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色と形で魅せる北欧デザイナー図鑑

  • 2026.10.9
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北欧のデザイン史に名を刻む巨匠から、現代のトップランナーまで。自由な発想と印象的な色彩、造形で空間を彩る、彼らの代表作を集めた。

『エル・デコ』2026年10月号より。

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Designer 1:Verner Panton(ヴァーナー・パントン)

創造力をかき立てる、色と造形の魔術師

今年、生誕100年というアニバーサリーを迎えた、デンマークのデザイナー、ヴァーナー・パントン。コペンハーゲンの王立芸術アカデミーで建築を学んだ後、アルネ・ヤコブセンの事務所に入所。1955年にスタジオを設立した。「私の仕事の主たる目的は、人々を刺激して彼らがもっと想像力を働かせるように促すことだ」 と述べるように、古典的な手法にとらわれない前衛的なアプローチや、見る人を別世界へ引き込む色彩を取り入れた作品で注目を集めた。

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Panton Chair(パントン チェア)

世界初のプラスチックによる一体成型キャンチレバーの椅子“パントン チェア”。1960年代初頭に開発をスタートし、7年もの歳月を経て、世界初のガラス強化繊維ポリエステルのみで一体成型された家具の量産化に成功。生誕100周年を迎えた今年、特別カラーが登場した。

(W50×D61×H86×SH44cm)各¥58,300/ヴィトラ

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VP Globe(VP グローブ)

透明なアクリルの球体の中にアルミ製のリフレクターが浮かぶユニークな照明。スペースエイジデザインのアイコン的存在として知られる“VP グローブ”は、1969年のデザイン。リフレクターの内側はブルーやオレンジに塗装されており、消灯時もオブジェのような存在感を放つ。

(φ40cm)¥525,800/ヤマギワ

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Flowerpot(フラワーポット)

1968年に発表された“フラワーポット”。大きさの異なる半球体を組み合わせた造形は、光源を覆うことで直接光によるまぶしさが抑えられる効果も。

ペンダントランプ(φ23×H18cm)¥79,200
ポータブルランプ(φ16×H29.3cm)¥39,600/共にアンドトラディション

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Panthella(パンテラ)

トランペット形ベースの反射構造が柔らかな光を生み出す“パンテラ”。今年のアニバーサリーを祝い、発表当時のオリジナルカラーをまとったポータブルランプが登場。クロームの支柱とビビッドな色彩のシェードの組み合わせが新鮮だ。

(φ16×H24.1cm)¥47,300/ルイスポールセン公式オンラインストア

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Heart Cone Chair(ハート コーン チェア)

の依頼を受け、店舗の改修を担当したパントンがデザインした“コーン チェア”。その発展形として生まれたのが、この椅子。後ろ姿まで美しく見せるハート形のシルエットが特徴。写真は裏表で色が異なるアニバーサリーエディション。

(W103×D62.5×H89×SH39.5cm)¥613,000/ヴィトラ

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Panton Wire(パントンワイヤー)

存在感がありつつも、圧迫感がなく軽やかなスチールワイヤーのシリーズ。椅子、収納共に形やサイズ違いの展開があり、自由に組み合わせて楽しめる。

チェア(W55×D62×H74×SH40cm)¥259,600
シェルフ(W34.8×D34.8×H34.8cm)¥34,100/共にモンタナファニチャー・ジャパン

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Designer 2:Eero Aarnio(エーロ・アールニオ)

遊び心を操る、デザイン界のマエストロ

1960年代、宇宙開発への憧憬から生まれたスペースエイジデザインを代表するデザイナー、エーロ・アールニオ。1932年にヘルシンキに生まれ、1957年にヘルシンキ工芸美術学校を卒業、1962年にデザイナーとして独立。プラスチックやFRPといった新素材に早くから目を向け、独立の翌年にデザインした“ボールチェア”で一躍世界的な脚光を浴びる。以降、グローバルブランドで数々の名作を生み出し、90代を迎えた今も精力的に創作活動を続けている。

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Ball Chair(ボールチェア)

彼の代表作であり、世界中の映画やミュージックビデオ、雑誌などに登場した名作家具“ボールチェア”。現在はエーロ・アールニオ オリジナルスが製造販売を担い、フィンランドの職人の手によって製作されている。張り地はファブリックとレザーが選べる。

