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道枝駿佑、『M.I.S.S.I.O.N. 歌劇な潜入捜査官』で新境地!多彩な表現で感じた「仲間」の絆と受け継ぎたい「伝統」

  • 2026.10.15

透明感あふれる佇まいと、繊細な演技で観る者を惹きつける道枝駿佑。ふとした眼差しにも役の感情をにじませるなど、確かな演技力で俳優としての存在感を放つ。極秘任務を命じられた刑事を演じた『M.I.S.S.I.O.N. 歌劇な潜入捜査官』(Prime Videoで独占配信中)では、アクションやミュージカル、さらには女装まで披露。ひとつの作品のなかで多彩な表現に挑戦し、さらなる輝きを見せている。一匹狼の青年が周囲との関わりのなかで成長していく姿を体現した道枝が、なにわ男子で感じる仲間との絆や、これからも受け継いでいきたい事務所の伝統について語った。

【写真を見る】モノクロームの世界で、新たな輝きを放つ道枝駿佑。撮り下ろしをチェック!

「女装を『きれい』と言っていただけて、ひと安心です」

警視庁捜査三課の刑事・松見奏多(道枝)は頭脳明晰・運動能力抜群だが、人付き合いが苦手な“一匹狼”。ある日、続発するドローン爆弾事件の犯人が潜伏しているとされる「椿野芸術大学」への潜入捜査を命じられた奏多。そこで彼が出会うのは、ミュージカル公演の主役で声楽科のエース・桐原春菜(久保史緒里)、捜査の協力者となる小熊莉子(渋谷凪咲)、奏多に役を奪われ敵意を燃やす友田美鈴(石井杏奈)。個性豊かな学生たちと過ごすうち、奏多はいつしか捜査そっちのけでミュージカルの稽古に熱を入れていく。しかし公演当日、事態は急変。奏多は、爆弾犯の正体に迫っていく。

奏多は女性の格好をして潜入開始! [c]Storm Labels Inc.
奏多は女性の格好をして潜入開始! [c]Storm Labels Inc.

奏多が潜入するのは、3年前まで女子大だった、いまもほぼ女子学生ばかりのキャンパス。刑事だとバレずに学生たちに紛れ込むため、奏多は女性の格好をして潜入することになる。

2019年放送のドラマ「俺のスカート、どこ行った?」でも女装を見せていた道枝。「『俺スカ』から7年くらい経っています。それから大人になって顔立ちも少しはっきりしてきているので、どうなるのかなと思ったんですが、スタッフや共演者の方々など、皆さんから『きれい』と言っていただけて。よかったと思いました。ひと安心です」と照れ笑いを浮かべる。

第二の潜入捜査官である瑞樹役を、ACEesの深田竜生が演じている [c]Storm Labels Inc.
第二の潜入捜査官である瑞樹役を、ACEesの深田竜生が演じている [c]Storm Labels Inc.

奏多がメイクに悪戦苦闘するシーンもあるが、道枝もキャラクター同様に「大変でした」と苦戦した模様で、「僕は普段、メイクは少ないんです。ファンデーションを塗るくらいで、アイメイクやマスカラ、眉マスカラ、チークもまったくしないので、難しくて」と述懐。「奏多もメイクはしないタイプのキャラクター」と自らの戸惑いも奏多に反映しながら演じたと明かし、「メイクをする人って、大変なんだなと思いました。すごいです!」とグループのメンバーでメイク好きとして知られる大西流星へのリスペクトも増したという。またACEesのメンバーで、本作で第二の潜入捜査官である瑞樹役を演じる深田竜生も女装を披露しており、その印象について道枝は「かわいかったです」と楽しそうに目尻を下げていた。

「ヴァンパイアの格好でがっつりと踊ることになりました」

ミュージカルに夢中になっていく奏多 [c]Storm Labels Inc.
ミュージカルに夢中になっていく奏多 [c]Storm Labels Inc.

事件解決のために始めた大学生活ながら、本気でミュージカルに打ち込み、熱く高め合う仲間たちと時間を過ごすうちに、奏多もミュージカルに夢中になっていく。ミュージカルのなかで道枝は、漆黒のマントをまとったドラキュラ役として歌やダンスにもトライしている。

「この作品をやらせていただくことが決まって、“ミュージカルシーンがあるんだ”とは思っていたんですが、蓋を開けてみたら5曲くらい覚えることがあって(笑)」と道枝が話すように、想像以上に本格的にミュージカルと向き合うことになった。「ヴァンパイアの格好でがっつりと踊ることになったので、振り付けを覚えたり、練習にも時間をかけて。歌は、いつもより口を大きく開いて歌うことを意識していました。普段はあまりやらない音の取り方やカウントがあったり、しっかりと音を聴かないと踊りづらい場面があったり…」と苦労もありながら、「大変ではありましたが、とても楽しかったです。達成感もありますし、いい経験になったなと思います」と充実感を口にする。

ミュージカルに挑戦「達成感もありますし、いい経験になりました」 撮影/小田哲平
ミュージカルに挑戦「達成感もありますし、いい経験になりました」 撮影/小田哲平

一緒にミュージカルを作り上げるメンバーを、久保や石井ら若手実力派が演じている。共演者にも大いに助けられたという道枝は、「久保さん、石井さん、お二人ともグループに所属されていた経験があるので、ミュージカルシーンでも立ち位置や段取りの確認など、僕としてもやりやすい環境を作ってくださって。とてもありがたかったです」と感謝しきり。

女性陣のパワーにタジタジ!? [c]Storm Labels Inc.
女性陣のパワーにタジタジ!? [c]Storm Labels Inc.

