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「地球と。咲きに行こう」GREEN×EXPO 2027開幕まで半年!サポーターが沸かせた「満開会議」の熱気と一挙公開された最新情報をお届け!!

  • 2026.10.9

2027年3月19日の開幕まで残すところ半年となった、国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」。その開催半年前記者発表会が2026年9月15日、東京・大手町三井ホールで開催された。

会場をひと際沸かせたのは、日頃からPRを担う5組8人のスペシャルサポーターたちによる特別プログラム「192日、いつでも満開会議」だ。それぞれの担当テーマと“推し時期”を巡るにぎやかなプレゼン、そして気象予報士芸人・みながわさんを交えた軽快な掛け合いに、記者席からもあたたかな視線が注がれた。

いよいよ開幕まで半年を切った「GREEN×EXPO 2027」の記者発表会が東京・大手町で開催された
いよいよ開幕まで半年を切った「GREEN×EXPO 2027」の記者発表会が東京・大手町で開催された

さらに協会のプレゼンテーションでは、全国から集まった3611件の公募から決まった主要展示3施設の愛称をはじめ、テーマ館のゾーン展開、日本生命によるプロジェクト協賛、園芸文化館の展示イメージ、公式クリエイター・蜷川実花さんの演出企画、会期を彩るイベント、そして毎月19日の「トゥンクトゥンクの日」制定まで、博覧会の最新情報が一挙に明かされた。今回は、その熱気に包まれた当日の模様をお届け。

【写真】毎月19日がその名を冠して「トゥンクトゥンクの日」と制定された、公式マスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」
【写真】毎月19日がその名を冠して「トゥンクトゥンクの日」と制定された、公式マスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」

サポーター陣が壇上に勢ぞろい!熱気あふれる「192日、いつでも満開会議」

軽快なBGMとともに司会者の呼び込みが響き、ステージに姿を現したのは総勢5組8人のスペシャルサポーターたち。園芸デザイナーの三上真史さん、榊原郁恵さん、QuizKnockのふくらPさんと鶴崎修功さん、囲碁将棋の文田大介さんと根建太一さん、そしてNMB48の塩月希依音さんと平山真衣さん。多彩な顔ぶれがずらりと並ぶ光景は実に華やかで、記者席からも自然と大きな拍手が沸き起こった。

「GREEN×EXPO 2027」のスペシャルサポーターたちも集結
「GREEN×EXPO 2027」のスペシャルサポーターたちも集結

「GREEN×EXPO 2027」の会期は192日間。いつ足を運んでも絶え間なく花々が咲き誇り、訪れるたびに新しい見どころに出合えるのが大きな魅力だ。そんな博覧会にちなみ、サポーターそれぞれが独自の着眼点やおすすめエリアを掲げ、「自分ならどの時期の満開を見に行きたいか」を熱気たっぷりに提案する「192日、いつでも満開会議」がスタートした。

三上真史さん:テーマ「世界の庭園を巡る、花と緑の旅」

トップを切って口火を開いたのは、園芸デザイナーの三上真史さん。「おすすめする時期は、やっぱり春、特に3月です!」と満面の笑顔で声を張る。一般的に満開というと4月や5月の華やかな景色を思い浮かべがちだが、専門家である三上さんの着眼点は一味違う。「冬をじっと耐え忍んだあと、植物がぐっと力強く動き始めるのがまさに3月。芽吹きの瞬間にこそ特別な力がある」と、植物の育つ姿を日々見つめてきたプロならではの実感を込めて語った。

植物が動き始める、芽吹きの季節の3月をおすすめしてくれた三上真史さん
植物が動き始める、芽吹きの季節の3月をおすすめしてくれた三上真史さん

掲げたプレゼンテーマは「世界の庭園を巡る、花と緑の旅」。イタリアの整形式庭園やタイの自然美あふれる公園、さらにはニューヨークの鉄道高架跡を空中庭園へと再生した「ハイライン」など、世界各地の多様な庭園の魅力を紹介。「1つの会場にいながら、まるで世界一周の旅に出かけるように各国の庭園を巡ることができる。まずは春の訪れとともに、芽吹きから変化していく庭園文化のおもしろさを全身で受け止めてほしい」と熱心にアピール。トップバッターとしてぐっと会場の期待を高めた。

