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憧れのディーゼルSUVを買った30代男性→給油後、表示を見て頭が真っ白に…レッカー搬送を招いた“とっさの行動”

  • 2026.10.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

ガソリンスタンドで給油をするとき、「軽油」「レギュラー」「ハイオク」といった表示を確認していますか?

給油はクルマに乗るたびに行うものではないため、毎回意識している人もいれば、すっかり習慣になっている人もいるでしょう。実は、この「慣れ」が思わぬ失敗につながることがあります。

「いつも通りに入れたつもりだった」

そんなSさんに起きたのが、ディーゼル車へのガソリンの誤給油でした。

最初は給油に慎重だったSさんのケース

Sさん(30代・男性)は、以前から乗りたいと思っていた輸入車のディーゼルSUVを購入しました。

ディーゼル車に乗るのは初めて。納車直後は「軽油を入れる」ということを強く意識し、給油のたびに給油機の表示や給油口を確認していたといいます。

ところが、何度か給油を繰り返すうちに、少しずつ緊張感が薄れていきました。クルマの操作にも慣れ、「給油もいつもの作業」という感覚になっていたころのことです。その日も、Sさんは普段と変わらない様子でガソリンスタンドへ。給油を終え、クルマに戻ろうとしたところで、ふと違和感を覚えました。

「もしかして、ガソリンを入れた?」

給油した油種を確認すると、ディーゼル車に入れるべき軽油ではありませんでした。本来なら、ここでエンジンを始動せず、スタッフや整備工場などへ連絡するところです。

しかし、間違いに気づいたことで頭が真っ白になったSさんは、「後続車の迷惑になるかも…移動させなくては」と考えてしまいました。そして、セルモーターを回してしまいました。その後、クルマは正常に動かなくなり、Sさんはレッカー搬送を依頼することになったのです。

「自分がやってしまった」と落ち込んだSさん

整備工場にクルマが運ばれてきたとき、Sさんはかなり落ち込んでいました。

ディーゼル車にガソリンを入れてしまったことだけでもショックですが、さらにエンジンを始動してしまったことで、「大変なことになったのではないか」と心配になったのでしょう。

誤給油の場合、燃料を抜き取るなどの処置で済むケースもあります。

ただ、エンジンを始動すると、誤って入れた燃料が燃料系統へ送られます。その結果、燃料ポンプやインジェクターなど、車種や状況によっては関連部品への影響が出ることもあるのです。

部品に不具合が生じれば、単純に燃料を入れ替えるだけでは済まず、交換などの修理をしなければなりません。

もちろん、エンジンをかけたからといって、必ず大きな故障になるとは言い切れませんが、誤給油の量や走行した距離、車種などによっても状況は異なります。

今回のSさんは、エンジンを始動したあとにクルマが動かなくなったため、点検と修理を行うことになりました。修理費も決して小さな金額ではありません。Sさんにとっては、「あのとき確認しておけば」という後悔が残る出来事になったそうです。

それでも、数日後には修理を終えたクルマが無事に納車されたそうです。愛車の状態を確認したSさんは、「直ってよかった」とひと安心。大きな出費にはなったものの、無事に復旧したことに安堵した様子だったといいます。

輸入車だけの問題ではない誤給油

今回、Sさんが乗っていたのは輸入車のディーゼルSUVでした。

そのため、「輸入車は修理費が高い」「輸入車は扱いが難しい」と思う人もいるかもしれません。

しかし、今回のポイントは車種ではなく、ディーゼル車に誤った燃料を入れてしまったことです。国産のクリーンディーゼル車でも、ガソリンを給油すれば同様のトラブルにつながる可能性があります。つまり、誤給油は特定のメーカーや輸入車に限った話ではありません。ディーゼル車に乗っている人なら、普段から意識しておきたいトラブルの一つです。

では、なぜSさんは間違えてしまったのでしょうか。

大きな理由の一つが、「慣れ」だったと考えられます。クルマを購入したばかりのころは、誰でも説明書を確認したり、給油口を見たりしながら慎重に操作します。ところが、同じクルマに何度も給油していると、給油自体に慣れてしまい、確認もそこそこになってしまいます。

特に、セルフ式のガソリンスタンドでは、自分でノズルを選んで給油するため、油種の確認は自分で行わなければなりません。

誤給油をしないためには、給油機の表示を確認するだけでなく、給油口に記載された油種を見てからノズルを手に取るのも一つの方法です。

間違いに気づいたら「動かさない」

もし給油を終えたあとに、「油種を間違えたかもしれない」と気づいたら、まず落ち着きましょう。

「少しだけなら大丈夫だろう」とエンジンをかけたり、近くの整備工場まで自走したりするのは避けてください。

エンジンを始動する前なら、燃料を抜き取るなどの対応で済む可能性があります。

すでにエンジンをかけてしまった場合も、自己判断で走行を続けず、ガソリンスタンドのスタッフや整備工場、ロードサービスなどに相談しましょう。

誤給油そのものは、ほんの一瞬の確認不足から起こります。

Sさんも、最初から油種を確認していなかったわけではありません。むしろ、ディーゼル車に乗り始めたころは十分に注意していました。

だからこそ、今回の経験から「慣れたときほど確認しなければいけない」と実感したそうです。

給油は毎回行う身近な作業だからこそ、ノズルを手にする前に油種を確認する。そのひと手間を習慣にしておけば、思わぬレッカー搬送や修理につながる事態を避ける助けになります。

クルマに慣れてきたときこそ、給油だけは初心に戻って確認するようにしましょう。

参考:燃料を入れ間違えた場合の対処方法(JAF)


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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