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天気の話すらうまく広げられない。教養も足りないのかも… しょんぼり反省会を始めるイヌを救った後輩のひと言【書評】

  • 2026.9.29

【漫画】本編を読む

何気ない雑談の最中、相手からの話題にうまく反応できずに落ち込んだことはないだろうか。「自分は会話が苦手だ」「知識も足りないのでは」――そうやってくよくよ悩んだことのある人にこそ読んでほしい作品がある。

その作品とは、『働く!くよくよ犬』(ろふ/KADOKAWA)。些細なことでくよくよしがちな会社員・イヌをめぐるお仕事コミックだ。このイヌはとにかくあれこれ考えすぎてしまう。そんな姿を見ていると、自分にも似た経験があったことを思い出さずにはいられない。

特に印象に残ったのが、雑談をめぐるエピソード。ある秋の日、イヌは同僚たちと空を見上げながら雑談をしていた。「ひつじ雲かな」「秋らしい雲ですね」と会話が進むなか、イヌは「何も分からなかった…」と取り残された気分に。「話題に困ったら天気の話をするなんて言うけど、天気の話をするにも知識が要るんだな」と考え込み、「自分にはコミュニケーション能力だけでなく教養も足りていないのかもしれない」としょんぼりする。だが、後輩のネコくんはそんな雲を見ながら、イヌにある言葉をかけて……。

ネコくんの発想は、なんて自由なのだろう。雑談は、豊富な知識がなければできないわけではない。難しく考えず、自分なりに感じたことを口にしたっていいのだ。気の向くままに言葉を返すネコくんと、何でも深く考えすぎてしまうイヌ。そんなふたりのやりとりを見ていると、雑談なんてもっと気楽でいいのかもしれないと思えてくる。

文=アサトーミナミ

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