榊原郁恵さん:テーマ「農と食の恵み」

続いてマイクを握ったのは、約13年間にわたり野菜作りに励み、地元の農業塾に通い詰めた経験を持つ榊原郁恵さん。掲げたテーマは「農と食の恵み」。「私は9月をおすすめしたいです!」と、自らの手で土を耕し作物を育ててきた実感を言葉に乗せて呼びかけた。

榊原郁恵さんは、自身の野菜作りの経験から「ファーム・アンド・フード・ビレッジ」での魅力をプレゼン
榊原郁恵さんは、自身の野菜作りの経験から「ファーム・アンド・フード・ビレッジ」での魅力をプレゼン

「実りの秋、そして食欲の秋。毎日の食卓を支えてくれる農と、その農を支えるかけがえのない自然。そのつながりをたっぷり味わって、地球の明日を考えるきっかけにしてほしい」。朗らかな笑顔で語りかける姿に、会場中がほっこりとした空気に包まれる。

おすすめエリアとして挙げたのが、「農と食」をテーマにした「Farm & Food Village」。収穫の喜びだけでなく、作物がぐんぐんと育っていくプロセスのおもしろさにも着目した榊原さんは、「種をまいてから芽が出て、花が咲いて、実がなる。その変化を確かめるためにも、会期中に一度だけでなく何度も通って楽しんでほしい」と呼びかける。土のぬくもりや食のありがたみを深く知る生活者目線のメッセージに、客席からも深く納得した様子の拍手が送られた。

QuizKnock(鶴崎修功さん・ふくらPさん):テーマ「植物の知られざる世界」と「自然とテクノロジーが作る未来の暮らし」

知的エンタメ集団・QuizKnockのふくらPさんと鶴崎修功さんは、「植物の知られざる世界」と「自然とテクノロジーが作る未来の暮らし」という2つの視点からプレゼンを展開。

植物同士も情報のやり取りをしていると語ったふくらPさん。私たちには見えない、全く違う世界が実は広がっていると教えてくれた
植物同士も情報のやり取りをしていると語ったふくらPさん。私たちには見えない、全く違う世界が実は広がっていると教えてくれた

ふくらPさんは「僕がおすすめしたいのは、やっぱり開幕日の3月19日です!」と宣言。すると囲碁将棋の根建太一さんから「おー!」と感嘆の声が上がり、三上真史さんからもすかさず「1日だけ?(笑)」と笑顔でツッコミが入る。「1日でも早く知りたいじゃないですか!」とふくらPさんが熱弁を返すと、三上さんも「確かにそうですね」と大きく頷くなど、息の合ったやり取りに会場も和やかな空気となった。

ふくらPさんは「植物の知られざる世界」をテーマに、愛称が「ねっこ」に決定したテーマ館を紹介。科学的に解明された植物の驚くべき能力や生命同士の複雑なネットワークに触れ、「もっと植物の世界を知りたくなったら絶対にテーマ館がおすすめ。最新の研究成果と映像、アートを掛け合わせて見せてくれる」と紹介。

新しい技術で私たちの暮らしはどうなるのか知ってほしいと語った鶴崎修功さん
新しい技術で私たちの暮らしはどうなるのか知ってほしいと語った鶴崎修功さん

続いて鶴崎さんは「自然とテクノロジーが作る未来の暮らし」を掲げてマイクを握る。「夏は何かといえば、夏は自由研究の夏なわけですよ!」と力説。「数学やテックの世界に生きてきて、父が生物学者だったけれど子どものころは全然興味がなかった。でも、そういう人にこそ見てほしい」と語りかける。最新技術が集う「Urban GX Village」をはじめ、伝統技術の「Craft Village」、自然の知恵に学ぶ「Satoyama Village」を挙げ、「自然とテクノロジーが手を取り合って私たちの暮らしがどう変わるのか、夏休みに子どもたちと一緒に巡って自由研究の種にしてほしい」と熱い眼差しで提案した。

