1. トップ
  2. これって一体何の話なの!? 正論よりも効く? 声が小さくて落ち込むくよくよ犬の悩みを、一瞬で吹き飛ばした部長の“想定外の優しさ”【書評】

これって一体何の話なの!? 正論よりも効く? 声が小さくて落ち込むくよくよ犬の悩みを、一瞬で吹き飛ばした部長の“想定外の優しさ”【書評】

  • 2026.10.2

【漫画】本編を読む

仕事でうまくいかなかったことがあると、「もっとちゃんとできたはず」と何度も思い返してしまう。反省は必要だけれど、ここまで考え込む必要はない。そうわかっていても、考えるのをやめられず、気持ちはどんどん沈んでいく。

そんな時、気分を変えるにはどうしたらいいだろうか。『働く!くよくよ犬』(ろふ/KADOKAWA)は、会社員の主人公・イヌが、些細なことを気にしてはひとりで考え込んでしまうお仕事漫画。何かと悩みがちなイヌと、おおらかな同僚たちとの少しずれたやりとりが何とも楽しい作品だ。

なかでも思わず吹き出してしまうのが、イヌと部長とのやりとりだ。ある時、イヌは取引先との会話で声が小さく、何度も聞き返されてしまったことを反省していた。「もう少しハキハキしゃべれるようにしないと…」と落ち込んでいると、部長が「僕も昔は声が小さくてねえ」と声をかけてくる。似た悩みを乗り越えた経験でも聞けるのだろうか。イヌが耳を傾けると、部長が語り始めたのは……。

そこから話は、イヌの予想とは違う方向へどんどん進んでいく。励ましているのか、ただ話したいことを話しているだけなのか。部長の真意はさておき、そのあまりのゆるさに、こちらまで拍子抜けしてしまう。真面目に反省していたイヌとのギャップもあって、さっきまでの悩みなんて大したことがないように思えてくる。正論ではなく、こんな脱線に気持ちを救われることもあるのかもしれない。一見どうでもいいような話が、ときに気分を変えてくれる。そんなことに気づかせてくれるエピソードだ。

文=アサトーミナミ

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