1. トップ
  2. 名作デザインとたどる「アレッシ」105年の軌跡

名作デザインとたどる「アレッシ」105年の軌跡

  • 2026.10.7
Alessi

エットレ・ソットサス、リチャード・サパー、アレッサンドロ・メンディーニ、フィリップ・スタルク……、「アレッシ」は実に多くの巨匠デザイナー・建築家らと協働し、ユニークなプロダクトを世に送り出してきた。
『エル・デコ』2026年10月号より。


Hearst Owned

1921年

金属板加工職人のジョヴァンニ・アレッシが、金属加工業が盛んなイタリア北部オメーニャに「フラテッリ・アレッシ・オメーニャ社」(F.A.O.)を設立。

1932年、ジョヴァンニの長男・カルロが「アレッシ」に入社。工業デザインを学んだカルロが開発責任者となり、「デザイン」を取り入れたものづくりをスタートさせる。

<写真>1994年に完成した、アレッサンドロ・メンディーニ設計の本社。創業の地であるイタリア北部オメーニャに立つ。

Hearst Owned

1945年

第2次世界大戦後、日用品の需要が高まり量産を開始。カルロがデザインした“ボンベ”(1945年)はイタリアデザイン黎明期の名作として今も製造されている。

Hearst Owned

1950年代

カルロが経営を継ぎ、社名を「アレッシ・フラテッリ」に変更。クロームメッキなどの合金からステンレス素材に重点を移す。1952年に発表したステンレスワイヤーの“シトラスバスケット”がヒットし、現在まで続くロングセラーに。

Hearst Owned

1960年代

工業用と家庭用の両方で業績が向上し、ステンレス製の食器が人気を博す。フィアットのノベルティとしてピオ・マンズーが開発した“クロノタイム”(1966年)は360度回転する機構が話題に。MoMAの永久収蔵品に選定される。

Hearst Owned

1970年代

創業者の孫・アルベルトが参画。日常にアートの豊かさをとサルバドール・ダリやエットレ・ソットサスらと「アートマルティプル」を設立。リチャード・サパーのマキネッタ“9090”(1979年)が同社初のコンパッソ・ドーロを受賞。

Hearst Owned

1980年代

アレッサンドロ・メンディーニの発案で11名の建築家に紅茶とコーヒーアイテムのセットを依頼し、展覧会を開催。協働するデザイナー・建築家が増えていった。アルド・ロッシの円錐を題材としたケトル“イル・コニコ”(1986年・上左)、ソットサスが木工旋盤に着目した“トゥエルジ”(1989年・下)も発表。ミルトン・グレイザーが森の妖精(トゥエルジ)を描いたロゴもつくられた(上右)。

Hearst Owned

1990年代

90年代に入ると、金属以外の木やプラスチックなどの素材にも進出。メンディーニ設計の本社が1994年に完成。メンディーニのほほ笑むワインオープナー“アンナ G.”(1994年・中)、フィリップ・スタルクのレモン搾り器“ジューシーサリフ”(1998年・上)、ステファノ・ジョヴァンノーニのつまようじケース“マジックバニー”(1998年・下)などユニークなものが続々と生まれた。

Hearst Owned

2000年代以降

2000年代以降は、ミケーレ・デ・ルッキの“プルチナ”(2015年)など主軸のキッチンツールや器に加え、ソットサスら巨匠デザインの復刻や、日本の若手MEDUMの照明の製品化など挑戦が続く。2021年に創業100周年を迎えた。2024年、ソットサスが1983年にデザインしたロゴを基に、スタジオ・テンプが現在のロゴを完成。2026年、ミラノと東京に深澤直人がデザインした旗艦店が誕生。

Hearst Owned

<画像>現在の「アレッシ」のロゴ。スタジオ・テンプが手掛けた。




Masaki Ogawa

こちらもチェック!

Hearst Owned
Hearst Owned

『エル・デコ』2026年10月号 アレッシステッカー付の特別版はこちら

Hearst Owned

『エル・デコ』2026年10月号 通常版

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