囲碁将棋(文田大介さん・根建太一さん):テーマ「笑いが満開になる日」

地元・神奈川県出身のお笑いコンビ・囲碁将棋の文田大介さんと根建太一さんは、「笑いが満開になる日」をテーマに掲げ、息の合ったテンポで「ゴールデンウィーク(GW)」をセレクト。「気候も穏やかで過ごしやすく、家族みんなで1日中存分に楽しめる」と威勢よく語った。

家族で楽しめるスポットを絶妙な掛け合いで紹介してくれた、囲碁将棋の文田大介さん(左)と根建太一(右)さん
家族で楽しめるスポットを絶妙な掛け合いで紹介してくれた、囲碁将棋の文田大介さん(左)と根建太一(右)さん

2人が太鼓判を押すのは、自然の中で生き物や植物の学びやものづくり体験が楽しめる「Kids Village」や「Craft Village」といったエリア。さらに、2025年大阪・関西万博で大きな話題を呼んだ落合陽一さんのパビリオン「null2」が進化した「null4(テトラヌル)」の出展にも触れ、「家族みんなの笑顔の花が咲いて、間違いなく『笑いが満開になる日』になる」と説いた。

「これほど国際的なビッグイベントが地元で開催されるのが誇らしい」と熱い地元愛を語った2人は、来場スタイルの提案へ。文田さんが真顔で「僕は全身花柄のタイツで参加します。皆さまもぜひ全身花柄タイツでお越しください」と呼びかけると、すかさず根建さんから「そんなやついねえって!」と鋭いツッコミが炸裂。テンポのよい掛け合いで、会場をしっかりと盛り上げた。

NMB48(塩月希依音さん・平山真衣さん):テーマ「日本ならではの花と緑の楽しみ方」

NMB48の塩月希依音さんと平山真衣さんは、「日本ならではの花と緑の楽しみ方」をテーマにそれぞれの思いを届けた。

NMB48の平山真衣さん(左)と塩月希依音さん(右)は、「NMB48は昨年、大阪・関西万博でスペシャルサポーターを務めさせていただきました。なので今回のGREEN×EXPOも、皆さんと一緒に楽しみながら、私たちらしい発信をしていければなと思っています。皆さんぜひ一緒に楽しみましょう!」と、語りかけてくれた
NMB48の平山真衣さん(左)と塩月希依音さん(右)は、「NMB48は昨年、大阪・関西万博でスペシャルサポーターを務めさせていただきました。なので今回のGREEN×EXPOも、皆さんと一緒に楽しみながら、私たちらしい発信をしていければなと思っています。皆さんぜひ一緒に楽しみましょう!」と、語りかけてくれた

趣味が生け花という塩月さんは、日本の各流派の家元による作品が一堂に会する「日本政府苑」や花・緑出展に熱い視線を注ぐ。「お花を生けるときは、どうすればその魅力がより深く伝わるかをいつも考えている」と語る塩月さん。おすすめの来場時期を問われて「ズバリ、毎日です!」と即答。「期間ごとに展示作品や使われる草花ががらりと変わるからこそ、毎日通うくらい時期を変えて新しい出合いを楽しんでほしい」と熱弁。

続いて平山真衣さんは真夏の「8月」を挙げ、愛称が「いろはにわ」に決まった園芸文化館を紹介。「江戸時代にタイムスリップしたような気分に浸りながら、浴衣姿で『江戸の植木屋・花屋敷』を存分に楽しみたい」と声を弾ませる。夏祭りや夕涼みの情緒を味わいながら、「美しいお花をじっくり鑑賞して、写真も撮って記録にも記憶にも残したい」と目を輝かせる。夜間のライトアップも含めて朝昼晩と1日中楽しめる魅力を語った。前年の大阪・関西万博でもスペシャルサポーターを務めた経験に触れ、「今回のGREEN×EXPOも、皆さんと一緒に楽しみながら私たちらしく発信していきたい」と頼もしい笑顔で締めくくった。

