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TVアニメ化決定の『え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?』第5巻より第2部へ! 突然解雇された凄腕エンジニアが夢破れた人たちに元気をくれる物語【書評】

  • 2026.9.19

【漫画】本編を読む

『え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?』(伊於:漫画、下城米雪:原作、icchi:キャラクター原案/主婦と生活社)は、社内システムをひとりで支えてきた女性が突然解雇され、新たな場所で再出発する姿を描いたお仕事漫画である。仕事や人生につまずいた人たちに寄り添い、もう一度前へ進む勇気を与えてくれる物語だ。

主人公の佐藤愛は、自動化システムを構築し、社内システムをたったひとりで管理してきた凄腕のエンジニア。ところが社長の交代をきっかけに、その能力を正しく評価されることなく解雇を言い渡されてしまう。突然無職となり悲しみに暮れていた愛だったが、ファミレスで幼馴染の鈴木健太と再会し、彼女の実力を知る健太から自らが経営するスタートアップ企業へと誘われる。

そこで愛が携わることになったのが、悩める技術者たちに寄り添う「真のプログラマ塾」だ。仕事がうまくいかない、自分に自信が持てない、途中で諦めてしまった……。そんなさまざまな悩みを抱える人たちに対し、愛はその技術力と、ときに型破りともいえる行動力で向き合っていく。単にプログラミング技術を教えるだけではなく、その人が抱えている苦しさに目を向け、再び歩き出すきっかけを作っていくところに本作の熱さと温かさがある。

2026年6月に発売された第5巻からは第2部がスタート。他社からの妨害を受けながらも大きなイベントをなんとか乗り越えた愛は、「なぜ夢を持っている人の目には、こんなにも力があるのだろう」と考えるようになる。自身も一度は会社から必要とされなくなり、居場所を失った愛だから、生きがいをなくした人たちの気持ちを理解し、寄り添うことができる。そんな愛が夢を持つことに興味を向けたことで、物語はもう一回り大きく広がっていく。さらにTVアニメ化が決定し、愛たちがどのように動き回るのかが今から楽しみである。

会社を辞めたからといって、その人の価値までなくなるわけではないし、人生まで終わるわけではない。仕事や人生に疲れたときに読めば、もう少し頑張ってみようと思わせてくれる物語だ。

文=富野安彦

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