの名作『耳をすませば』(95)。中学生の純粋な恋模様を描く本作といえば、主人公の雫が空想するファンタジックな描写と同時に、地に足の着いた暮らしぶりも描かれているが、そのモデルとなっているのが東京・多摩市の聖蹟桜ヶ丘周辺や多摩ニュータウンだ。都心からも近すぎず遠すぎず、豊かな緑と生活の利便性が共存するこの街に足を運び、『耳をすませば』の聖地を巡ってみた。

【写真を見る】『耳をすませば』のモデルとなった多摩ニュータウンを巡る!

【写真を見る】『耳をすませば』のモデルとなった多摩ニュータウンを巡る! [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH
【写真を見る】『耳をすませば』のモデルとなった多摩ニュータウンを巡る! [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH

聖蹟桜ヶ丘駅からスタート!自転車で図書館のある坂へ

京王線の聖蹟桜ヶ丘駅をモデルにした京“玉”線、杉の宮駅 [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH
京王線の聖蹟桜ヶ丘駅をモデルにした京“玉”線、杉の宮駅 [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH
改札口はいまも以前とほとんど変わらないようだ
改札口はいまも以前とほとんど変わらないようだ

まずは雫が父親の職場である図書館に弁当を届ける際に降車する京“玉”線杉の宮駅のモデルとなっている、京王線の聖蹟桜ヶ丘駅から聖地巡礼をスタート。

京王百貨店のマークは『耳をすませば』でも繰り返し登場する
京王百貨店のマークは『耳をすませば』でも繰り返し登場する
駅の西口には地球屋をイメージしたモニュメントも
駅の西口には地球屋をイメージしたモニュメントも

2012年から電車の接近メロディに映画主題歌「カントリー・ロード」が採用されているこの駅は、同じく多摩ニュータウンを舞台にした『平成狸合戦ぽんぽこ』(94)にも登場するジブリ映画おなじみのスポット。駅前西口には雫が猫の人形バロンと出会う地球屋をイメージした“青春のポスト”と散策マップが設置されている。

ちなみに聖蹟桜ヶ丘駅は、宮崎駿や『耳をすませば』の近藤喜文監督がジブリの前に所属していた日本アニメーションの最寄駅であり、駅周辺のマンホールは宮崎も作画で携わった日アニの代表作「あらいぐまラスカル」柄となっていた。

緑生い茂る奥の公園が劇中の図書館にあたる
緑生い茂る奥の公園が劇中の図書館にあたる
自転車でこのエリアを巡ってみると、聖司くんの脚力のすごさを痛感できる
自転車でこのエリアを巡ってみると、聖司くんの脚力のすごさを痛感できる

今回は聖司くんオマージュということで自転車で聖地を巡ることに。駅前から南下し、大栗川を越えると、劇中の随所で登場し、街並みを印象付けるいろは坂が出現。なかなかの勾配の坂が続いており、ギアの付いていない自転車で軽々と登っていく聖司くんの剛脚ぶりを実感できる。

雫が勢いよく駆け下りる階段も実在! [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH
雫が勢いよく駆け下りる階段も実在! [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH
階段は生えている松までそっくりそのまま映画に登場する
階段は生えている松までそっくりそのまま映画に登場する

そんな坂の中腹には図書館の姿はなく、代わりにいろは桜公園が広がるなど、ところどころ違いはあれどカーブの角度や斜面に作られた階段など随所に映画の雰囲気が漂う。そんな風景を横目に坂を必死に登ると現れるのが金比羅宮。雫が同級生の杉村から告白されるシーンのモデルとなった場所で、社殿から背景までそっくりそのままだった。

野球少年の杉村は神社の境内で雫に告白するが… [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH
野球少年の杉村は神社の境内で雫に告白するが… [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH
背景の木々の生い茂り方まで最も映画と現実が近いと思えたのが金比羅宮
背景の木々の生い茂り方まで最も映画と現実が近いと思えたのが金比羅宮

地球屋のロータリーにはファン御用達のお店も

『耳をすませば』には天守の丘という名前で登場する天守台
『耳をすませば』には天守の丘という名前で登場する天守台

さらにその近くには、地球屋から図書館へと急ぐ雫が階段を下る天守の丘として登場した天守台も。映画ではこの真下が図書館となっているが、実際は真逆の方向であり、足を運んでみると映画でどのようにアレンジされているのかがわかっておもしろい。

猫を追いかけて雫がたどり着いた地球屋 [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH
猫を追いかけて雫がたどり着いた地球屋 [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH
地球屋のロータリーの中央には立派な木々が生えている
地球屋のロータリーの中央には立派な木々が生えている

坂を登りきり、住宅街を道なりに進むと現れるのが、日本では珍しい環状交差点の桜ヶ丘ロータリー(ラウンドアバウト)。猫のムーンを追いかけて雫がたどり着くアンティークショップ、地球屋がある場所だ。この場所にはノア洋菓子店やdining和桜といったお店が軒を連ねている。訪れた際にはタイミング悪くお店はやっていなかったが、映画ファンに人気の店とのことなので、営業タイミングを確認して訪れてみてほしい。

街を見下ろす風景が様々な場所から楽しむことができる
街を見下ろす風景が様々な場所から楽しむことができる
『耳をすませば 4Kデジタルリマスター』は10月23日(金)より公開 [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH
『耳をすませば 4Kデジタルリマスター』は10月23日(金)より公開 [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH

さらに映画のクライマックスで雫と聖司が街を見下ろした通称“耳丘”や、斜面越しの風景など、小高い丘の上の随所から街並みが望めるが、住宅街なので人の迷惑にならないようにサッと退散して次の場所を目指す。

雫の暮らす生活圏のモデルとなった団地や駅も

月島一家の団地での等身大な暮らしぶりも描かれる [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH
月島一家の団地での等身大な暮らしぶりも描かれる [c] 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH

聖蹟桜ヶ丘駅周辺から少し足を延ばして訪れたのが、雫が暮らしていた団地のモデルとされている愛宕団地。多摩ニュータウンを象徴するこの公営住宅は、なんの変哲もない“ザ・団地”だが、劇中そっくりの給水塔がそびえ立っており、たしかにこの場所がモデルなのだと思うと、見慣れた団地の風景さえどこか特別なものに感じられる。

建て替えが進むという愛宕団地。給水塔が目印の雫が住む棟は健在だ
建て替えが進むという愛宕団地。給水塔が目印の雫が住む棟は健在だ

そんな愛宕団地から実際は3km強の距離があるものの、劇中で月島家の最寄り駅として登場する向原駅のモデルが百草園駅。聖蹟桜ヶ丘駅の一つ隣の駅だ。映画冒頭で雫が牛乳を購入するファミリーマートも、駅からすぐの場所にありファンの聖地となっていたそうだが、2021年に閉店。いまはダンススタジオになっていた。

雫の家の最寄りである向原駅のモデルとされる百草園駅。映画にもこの角度で登場する
雫の家の最寄りである向原駅のモデルとされる百草園駅。映画にもこの角度で登場する

週末だったこともあってか、聖蹟桜ヶ丘駅周辺ではカメラを構える人の姿もチラホラと見受けられ、『耳をすませば』の根強い人気をしみじみと感じることができた今回の聖地巡礼。ぜひ今回の4Kデジタルリマスター版をチェックしたあとは、足を運んでみてはいかがだろうか?

取材・文/サンクレイオ翼

※宮崎駿の「崎」は「たつさき」が正式表記

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