「おまえかい!」から始まった「満開解説」 気候と四季が織り成す博覧会の魅力

サポーター8人の熱いプレゼンが一段落したところで、博覧会全体の満開時期を専門的に予測するべく、司会者から「気象予報士」の登場がアナウンスされた。呼び込みに応じてステージ袖から元気に現れたのは、お笑いコンビ・ネイビーズアフロのみながわさん。まさかの芸人登場に、すかさず囲碁将棋の根建太一さんから「おまえかい!」と鋭いツッコミが飛んだ。

昨年、気象予報士試験に合格した、ネイビーズアフロのみながわさんが気象予報士として登場
昨年、気象予報士試験に合格した、ネイビーズアフロのみながわさんが気象予報士として登場

みながわさんは怯むことなく、「芸人をやりながら、気象予報士、防災士、さらには気象から健康へのアドバイスができる健康気象アドバイザーの資格も持っています」と胸を張る。プロの視点で博覧会の魅力をひもとく「気象予報士みながわの満開解説」をスタートさせた。

気候と四季の観点から、「GREEN×EXPO 2027」の満開解説を披露
気候と四季の観点から、「GREEN×EXPO 2027」の満開解説を披露

用意されたテーマは2つ。最初のテーマは「GREEN×気候×EXPO」。世界70を超える国や国際機関が参加を表明しているスケールの大きさに触れ、各国の気候条件と植物の生態についての解説を始めた。ここでマレーシアとの2拠点生活を送る三上真史さんが、「植物は気温や降水量、日照時間によって育つ種類が全く違うし、同じ植物でも育ち方がガラリと変わる」と専門家として補足を入れる。これを受け、みながわさんは「会場にある世界各国の庭園を巡るだけで、その国の気候や自然、さらには人々の文化まで直に触れられる。つまりGREEN×EXPOでは、世界の“園芸文化の多様性”が満開でございます!」と高らかに声を響かせ、サポーター陣から感嘆の拍手を浴びた。

続くテーマ2は「GREEN×四季×EXPO」。ここでは192日間という長期にわたる「季節の移ろい」に着目した解説が繰り広げられた。みながわさんは壇上のQuizKnockのふくらPさんと鶴崎修功さんに向かって、気象庁が季節の指標として観測している「生物季節観測」にまつわるクイズを出題。「ホタルの初見」や「アブラゼミの初鳴き」など、花だけでなく生き物の声や姿もまた季節の歩みを告げる大事なサインであることを紹介すると、会場は「なるほど」と納得の表情に包まれる。

笑いが絶えない和やかな満開予想が繰り広げられた
笑いが絶えない和やかな満開予想が繰り広げられた

この四季の話題に、日頃から土と向き合う榊原郁恵さんも深くうなずく。「キュウリやトマトが実ると『夏が来たなぁ』と実感する。今はスーパーで年中何でも買えるが、自分で野菜を収穫していると季節の巡りを日常の中で強く意識する」と笑顔で応じた。また塩月希依音さんも「私はヒマワリが大好き。夏を象徴するお花だし、あの存在感を見ているだけで明るい気持ちになれる」と目を輝かせ、移りゆく季節ごとに異なる主役たちが咲き誇る博覧会への期待を膨らませた。

各サポーターの実感と気象データを見事に結びつけたみながわさんは、プレゼンの総括として「GREEN×EXPO 2027の満開予想は…192日間、いつでも満開でしょう!」と満面の笑顔で予報を発表。「春も夏も秋も、訪れるたびに新しい満開に出合える。花や緑に癒やされながら、地球の明日を考えるきっかけにしてほしい」と締めくくり、知的な刺激に満ちたトークを終えた。