(W110×D97×H120×SH37cm)参考商品/メトロクス

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Puppy(パピー)

アールニオの作品の中で多く見られるのが、動物のモチーフ。イタリアの「マジス」から発売された“パピー”は、子どもの目から見た子犬をイメージし、デザインされた。

大(W69.5×D42×H55.5×SH37.5cm)¥124,300
小(W42.5×D26×H34.5×SH23.5cm)
〈右・グリーン〉¥18,700
〈左・グラデーション〉¥72,600/以上マジス ジャパン

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Hopoti-Hoi(ホポティ・ホイ)

2023年、91歳だったアールニオが日本の遊具メーカー「ジャクエツ」のために手掛けた保育施設向けの遊具が、3年の開発期間を経て製品化。丸い耳が愛らしい生き物の背に腰掛け、ゆらゆら揺れて遊べるロッキング仕様。幼少期の記憶に刻まれる、特別な相棒となってくれるはず。

(W49.2×D22.8×H40.8cm)参考商品/ジャクエツ

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Rocket Bar Stool(ロケット バー スツール)

自宅のキッチンのためにデザインしたスツールは、名前のとおりロケットを思わせる佇まいが特徴。フィンランドの家具ブランド「アルテック」から1995年に発表された、アールニオ作品では珍しい木を使ったアイテム。

(W44×D44×H73cm)¥75,900/アルテック

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Designer 3:Yrjö Kukkapuro(ウルヨ・クッカプロ)

美学と機能性を追求した、家具の名手

1933年フィンランド(現・ロシア領)のヴィープリ生まれ。イルマリ・タピオヴァーラらが教壇に立つヘルシンキ工芸美術学校に入学し、機能主義のデザインを学んだ後、1959年に自身のスタジオを設立。建築家・デザイナーとして活躍しながら教壇にも立ち学生の指導に努めた。代表作“カルセリ ラウンジチェア”は『ニューヨーク・タイムズ』で世界で最も快適な椅子として紹介されるなど、独自の美学を表現しながらも、機能性に優れた家具を数多く残した。

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Karuselli Lounge Chair(カルセリ ラウンジ チェア)

代表作「カルセリ ラウンジ チェア」は誕生秘話もユニーク。クッカプロがワイヤーで自身を包んで採寸し、リラックスした姿勢を石こうで型取りしたフォルムをベースに、数年の研究を経て完成した。デザイナーの飽くなき探求心が生んだ名作チェアだ。

(W80×D97.5×H92×SH37cm)¥1,391,500/アルテック

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Visual Table(ヴィジュアル テーブル)

1980年代にクリエイティブディレクターを務めていたアヴァルテから発表したプロダクト。ヤルッコ・レイマンとの共作で、現在は生産されていない貴重なモデル。八角形の天板の縁には、衝撃を吸収するためのプラスチック製モールディングが施されている。

(W71.5×D71.5×H72cm)¥176,000/北欧家具talo

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Experiment Chair(エクスペリメント チェア)

1982年にデザインされたチェアを、スウェーデンの家具ブランド「ヘム」が復刻。椅子に求められる快適性というニーズを満たすと同時に、ロマンチックな美意識を注ぎ込むことを追求した一脚。現代の生活様式に合わせてサイズに微調整を加え、新たにレザー張りも選べるようになった。

(W80×D97.5×H92×SH37cm)/hem.com

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Designer 4:Front(フロント)

一度見たら忘れない自由な発想のプロダクト

スウェーデンを拠点に活躍する、ソフィア・ラーゲルクヴィスト(左)とアンナ・リンドグレン(右)からなる女性デュオ。2004年のスタジオ設立当初より、デザインとアートの垣根を越えた実験的な作品を展開。北欧に限らず、イタリアやオランダなど世界各国のブランドと協業し、数々の名作を生み出している。www.frontdesign.se

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Pebble Rubble(ぺブル ラブル)

イタリアの老舗家具ブランド「モローゾ」から登場したシステムソファ。森を散策して見つけた岩を3Dスキャンし、それらの有機的なフォルムを組み合わせて家具として仕立てた。

