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「客の邪魔にならないように歩くもんじゃないの?」怒られた本屋の通路。頭を下げ続けた私に、同僚が明かした事実に唖然

  • 2026.9.19
「客の邪魔にならないように歩くもんじゃないの?」怒られた本屋の通路。頭を下げ続けた私に、同僚が明かした事実に唖然

休憩明けの通路で、足がもつれた

20代のころ、本屋でアルバイトをしていました。

ある日、休憩を終えて売り場へ戻ろうと棚のあいだを歩いていたときのことです。

通路で本を見ていた年配の男性客のそばを通ろうとした瞬間、足がぶつかるような形になりました。転びはしませんでしたが、男性は手にしていた単行本を抱え直すと、すぐにこちらを振り返りました。

「ちょっと、なんで俺より先に歩くんだよ」

突然強い口調で言われ、私は戸惑いながら頭を下げました。

「すみません。お怪我はありませんか?」

「そういうことじゃないよ。こっちはゆっくり本を見てるんだ。それなのに、なんで目の前を通るんだ」

男性の声が少し大きくなり、近くにいたお客さんもこちらを振り返りました。

「申し訳ありません。気をつけます」

私がもう一度頭を下げても、男性は納得していない様子でした。

ただ売り場へ戻ろうとしていただけなのに、と思いましたが、接客中でもあり、言葉を飲み込みました。

すると男性は腕を組み、

「もういい。責任者を呼んでくれ」

と言いました。

男性が帰ったあと、同僚が教えてくれたこと

責任者が来ると、私は男性と一緒にその場で起きたことを説明しました。

男性は、「店員なら、客の邪魔にならないように歩くもんじゃないの?」と不満を口にします。

責任者は、

「申し訳ありません。状況はこちらでも確認します」

と落ち着いて対応しました。

しばらくして男性が帰り、私が仕事に戻ろうとすると、同じシフトの同僚が声をかけてきました。

「さっきのことなんだけど…私、見てたよ」

「え?」

同僚は少しためらってから続けました。

「あの人、自分から足を出したように見えた。あなたからぶつかりにいったわけじゃないよ」

思わず聞き返しました。

「本当に?」

「うん。少なくとも私はそう見えたよ。だから、全部自分が悪かったって思わなくていいんじゃない?」

ずっと張りつめていた気持ちが、その言葉で少しだけゆるみました。

同僚はそのあと責任者にも、自分が見た範囲のことを伝えてくれました。

責任者は、

「分かった。教えてくれてありがとう。今日のことは記録に残しておくね」

とうなずきました。

接客の仕事をしている以上、お客さんに不快な思いをさせたときには、まず謝ることも必要だと思います。

ただ、何が起きたのか分からないまま、すべて自分のせいだと思い込む必要はなかったのだと、そのとき初めて思えました。

あの日、同僚が「私、見てたよ」と声をかけてくれたことは、今でも覚えています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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