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ホンダ残クレ、10月から5.6%に改定→300万円・5年払いで試算して分かった“月々の支払額差”

  • 2026.10.7
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

最近ニュースで耳にする「金利上昇」ですが、自動車の購入時にも影響が出始めています。本記事では、2026年10月に実施されたホンダファイナンスの金利改定を例に、0.4ポイントの差が支払総額にどれほど影響するのかを検証します。

月額数百円の違いと油断しがちな残クレ利用者が陥りやすい盲点や満期後の注意点まで、これからの賢いクルマ選びのヒントを分かりやすくお届けします。

ニュースの中だけの話じゃない?身近に迫るクルマと金利の変化

テレビやインターネットを見ていると、日本銀行による政策金利の引き上げという話題を頻繁に目にするようになりました。2026年9月の金融政策決定会合において、政策金利は1.25%程度へと引き上げられました。しかし、このような経済の話題に触れても、自分たちの生活や自動車の購入にはあまり関係がないと感じる方も多いのではないでしょうか。

たしかに、日々の買い物などで金利を直接的に意識する機会はそう多くありません。ところが、自動車をローンや残価設定型クレジット(以下、残クレ)を利用して購入する場合には、金利の変動が支払総額に直接的な影響を与えかねないのです。日本全体が少しずつ金利上昇の局面へと入っていくなかで、住宅ローンだけでなく、私たちの身近な自動車向けの金融商品にも変化の波が押し寄せつつあるのです。

10月からホンダの残クレが5.6%へ。0.4ポイントの引き上げ幅とは

そうした金利変化の具体的な兆しとして注目しておきたいのが、自動車メーカー系列のファイナンス会社による金利改定の動きです。一例として、ホンダファイナンスは2026年10月1日以降の申し込み分について、クレジット商品の金利を改定しました。

この改定により、四輪新車向けの残クレの実質年率は、これまでの5.2%から5.6%へと変更されました。あわせて、通常のクレジットについても5.8%から6.2%へと引き上げられています。いずれも変更の幅は0.4ポイントとなっています。

このような数字の変化を前にすると、これからクルマを買う際の負担が大きく増えてしまうのではないかと心配になるかもしれません。しかし、手元の資金を残しながら月々の負担を抑えやすいという残クレの仕組みそのものの魅力が失われるわけではないのです。ここで大切なのは、金利の変化を過度に恐れることではなく、0.4ポイントの差が実際の金額に換算したときにどのような意味を持つのかを、冷静に把握しておくことだといえます。

300万円・5年払いで試算。月額500円の裏に潜む約3.3万円の差

金利が0.4ポイント上がると言われても、%の数字だけでは家計への影響をイメージしにくいものです。そこで、この金利差をより分かりやすく実感していただくために、具体的な金額に置き換えて試算してみましょう。

※ここでは金利5.2%と5.6%の違いをシンプルに比較するため、実際の残クレの仕組み(残価を差し引いた計算など)ではなく、300万円を通常の元利均等ローンとして60回払いで借りた場合と仮定して計算しています。ホンダの残クレを利用した場合に、必ず以下の差額になるわけではない点をご留意ください。残価を設定した場合、金利差の影響はさらに大きくなります。

まず、金利5.2%の場合、月々の支払額は約56,888円となり、総支払額は約3,413,280円となります。一方、金利5.6%の場合は、月々の支払額が約57,442円となり、総支払額は約3,446,520円です。

この2つの結果を比較すると、月々の支払額の差は約554円にとどまります。月に500円程度の違いであれば、日々の節約でカバーできる範囲であり、それほど気にしなくても良いと考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、5年間のトータルの差額を計算すると、約33,240円となります。月額ではほんのわずかに見える0.4ポイントの違いも、総支払額という視点で捉え直すと、意外と見落とせない金額に膨らむことがお分かりいただけるのではないでしょうか。約3.3万円があれば、少し良いカー用品を追加したり、休日に家族で遠出をしたりする費用にも充てられます。ローンを利用する際は、どうしても月々の支払いの安さに目が向きがちですが、この総額の差に気づけるかどうかがポイントになりそうです。

既存ユーザーも要注意。満期時の再クレジットに適用される新ルール

これから新しくクルマを買う人に金利の影響があることは分かりましたが、ではすでに残クレを利用してクルマに乗っている人には無関係な話なのでしょうか。

まず結論をお伝えしますと、現在契約しているローンの金利が、途中で突然5.6%へと引き上げられることはありません。現在お支払い中の月々の金額はそのまま維持されますので、その点はご安心いただけます。

とはいえ、将来に向けて完全に影響がないとも言い切れない部分があります。特に注意しておきたいのが、数年後に満期を迎えたタイミングでの選択です。残クレの支払い期間が終了し、最後に残った残価の支払い方法として、車両を返却したり手元の資金で一括で支払ったりするだけでなく、再びローンを組む「再クレジット」を選択される方も少なくありません。

しかしホンダファイナンスの案内によれば、2026年10月1日以降に再クレジットを申し込む場合には、新しい金利が適用されます。つまり、将来的に残価分をもう一度ローンで支払おうと考えている現在の利用者にとっても、これからの金利水準は決して無関係な要素ではないといえます。

月々の支払い額に惑わされない。総支払額を見極めるクルマ選びを

ここまで、自動車の購入にかかわる金利の変化について詳しく見てきました。

世の中の金利が上昇傾向にあるという話題を聞くと身構えてしまうかもしれませんが、むやみに不安を抱く必要はありません。大切なのは、社会の変化が自分自身の支出にどう響くのかを知り、あらかじめ対策を練っておくことです。

残クレをはじめとする自動車ローンを利用する際は、月々の支払い額だけでなく、金利や支払期間、そして最終回支払額を含めた総支払額までをしっかりと確認することが欠かせません。月々の安さという表面的な数字だけでなく、将来の支払いを含めて比較検討することが、これからの時代により求められるようになりそうです。

今後クルマの購入やローンの利用を検討される際は、目先の金額だけでなく、トータルでの見え方にも少しだけ意識を向けてみてください。そうした多角的な視点を持つことで、ご自身のライフプランに合った、無理のないクルマとの付き合い方がより明確に見えてくるのではないでしょうか。金利の変化をひとつのきっかけとして、これからのカーライフについてじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。


参考:金融商品の金利改定について(2026年10月1日以降)(株式会社ホンダファイナンス)



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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