ソファ(W135×D123×H89cm)¥1,989,900
スツール〈手前〉(W64×D63×H41cm)¥653,400
〈奥〉(W70×D54×H50cm)¥803,000/以上トーヨーキッチンスタイル

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Scribble(スクリブル)

鉛筆でなぐり書きしたようなラフな筆跡を拡大し、そのまま巨大なラグへと落とし込んだ一枚。オランダのブランド、モーイが得意とする繊細なプリント技術により、色鉛筆特有の質感までリアルに表現されている。

(W200×D300cm)¥552,200/トーヨーキッチンスタイル

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Designer 5:Wang & Söderström(ワン&ゼーダーシュトレーム)

デジタルを駆使して独創的な形を生む

2016年にスウェーデン出身のティム・ゼーダーシュトレーム(右)とアニー・ワン(左)によってコペンハーゲンで設立されたデザインスタジオ。3DスキャンやCGなどのデジタルと、陶芸や鋳造といったフィジカルの境界を横断。独自のアプローチから生まれる、独創性に富んだインスタレーションやデザインで話題を集める。wangsoderstrom.com

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Wang & Söderström Collection(ワン&ゼーダーシュトレーム コレクション)

「HAY」から発表した、生命体のような有機的造形が目を引くコレクション。ブックエンドや花器としての実用性を備えつつ、オブジェとして飾っても楽しめる。3Dプリンターによる原型をもとにせっ器や磁器で製作され、素材ごとに表情の異なる豊かな質感を生み出している。

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Designer 6:Okej Studio(オーケイ・スタジオ)

現代の暮らしにフィットする「ウルトラ・スカンジ」を提示

スウェーデン生まれのデザイナー、エミー・ブラウアー(左)とアメリカ人エンジニアのミッチェル・ブラウアーによるデザインデュオ。「ウルトラ・スカンジ」をコンセプトに掲げ、クラシックな北欧スタイルに見られる洗練されたラインやシンプルさを大事にしながらも、意表を突く色や彫刻的なシルエットを取り入れた独自のスタイルを提案する。okejstudio.com

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Neptune Squiggle Rug(ネプチューン スクイグル ラグ)

直線的で整然としたデザインが多い北欧インテリアに“心地よい変化”をもたらすことを考えて生まれた“ネプチューン スクイグル ラグ”。ニュージーランド産ウールを素材に用い、スウェーデン南部にて手作業で製作されている。

(W135×H200cm)/okejstudio.com

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Hyperbolik Shelf(ハイパーボリック シェルフ)

「双曲線」に由来する名を冠した、波打つ曲線パーツを格子状に組み合わせたシェルフ。縦横どちらの向きでも使えるフレキシブルな設計で、空間や気分に合わせた自由なレイアウトを楽しめる。緑やピンクも展開している。

(W150×D30×H112cm)/okejstudio.com

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Designer 7:Hanna Anonen(ハンナ・アノネン)

大胆な色彩が描くプレイフルな世界

ニューヨークを拠点に活動する、フィンランド人デザイナー。木工技術の専門教育を受けた後、ラハティ・デザイン学院やアアルト大学でデザインを学び、独立。遊び心あふれる色選びと大胆な造形の作品を手掛けている。プロダクトに限らず、空間デザインやグラフィックデザインなど幅広い分野で活躍する。hannaanonen.com

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Cocktail(カクテル)

2017年開催のデザインアワードで入賞した作品を、フィンランドの家具ブランド、ハコラが製品化した“カクテル”。フィンランド産パイン材にカラフルな塗装を施したペンダントランプは、伝統的なシャンデリアを彼女らしい感性でモダンに再解釈したもの。サイズごとに異なるカラーパレットも魅力。

(φ63×H60cm)/hakola.fi

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Plizé Box(プライズボックス)

2015年に設立されたブランド、メイド バイチョイスは、フィンランドに古くからある木工技術と最新テクノロジーを調和させた、革新的なアイテムを展開。“プライズボックス”はプリーツ状の木製ボックスに、球体の取っ手を合わせたグラフィカルな見た目が特徴。一つあるだけで空間のアクセントに。/madebychoice.com

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