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食のクリエイターThe Social Foodが旅先で見つけた、とっておきの料理道具を拝見

  • 2026.10.4
the Social Food

パリを拠点に、食にまつわる多彩な活動を行うThe Social Food(ソーシャルフード)。活動の中心地でもある自宅キッチンは、旅の道中で見つけた料理道具で彩られている。『エル・デコ』2026年10月号より。

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パリの台所に深く息づく、日本の職人技

美しいレシピ動画や料理本の出版、ブランドやレストランとの協働など、食と写真を軸にした活動を行うThe Social Food(ソーシャルフード)。公私共にパートナーのマチュー・ズハイリとシャーリー・ガリエの2人は、数年前にパリでクリエイティブスタジオを立ち上げて以来、食と旅の領域で活動している。

「私たちは独学で写真を学び、料理人となりました。活動は多岐にわたるため、一言で定義するのは難しいです。現在はレストランやホテル、ブランド向けのコンサルティングも行っています。この夏はフレグランスブランドの『ディプティック』と共に、コレクションから着想を得たインフューズドウォーターのバーをつくりました」

<写真>パリにあるソーシャルフードの住まい。キッチンは実用性にこだわり、ほぼすべての器具をつるしてディスプレイ。鍋やフライパンは、簡単に取り出せる棚に収納している。

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食を軸に世界各地を独自の視点で巡っている彼らに、これまで旅した場所のなかで、最も印象に残っている場所を尋ねると、迷うことなく「日本」と答えた。「2014年に初めて訪れて以来、これまでに20回ほど訪れています。定期的に石川県金沢市に滞在し、季節ごとに替わる魚介類を見たり味わったりして楽しんでいます」

<写真>「日曜日の朝にシャーリーはたいてい市場に行き、季節の魚介類を買い、寿司づくりの腕を磨きます。ごはんを用意し、魚を切るという行為は、まるで私たちが共有できる、小さな儀式のような時間なんです」とズハイリ。

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持っている調理道具のほとんどは旅先で見つけたもので、その約7割は日本のものだ。「実用性にこだわり、ほぼ全ての道具をつるして収納しています。一見すると物が多く見えるかもしれませんが、実際には自分たちの暮らしに必要なものばかりなんです」

<写真>20回以上にわたる日本への旅行で集めた木の調理器具。「キッチングッズの約70%は日本で購入したもの。特に木製のおろし金がお気に入りです」とズハイリ。

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彼らにとって、家の中で最も重要な場所であり、最も長い時間を過ごす場だというキッチン。ずらりと並ぶキッチンオブジェクトは、単なる道具ではなく、大切な思い出を表している。

「旅行中に経験した瞬間の出来事や、職人との出会いなどが、これらに詰まっているんです」

<写真>日常的に活躍するステンレス製の鍋やフライパン。用途に合わせてさまざまなサイズをそろえている。

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最近、スペイン国境に近い南フランスにある1960年代築のミッドセンチュリーハウスを購入した2人。日本とカタルーニャの文化に着想を得た、新たな創造の場をつくっている最中だ。

「住居兼クリエイティブの新拠点となるCasa Komorebiでは2つのキッチンと、屋外キッチンを計画。私たちを反映する空間となる予定です」

<写真>「リモワ」のトランクには、いくつかの旅先で見つけたステンレススチールや金属の料理道具がぎっしり詰まっている。

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彼らの手放せない調理道具リスト

真の豊かさを「時間そのもの」だと考える2人。食材を探し求める時間や、それらをつくる職人の手仕事に触れる瞬間など、立ち止まってスローダウンする時間を大切にしていくうちに、彼らは製品そのもの以上に、その背景にあるストーリーに魅了されたアイテムを手に取るようになった。そんな2人が日常で愛用する、ストーリーの詰まった多彩な調理道具を紹介する。

蒸し料理やスープづくりなど、マルチに活躍している土鍋

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揚げ物を調理する際に使用している、温度計付きの天ぷら用の鍋。

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買い出し時のマルシェバッグとして重宝しているのは、日本のブランド、「ポーター」。

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高品質のガストロノミープロダクトを展開する、オレア・ピアのオリーブオイル。ソーシャルフードも携わり、イタリアのプーリア州の有機エキストラバージンオリーブオイルからスタートしたブランドだ。現在はビネガーなど、展開プロダクトも拡大している。

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キッチンに並ぶアイテムのなかには、特定の料理のために年に1度しか使わない道具もあるというが、竹製の蒸し器は別。「毎朝、この竹の蒸し器を使って朝ごはん用の卵を調理しています。

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数ある鍋コレクションのなかでも特に気に入っているのが、エンツォ・マーリがデザインしたヴィンテージのホーロー鍋。

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The Social Food(ソーシャル フード)
マチュー・ズハイリ(左)とシャーリー・ガリエによる食のクリエイティブチーム。直近では日本文化に明るいカタルーニャ人建築家が手掛けた1960年代後半の建築を取得し、新たなプロジェクトを始動。

Hearst Owned

『エル・デコ』2026年10月号

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