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美容整形の光と闇を描くNetflix『ダウンタイム』実際は相性バツグンだった【松岡茉優・仲里依紗】撮影秘話インタビュー

  • 2026.9.19

2026年、なにかと話題の作品を次々ドロップするNetflixから9月17日、これまた衝撃作が配信されます。
 
Netflixシリーズ『ダウンタイム』は全8話。天才的なオペ技術を持ち、「命を救う」ことを信条としながらも形成外科医から美容外科医へ転身することになった主人公・沼田文を松岡茉優さんが(下町育ちの気の強い文、ハマり役!)、偉大な父を持ち、文と対立することになる美しきカリスマ美容外科医・遠山凜を仲里依紗さんが(美貌が炸裂。こちらもハマり役!)演じ、次から次へと登場するキャラの濃い登場人物たちの美しさを求める物語はイッキ観必至!

Netflixシリーズ『ダウンタイム』
story 形成外科医の文(松岡茉優)は、ある日行った緊急オペが原因で大学病院を去ることに。そんな彼女をスカウトしたのは、カリスマ的人気を誇る美容外科クリニック院長の凛(仲里依紗)。実家の借金を背負った文は、美容外科には抵抗があったものの、凛の誘いに乗るのだが……。

監督:Yuki Saito/出演:松岡茉優、仲里依紗、間宮祥太朗、田中みな実、シシド・カフカ、増子直純、武田創世、研ナオコ、風間俊介、永作博美、渡部篤郎 ほか/配信:9月17日より、Netflixにて独占配信開始

「美しくなりたい」という気持ちは罪なのか、そもそも美容整形は是か否か! 観た人たちの論争も必至のヒューマンサスペンスですが、メインキャストの二人のムードは……驚きの和気あいあいっぷり♡ オトナミューズウェブは松岡さんと仲さんの貴重なお話を聞かせていただく機会を得ました。聞き手は映画ライターのよしひろまさみちさんです。
 
※盛大なネタバレはありませんが、演出や登場人物に触れた箇所はございます。まっさらなお気持ちで作品の衝撃を感じたい方はぜひ、視聴後にこちらにいらしてください!

――『ダウンタイム』は美容整形をまっこうから取り上げたドラマ。攻めているな、と思いましたが、オファーを受けたときや脚本を受け取った際など、率直なお気持ちはいかがでした?
 
そもそもなんですが、最新の機器や手術がどうとかって、詳しい方やクリニックの先生方がSNSで展開している美容整形関係の動画ってすごくたくさんありますよね。私、その手の動画を観るのが好きですし、調べることも好きなんですよ。だから、この話をいただいたときは「お、やっぱりこの題材を取り上げる人がいたか」っていうのが第一印象。でも、びっくりしたのは、舞台が日本だったことですね。ほら、美容整形=韓国っていうイメージもありますし、実際SNSであがってくる動画も「まず韓国」って感じがありますから。そんな題材を韓国でやらずに日本でやるんだ、っていう驚きがありました。日本のドラマや映画は守りに入ることが多いから、これは攻めてるっていう印象はありましたし、そこに携わることができるのは嬉しかったですね。
 
松岡 題材としてもNetflix Japanでは初の試みですし、オリジナル作品というのも見どころだと思います。個人的には仲里依紗さんと一緒に戦えたことが大きな思い出。

――お二人とも外科医の役ですが、医療器具の扱いなどのトレーニングは?
 
銀座高須クリニックで、高須英津子先生から所作指導を受けました。
 
松岡 ほかにも、美容クリニックがどういうところなのか、クリニックの内部がどういうふうになっているか、見学させてもらいました。
 
バックヤードがどうなっているか、とか、急いでいるときの導線がどうなっているか、とか。勤めていないと分からないことはほとんど先生に教わりました。
 
松岡 あと、スタッフさんをモデルにして、まぶたの二重整形は二重にする幅によってどう印象が変わるか、といった模擬カウンセリングをしていただいたんですが、ほんの少しの調整で大きく印象が変わることを実感して。
 
ちょっとの差でぜんぜん印象が変わるんですよね。あれは本当にびっくり。

松岡さん、仲さんの手術シーン、必見です。

――クリニックで他に驚いたことは?
 
松岡 皆さん、説明がとても上手で、施術に対する不安だけでなく、心の揺らぎも受け止めていらっしゃいました。中学生や高校生の患者さんもいらっしゃるそうですが、あれだけ真っすぐに説明してもらえたら、自分が望む治療への理解も深まるでしょうし、安心するだろうなと思いました。
 
イケメン美容外科医、っていうジャンルがあるのもびっくりしましたね。
 
――イケメン……外科医!?
 