女子メンバーからスパルタ指導を受け、タジタジになる奏多の様子も見どころのひとつだ。道枝は「ミュージカルの練習のシーンは、迫力がありましたね。女性陣のパワーを感じましたし、そこに必死についていく奏多の様子がよく出ていると思います。石井さん演じる美鈴さんとのミュージカルのシーンも、すごく印象的です。追い込まれた奏多は、最終的に『ド素人のくせに!』と言われてトドメを刺されてしまう。奏多、かわいそうだなと思いました」とキャラクターに愛着を寄せながら、にっこり。道枝はその後に思わず「もうヤダ!」というセリフを付け加えるなど、現場の空気を生かしたコミカルなシーンとなった。

また女性ばかりの現場では、「なにを話せばいいんだろう…と思って。遠慮がちに、皆さんの女子トークを聞いていました」という道枝だが、「皆さん、仲良くしてくださって。とてもいい雰囲気のなか、撮影ができました」と振り返っていた。

「メンバーは、いるだけで心強い存在です」

道枝駿佑のヴァンパイア姿も見どころの一つ [c]Storm Labels Inc.
道枝駿佑のヴァンパイア姿も見どころの一つ [c]Storm Labels Inc.

刑事として犯人を捉えるシーンでは、キレキレのアクションも繰り出している。道枝は「冒頭のアクションは長回しで撮影をしました。その時の奏多は冷静で、余裕がなければいけない。でも一度目は、僕は余裕がなさそうな顔をしてしまったと感じて『もう一回、やらせてください』とお願いしました」と妥協せず、細部までこだわりを込めた。「アクションも楽しかったです」と声を弾ませ、「刑事になったり、女装をしたり、ヴァンパイアになったり。僕にとっても、ひとつの作品でこんなにチェンジが多い作品はこれまでありませんでした。いろいろな僕を見ていただけるものになったと思います」と新境地への手応えを語った。

奏多を大学に送り込む張本人である警視庁公安部長役を、高嶋政宏が演じている(「高」は、はしごだかが正式表記) [c]Storm Labels Inc.
奏多を大学に送り込む張本人である警視庁公安部長役を、高嶋政宏が演じている(「高」は、はしごだかが正式表記) [c]Storm Labels Inc.

人との関わりを避ける“一匹狼”だった奏多は、ミュージカルの稽古に励むなかで、仲間とひとつになる心地よさを知っていく。「こんなに楽しいとは思わなかった」と感じるほど、奏多の表情はいつしか生き生きと輝きだす。「人と接する時には、あまり踏み込まれたくないし、あまり踏み込みすぎないタイプかもしれません。そこは奏多と似ているかなと思います」と重ねた道枝だが、家族やなにわ男子のメンバーと過ごすなかで、「一人で抱え込まなくていい」と仲間の温かさを感じることがたくさんあると告白。

「悩んだ時にはまずは自分で考えてみて、抱えきれなくなったら家族やメンバーに話します。そうすると、すごく安心するような答えをくれたりするので、気持ちが楽になります」と打ち明けながら、「メンバーは、いるだけで心強い存在ですね。同じような悩みを抱えていることもあって、共感してくれるし、自分も共感してあげられることもある。悩みを話してくれること自体、すごくありがたいことだなと思うんです」と仲間への想いをにじませていた。

「『元気にやる』ということを忘れずに、やり続けられたらいいなと思っています」

【写真を見る】モノクロームの世界で、新たな輝きを放つ道枝駿佑。撮り下ろしをチェック! 撮影/小田哲平
【写真を見る】モノクロームの世界で、新たな輝きを放つ道枝駿佑。撮り下ろしをチェック! 撮影/小田哲平

エンディングを鮮やかに飾るのは、なにわ男子の新曲「BLACK OUT MISSION」。“君のハートを盗み出すミッション”をテーマにした、なにわ男子の新たな一面を堪能できる楽曲だ。道枝は「いつもの僕らとはちょっと違った雰囲気で、事務所の先輩方が歌われていたような曲調でもあります。作品にもぴったりで、ぜひ作品と一緒に楽しんでいただけるとうれしいです」と希望。

事務所の伝統まで感じられる1曲となったが、道枝にとって「これからも守っていきたい、受け継いでいきたい事務所の伝統」について尋ねてみると、「ジュニアの子がバックについてくれたり、ジュニアの子たちと一緒に歌って、踊ったり。フライングもそうですし、“使わない手は腰に置く”ということも、先輩方がやられてきたことが下の世代に受け継がれてきた。僕らもそうやってきたからこそ、忘れずにジュニアの子たちにも受け継いでいってほしいなと思っています。それは僕らの事務所ならではのことなので、やり続けることで説得力も出てくるはず。いまは発信できる場所が増えたからこそ、僕らを応援してくださっているファンの方、僕らのことを知らない世代の方に知ってもらうためにも、若い世代がどんどん発信していったほうがいいと思っています」と熱を込める。

とりわけ道枝が大事にしている伝統が、「元気にやる」ということ。「“元気に”というのは、常に言われていました。見ている人が応援したくなるような存在でいることは、とても大事なことだなと思っています。そこは忘れずに、やり続けられたらいいなと思っています」と胸に刻んでいた。

取材・文/成田おり枝

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