3611件の想いが結実 主要3施設に決まった親しみやすい愛称

サポーターたちが伝えた季節ごとの魅力に加え、今回の発表会で大きな関心を集めたのが博覧会の柱となる最新情報の数々だ。GREEN×EXPO協会の石垣和子広報・報道部長が登壇し、準備状況や展示計画を丁寧に明かしていった。なかでも来場者の視線を引きつけたのは、全国から集まった3611件の公募から選ばれた主要展示3施設の愛称発表。施設の特徴を捉え、日本らしさや覚えやすさを重視して選ばれた温かみのある名前がスクリーンに次々と映し出された。

テーマ館「ねっこ」の完成予想図
テーマ館「ねっこ」の完成予想図

テーマ館に決まった愛称は「ねっこ」。一般公募で最優秀作品に選ばれたゆむさんの案で、「すべての生命はつながっている」という博覧会のコンセプトや、植物の合理的な構造を取り入れた建築の特徴から着想を得たものだ。大地にしっかりと根を張り、生命を支える根源的な存在を親しみやすく表現している。

園芸文化館「いろはにわ」の完成予想図
園芸文化館「いろはにわ」の完成予想図

園芸文化館は、応募者のやかわさんが考案した「いろはにわ」と命名された。物事の基本や真髄を意味する「いろは」と日本の「庭」を組み合わせ、江戸時代から受け継がれてきた園芸文化の知恵と技を未来へつなぐ想いを込めた。大地と調和する木造建築のなかで、誰もが親しみながら学べる場をイメージしている。

屋内出展施設「はなめぐり」の完成予想図
屋内出展施設「はなめぐり」の完成予想図

そして屋内出展施設は、横浜の双子ママさんによる「はなめぐり」に決定。世界中から集まる多彩な花や緑との出合いを表現した名前で、「めぐり」という言葉には季節ごとの展示の移り変わりだけでなく、人々の交流や未来への循環といった願いが込められている。

地下から未来の環境へ テーマ館「ねっこ」の展示と日本生命の協賛

愛称が決まったテーマ館「ねっこ」では、具体的なゾーン展開も公開された。エントランスの「森のプロローグ」でコンセプトムービーが来場者を迎えたあと、展示は4つのゾーンとエピローグ、そして屋外エリアへと続いていく。

「ZONE1 地下の森」の空間予想図
「ZONE1 地下の森」の空間予想図

「ZONE1 地下の森」では、普段は見ることのできない土の中の世界を再現。植物の根と菌類が織り成すネットワークをプロジェクションマッピングで表現するほか、東日本大震災の津波に耐えた陸前高田市の「奇跡の一本松」の実物の根を展示し、大地に根差す生命の強さを伝える。

「ZONE2 環世界の森」の空間予想図
「ZONE2 環世界の森」の空間予想図

続く「ZONE2 環世界の森」は、植物と生き物のコミュニケーションに迫る空間。空気中を漂う匂いや化学物質、昆虫の目に映る花の模様など、人間には知覚しにくいメッセージを本物の植物や模型、特殊撮影映像を交えて可視化し、植物の知られざる生態を紹介する。

「ZONE3 気づきの森」の空間予想図
「ZONE3 気づきの森」の空間予想図

プラチナパートナーである日本生命が協賛する「ZONE3 気づきの森」は、暮らしに身近な植物に迫る危機を知る体験エリア。街路樹として親しまれているイチョウが野生では絶滅危惧種であるといった実態を取り上げ、体験型の展示を通して環境問題を身近なこととして考えるきっかけを届ける。

「ZONE4 つながりの森」の空間予想図
「ZONE4 つながりの森」の空間予想図

さらに「ZONE4 つながりの森」では、衣食住から医療や癒やしまで人間が植物から受けている恩恵を再認識し、持続可能な社会に向けた行動を促す。エリアの最後には、来場者がシードペーパーから育てた花の写真を寄せ集めたシンボル「きぼうの樹」を大画面で展示。そして旅を締めくくる「森のエピローグ」では、2000年の眠りから目覚めたハスの種からのメッセージが届けられる。

