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【BMX リーグ】札幌のまち中で高さ7mの宙を自転車が舞う。新リーグ第2戦は10月23日に福岡・天神で開催!

  • 2026.10.23

札幌の観光名所・時計台近くにあるSAPPORO CULTURE FARM/凹場 anaBa。人々が行きかう場所に、9月の週末、BMXの特設会場が出現した。設置されたジャンプ台から踏み切ったライダーの最高到達点は約7メートルに達する。芝生に座って見るスタイルだけに、その高さと迫力に息をのむ。DJの音楽と飲食も楽しめる日本BMXシーン発の新リーグが、10月23日から福岡・福岡大名ガーデンシティで第2戦を迎える。

BMXライダーが“職業”として生きる未来へ

一般社団法人全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)は今年、「マイナビBMXリーグ」(以下BMXリーグ)を立ち上げた。「新たなBMXカルチャーの創出」と「ライダー支援」を目的に掲げた競技シーンの未来を作る取り組みだ。

理事長の出口智嗣氏はかねてより「30年構想」を描き、最初の10年で若手強化に着手。中村輪夢らオリンピアンを多数輩出し、日本を世界トップ水準へ押し上げた。そして次の10年に向け、競技環境の整備として新設したのがこのBMXリーグだ。そこには「ライダーが人生をBMX一本で生きていけるように」という理事長の想いがあり、連盟は世界で初めてプロライセンスを発行。彼らを明確に“プロ”と定義し、“BMXリーガー”という職業を確立させた。

画像: マイナビ BMX League 第1戦(札幌)パーク・プロ男子で優勝で優勝した松本 翔海(しょあ)=中央
マイナビ BMX League 第1戦(札幌)パーク・プロ男子で優勝で優勝した松本 翔海(しょあ)=中央

競技形式も従来とは異なる。完成度を競う従来のコンテスト形式ではなく、一発の大技で魅せるベストトリック形式を採用。人通りの多い街中に特設会場を組み、音楽、MC、キッチンカーを配してフェス感覚で観観戦できる場を作った。「スポーツ観戦というより、フェスに来た感覚を持ってもらえると良いかもしれません」と出口氏は語る。

さらに、観客がオンライン投票で推しにポイントを加算できる「オーディエンスジャッジ」や、会場で購入した「ライドコイン」をライダー専用ボックスに入れて直接活動資金を支援できる「ライドマネー」も導入。ファンとの距離を縮め、プロとして応援される立ち振る舞いを意識させる仕掛けを凝らしている。

パークの女子は16歳、男子は17歳のライダーが頂点に

開幕戦となった札幌大会(9月11日~13日)は「SAPPORO CULTURE FARM/凹場 anaBa」で開催。約3メートルのジャンプ台から最高約7メートル舞い上がるライディングが、観客を魅了した。

フリースタイル・パーク女子は、全日本選手権2連覇の内藤寧々、東京オリンピック日本代表の大池水杜、2025年ワールドカップ年間総合優勝の小澤美晴による三つ巴に。制したのは16歳の小澤だった。自転車を縦1回転させるダイナミックなトリックを魅せるなど、5回の試技のうち4回目で73.13の好記録を出し、オーディエンスジャッジの3ポイント加えて76.13で優勝を飾った。

「生で見てくださった皆さんと、ライブ(=SPOTV NOWによる配信)で見てくださった皆さん、本当に応援ありがとうございました。初めてのリーグで優勝できて、すごく嬉しいです」と小澤は喜びを語った。

画像: マイナビ BMX League 第1戦(札幌)パーク・プロ女子で優勝で優勝した小澤美春=中央
マイナビ BMX League 第1戦(札幌)パーク・プロ女子で優勝で優勝した小澤美春=中央

フリースタイル・パーク男子は5人による大一番となった。4回目に横3回転の大技を決めた上村竜生(19歳)が81.23で首位に立つも、5回目に日本ランキング2位の松本翔海(17歳)が科会場をあおりつつ高難度の縦2回転を決めて83.73で逆転。日本ランク1位の小澤美晴の兄・楓もラストランで追い上げたが及ばず、最年少・松本の笑顔弾けた。

「本当にみんな応援してくれて、怖い技も挑戦できて楽しかったです。会場にいたみんなも笑顔になって、たくさん楽しんでくれたので、少しでも(BMXに)興味を持ってくれたら嬉しいなと思います」

なお4位には、ファッションアイコンとしても注目の溝垣丈司(オーディエンス3pt含む73.93)、5位には伊藤大空が入った。

フラットランドは年の差20歳対決…41歳のベテランに軍配

“自転車のフィギュアスケート”と称されるフリースタイル・フラットランド(男女混合1対1のバトル形式、持ち時間2分30秒)の決勝は、新旧世界王者対決となった。

決勝は2022年のアーバンサイクリング世界選手権チャンピオンの佐々木元(41歳)と、2025年の同大会を制した片桐悠(21歳)。年の差は20歳という新旧世界王者対決だ。フロントタイヤを軸に、ノーハンドでスピンする大技を披露する佐々木に対し、片桐もリアタイヤを中心に、ペダルに足をかけながらスピンするなど高難度のトリックで応戦。激闘の末、ジャッジの4票に、オーディエンスポイントの1を加えた5-0で佐々木に軍配が上がった。

2024年の大ケガによる神経麻痺を乗り越えて掴んだ佐々木の復活劇に、会場は胸を熱くした。

画像: マイナビ BMX League 第1戦(札幌)フリースタイル・フラットランド優勝した小澤美春=中央で
マイナビ BMX League 第1戦(札幌)フリースタイル・フラットランド優勝した小澤美春=中央で

「神経麻痺になる大ケガをしてしまって、ものが握れなくなって、1年半ぐらい自転車と離れた時期がありました。それでも自分が頑張ることで同世代の方に元気を届けることができると思っていて、それをできるのがアスリートだと思っています。自分の役割を信じて、これからもできる限り頑張りたいと思います。札幌に来て本当に良かったです!」

「かっこ良くなきゃ嫌だ」…ライダーのスタイルにも注目

第2戦は10月23日〜25日、福岡・天神の「福岡大名ガーデンシティパーク」で開催される。カルチャーの発信地にBMXが溶け込む今大会に、出口理事長も若者が集まり、音楽やカルチャーがひとつの街として成り立ちつつある場所に、BMXが入ることでどんな盛り上がりを見せるのか期待感を示していた。

観戦時には、スタイリストの手によるメイクやビジュアル撮影など、ライダーの「かっこ良くなきゃ嫌だ」というこだわりにも注目したい。

全日本選手権(13〜15歳の部)3連覇中のフラットランドの菱川高虎(15歳)は、ワッペンや刺繍を入れたカスタムキャップと赤いベルトを合わせたコーデで登場。パーク女子の内藤寧々の手首には、海外遠征の思い出や悔しさを刻んだチャームブレスレットが光る。「ライディングだけじゃなくて『内藤寧々』っていう人物も見てほしい」と彼女は語る

ライダーのスキル、個性、スタイルが詰まったBMXリーグの福岡大会へ、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

文=大橋裕之

マイナビ BMX League 福岡大会~ライダーが主役になれる新時代のBMXリーグ!

■日程:2026年10月23日(金)11:00~
※雨天の場合は、10月24日(土)あるいは25日(日)に順延いたします。
※10月24日(土)あるいは25日(日)にプロライダーによる「SHOW CASE」イベントが
予定されております。

■会場:福岡大名ガーデンシティ・パーク
〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2丁目6-50
■配信:
・SPOTV NOW
・SPOTV NOW YouTube チャンネル

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