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今日も1日誰とも話さなかった…40歳まで「超人見知り」だった女性が、ひとり旅をきっかけに見つけた心地よい人との付き合い方【書評】

  • 2026.10.16

【漫画】本編を読む

『人見知りの自分を許せたら生きるのがラクになりました』(わたなべぽん/KADOKAWA)は、40歳まで人付き合いに苦手意識を持っていた著者のわたなべぽん氏が、ひとり旅をきっかけに自分と向き合い、人との付き合い方を少しずつ変えていく姿を描いた実録コミックエッセイだ。

現在はテレビやラジオにも出演しているわたなべ氏だが、実は40歳まで「超人見知り」だったという。人付き合いが苦手で、夫以外の誰とも話すことなく1日を終えることもある。大人になれば自然と人付き合いがうまくなるというわけでもないことが分かり、「このままだと友達がいなくなってしまう」という不安を抱えていた。

そんなわたなべ氏に変化が訪れたのは、40歳を過ぎて初めて挑戦したひとり旅だった。旅先で出会った魅力的な人に「友達になりたい」と思ったわたなべ氏は、勇気を出して自分から声をかけてみる。それまでのわたなべ氏なら躊躇していたであろう大きな一歩。しかし、それをきっかけに、大人になってからの新しい人付き合いが始まっていくのである。

本作は、「人見知りを克服して、誰とでも仲良くなろう」と伝えるだけではない。人の気持ちを勝手に想像して距離を置いたり、嫌われないように無理して笑ったり……。わたなべ氏は自分がなぜ人付き合いを苦手と感じていたのかをひとつずつ振り返りながら、自分にとって心地よい距離感を探していく。

大人になると、仕事や結婚、引っ越しなどで環境が変わることによって、学生時代のように仲のいい人と顔を合わせることがほとんどなくなる。さらに「今さら新しい友達なんてできるのだろうか」と思う人もいるだろう。しかし本作を読んでいると、何歳になっても人との関係は新しく作ることができると思えてくるはずだ。

人見知りだからといって、無理に社交的な人間になる必要はない。大切なのは、自分がどんな人と一緒にいると楽しいのか、どのくらいの距離なら心地よいのかを知ることなのかもしれない。年齢を重ね、人との付き合い方に不安や寂しさを感じているのは自分だけではないと思わせてくれつつ、大人の友達の作り方についてヒントをくれる作品だ。

文=富野安彦

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