「未来に残したい植物園」の完成予想図
「未来に残したい植物園」の完成予想図

日本生命はこの屋内展示に加え、屋外エリアの「未来に残したい植物園」も協賛。絶滅の危機にある植物に端末をかざして二次元コードを読み取ると、植物からのメッセージを受け取れる仕組みで、図鑑のように情報を集めながら楽しく環境問題を学べる参加型の展示となっている。

江戸の園芸文化を伝える「いろはにわ」と循環経済の実践

園芸文化館「いろはにわ」からは、江戸時代の暮らしと植物の関わりを再現する展示イメージ「江戸の植木屋・花屋敷」が紹介された。

「江戸の植木屋・花屋敷」で江戸時代の園芸文化を再現
「江戸の植木屋・花屋敷」で江戸時代の園芸文化を再現

江戸時代の園芸文化は、身分を超えて広く親しまれた。会場では、四季折々の草木を愛でる憩いの場として人々でにぎわった植木屋の庭を再現。江戸時代にタイムスリップしたような空間の中、当時親しまれた37種類の伝統園芸植物を中心に展示し、江戸の人々が園芸を楽しむ気持ちがいきいきと伝わってくる構成となっている。

また発表会では、博覧会全体を通じたサーキュラーエコノミー(循環経済)の実践にも言及された。2025年大阪・関西万博イタリア館で使用された建築資材や、屋上にあったイタリアンガーデンの要素が横浜の会場へと引き継がれ、実際のパビリオン設営に再利用される。前回の万博で培われた資源と思想を次の博覧会へと循環させていく具体的な試みとして大きな話題となった。

蜷川実花さんによる空間演出、会期を彩るイベント、そして「トゥンクトゥンクの日」

会場を彩るクリエイティブや催事情報も多数発表された。公式クリエイターである蜷川実花さんが率いるクリエイティブチーム「蜷川実花 with EiM」は、会場内で大型インスタレーションを展開。大成建設グループ協賛の丘状展望施設「TAISEI GREEN TERRACE」では、多彩な花壇とLEDインスタレーション、木のぬくもりを融合させたランドマークを創出する。また、横浜銀行の協賛により、会場内に残る旧覆土式火薬庫の壁面に映像と音響を映し出すプロジェクションマッピングも実施し、歴史ある建造物を幻想的に彩る計画だ。

「おまつり歳時記プロジェクト」には、迫力満点の青森ねぶたがやってくる
「おまつり歳時記プロジェクト」には、迫力満点の青森ねぶたがやってくる

会期中の催事予定として、イベントリスト第1弾も公開された。スペイン、イタリア、アメリカ、タイなど59の国や機関によるナショナルデー・スペシャルデーの開催が決定。さらに7月にはマクニカグリーンテックメッセで脱炭素や循環経済技術を発信する「グリーンテック集中見本市」が開かれるほか、青森ねぶたの常設展示やだんじりなど全国の祭りと連携する「おまつり歳時記プロジェクト」の実施も予告された。

開幕日の3月19日にちなんで、毎月19日が「トゥンクトゥンクの日」に制定された
開幕日の3月19日にちなんで、毎月19日が「トゥンクトゥンクの日」に制定された

発表会の締めくくりには、公式マスコットキャラクターの名を冠した「トゥンクトゥンクの日」の制定が宣言された。開幕日の3月19日にちなみ、開催半年前となる9月から毎月19日を記念日とし、SNSでの推し活投稿キャンペーンや最新情報の発信を通じて、開幕に向けた機運を盛り上げていく。

半年後の開幕へ向けて、広大な旧上瀬谷通信施設で開かれる、国際園芸博覧会の最高位「A1クラス」の「GREEN×EXPO 2027」。サポーターたちが熱弁を振るった季節ごとの魅力、テーマ館が解き明かす植物の世界、江戸から受け継がれる園芸の知恵、そして空間を彩るアートやイベントの数々。発表会で明かされた情報の一つひとつが、訪れる人々に多彩な体験を予感させる。

9月18日からは会期中すべての入場を受け付ける公式の来場日時予約もスタート。半年後の春を迎える横浜に向けて、期待は着実に高まっている。

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取材・文・撮影 = 北村康行

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