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妻「ホテルみたい…」管理費月4万円タワマンを購入から8年後、50代夫婦が受付で見た“お知らせ”に後悔したワケ

  • 2026.10.22
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

「仕事が忙しく、クリーニング店へ行く時間が取れない」
「休日も、買い物や家事に追われてゆっくりできない」

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。日々の用事を少しでも手軽に済ませられたら、助かりますよね。

住んでいるマンションの受付にクリーニングを出したり、仕上がった衣類を受け取ったりできれば、店へ足を運ぶ手間が省けます。こうした便利なサービスに魅力を感じ、住まいを選ぶ方もいるでしょう。

とはいえ、購入時に利用できるサービスが、将来も同じように続くとは限りません。

今日は、クリーニングを取り次いでくれるコンシェルジュ付きのタワーマンションを購入した夫婦が、8年後に直面した誤算をご紹介します。

「ホテルみたいで、便利そう」受付サービスも購入の決め手に

以前、私がご実家の売却をお手伝いしたAさんから、ご自身が暮らすマンションについて、こんなお話を伺いました。

Aさんは、妻と二人で暮らす会社員。中古のタワーマンションを購入した当時は50代で、夫婦ともに仕事が忙しく、住み替え先には通勤のしやすさに加え、日々の家事の負担を減らせる環境を求めていたそうです。

そんな二人が気に入ったのが、コンシェルジュと呼ばれる受付スタッフのいるタワーマンションでした。受付では、クリーニングの取次や来客時の案内などを頼めます。

内見の際、妻は受付を見て、うれしそうに話したといいます。

「ホテルみたいで、便利そう。クリーニングもここで出せるんだって」

Aさんも、仕事用のスーツやシャツを店へ持ち込んだり、受け取りに行ったりする手間が省ける点に魅力を感じました。管理費は、修繕積立金とは別に月額4万円。夫婦にとって、決して軽い負担ではありませんでした。

それでも、日々の用事にかかる手間を減らせるなら、管理費に見合う価値があると考え、購入を決めたそうです。

8年後、受付に貼られた「クリーニング取次終了」のお知らせ

入居後、夫婦はクリーニングの取次を日常的に利用するようになりました。

出勤前に受付へ衣類を預け、仕上がったら帰宅時に受け取る。クリーニング代は別途かかるものの、店へ足を運ぶ必要がないことは、忙しい二人にとって大きな助けでした。

ところが、購入から8年がたったある日、妻が受付で目にしたのは、サービス変更のお知らせでした。

「ご入居者の皆さまへ。来月末をもちまして、クリーニングの取次サービスを終了いたします。また、翌々月から受付の対応時間を短縮いたします」

帰宅した妻からクリーニングに出せなくなることを聞き、Aさんは管理組合から届いていた総会資料を読み返しました。

管理組合とは、マンションの所有者で構成され、建物や共用部分の管理を担う組織です。資料を確認すると、管理会社へ支払う委託費の上昇を背景に、総会で受付サービスの縮小が決まっていました。

Aさんは総会資料を受け取っていたものの、具体的にどのサービスが変わるのかまでは、十分に確認していなかったそうです。

サービスが減っても、月額4万円の管理費は据え置き

受付サービスの縮小を知り、夫婦が次に気になったのは、毎月の管理費でした。

「受付の時間も短くなるでしょう。それなら、管理費は安くなるんじゃないの?」

妻の言葉に、Aさんも同じ疑問を抱き、管理会社へ問い合わせました。しかし、返ってきたのは、月額4万円の管理費は据え置きになるという説明です。

清掃や設備管理などの費用も上がっており、受付サービスの縮小は、管理費を引き下げるためではなく、支出の増加を抑えるための見直しだったのです。総会資料にも、その方針が示されていました。

「サービスを減らして、ようやく今の管理費でやっていけるということか…」

管理費は、受付サービスだけに支払うものではありません。共用部分の清掃や設備の点検など、マンション全体の維持管理に使われています。

事情は理解できても、毎月の負担は変わらないまま、頼りにしていたサービスがなくなることに、夫婦は割り切れない思いを抱いたそうです。

往復30分の店通い…休日の負担が増加

取次サービスの終了後、夫婦は自宅から徒歩15分ほどのクリーニング店を利用するようになりました。

平日は帰宅が遅いため、衣類を預けるのも、受け取るのも休日です。店まで往復30分。預ける日と受け取る日にそれぞれ足を運ぶと、移動だけで合計1時間かかります。月に2回利用すれば、移動時間は月2時間。店頭で待つ時間も含めると、思いのほか手間がかかりました。

ある休日、衣類をまとめていた妻が、Aさんに声をかけます。

「今日は、あなたが持っていってくれない?先週は私が行ったでしょ」

「午前中は出かける予定があるから、午後でもいい?」

「午前中に出さないと、来週の仕上がりに間に合わないのよ。受付で出せたときは、時間を気にしなくてよかったのに…」

誰がいつ店へ行くか、夫婦で予定を調整する必要が生まれたのです。その後、持ち込みと受け取りは交代で担当することにしました。それでも、休日の用事が一つ増えたことに変わりはありません。

便利さに魅力を感じて選んだ住まいで、再びクリーニング店へ通う生活に戻るとは、購入時には考えてもいなかったと、Aさんは話していました。

受付サービスの利用条件や、変更の予定を確認する

コンシェルジュ付きマンションを検討する際は、受付の対応時間や休業日、頼める業務の範囲を確認しましょう。クリーニングの取次なら、料金や仕上がりまでの日数に加え、出勤前や帰宅時など、自分が利用したい時間に対応してもらえるかどうかも大切です。

中古マンションでは、不動産会社を通じて、管理会社に任せる業務を定めた管理委託契約や総会の議事録を確認し、サービスの縮小や管理費の見直しが検討されていないかを確かめてください。入居後も総会資料に目を通し、疑問があれば質問し、意見を伝えましょう。

今回のコンシェルジュのケースのように、購入時のサービスが将来も同じ条件で続くとは限りません。縮小・終了した場合の手間や費用も考えたうえで、住まいを選ぶことが大切です。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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