もはや、それがジャンル化しているんですよ。患者さんは自分が美しくなりたいっていう大命題をもっていらっしゃるんですが、そこにもうひとつ「推しへの課金」という感覚を持っていらっしゃる。推しの美容整形外科医さんの売上に貢献しようという……。高須クリニックさんはそうじゃないんですが、そういうニュアンスでやっているクリニックもあるそうで。そこはもう全く知らない世界だったので、びっくりしました。

中央がまさに、イケメン外科医・小宮ルイを演じた間宮祥太朗さん。

――お互いに初共演してみてどういった印象ですか?
 
(松岡)茉優ちゃんは本当にすごいですよ。もともとお芝居が素晴らしいことは観ていて存じ上げてましたし、一緒にやったらどうなんだろうって気持ちがあったんですよね。それが共演してみたら……さらにすごかった。自分が初めて抱く感覚があって嬉しかったんです。どういう感覚かっていうのを言語化するのが難しいんですけど、ただこういうふうに感じるのが初めてだったので、客観的に「あ、私、こういうの初めてだ」って感じる瞬間がたくさんあったのが楽しかったです。役としてはバチバチのライバル関係だったけど(笑)。あとね、沼田家の中に入りたいって思っちゃった。実際、私は沼田家の皆さんとご一緒するシーンがほとんどなかったんですけど、本編を観てたら「なんだよ、楽しそうじゃん!」って思っちゃって(笑)。だって、私が演じた遠山凜ってつねにガッチガチの上下関係の中にいる役でしょ。縦横をあわせていく……テトリスずっとやってるみたいな役柄だったから、沼田家のようなまろやかだけど超自由な感じ、やってみたいと思っちゃったんですよね。
 
――ほぼ最後の方ですもんね……凛と沼田家の接点ができるのって。
 
松岡 最後の最後で沼田家に来てくれて、嬉しかったですけどね(笑)。私も里依紗ちゃんと共演してみて素晴らしい瞬間をたくさんもらったなと感じています。「相性がいい」ってよくまわりが言うものだけど、凜と文として、里依紗ちゃんと対峙していて、想像できなかった着地点にたくさん連れて行ってもらいました。脚本を読んで想像していたシーンとは全く違う結果になったところは数えきれないほどあるし、とくに物語の終盤に向けては、あたりまえながら1人では絶対にたどり着けなかった。里依紗ちゃんとお芝居をさせてもらったから、そこに到着して。引き出してくれた感謝でいっぱいです。

――そういうケミストリーって他の役者さんや作品でも経験されたのでは?
 
松岡 もちろんこれまでも、素晴らしい経験をたくさん頂いてきたのですが、里依紗ちゃんとの共演はそのくらい、自分が「え、このシーンこうなるの?」という驚きの連続でした。
 
私もありがたかったな。ほら、私、いつもけっこうポップ系じゃない。
 
松岡 そうなんです! 里依紗ちゃんの現場の佇まいもすごく素敵で。これはこうする?というような話し合いは大なり小なり毎日、毎シーンあるのですが、その提案や意見の伝え方がポップなんです。現場が穏やかに進むし、相手も自分の意見を伝えやすい。素晴らしいなと思ってました。
 
えー! そう思ってたんだ。まぁ、私、たしかにポップに言っちゃうから(笑)。

――先輩方との共演はいかがでした?
 
松岡 素晴らしい共演者さんばかりですが、母娘としてとくに濃厚に関わった永作博美さんは、ずっとご一緒したかったので嬉しかったです。その気持ちを永作さんのアップの日にお伝えしたら、同じ気持ちがあったことを教えてくださって、この作品で戦ったご褒美のように嬉しかったです。アップのあとにお茶をさせていただいたのですがそのときも、私が長年悩んでいたことをするっとまっすぐに導いてくださって。ご縁に感謝しています。もともと憧れていた俳優さんでしたが、改めて永作さんのように広い視野を持ってお仕事に挑むことができるようになりたいと思いました。
 
しかもちょっと似てるんですよ、お顔だちが。
 
松岡 恐れ多いのですが、現場でモニターを見ていた人たちにも言っていただきました。すごく嬉しい。(笑)

私は研ナオコさんかなー。
 
松岡 すごかったよね。私たち、研さんの素顔観てないんですよ。
 
――え? どういうこと!
 
松岡 役では素顔という設定で登場されるのですが、メイクなんです。
 
私、研さん以外の患者さんを相手にするシーンが多かったじゃないですか。でも、家まで行くっていう患者さんは研さんが演じた役だけ。そこで研さんのお芝居を拝見していて、すごく刺さったんです。あのシーンは、凛がいい人なのか悪い人なのかもよくわからないし、何かに揺らいでいることを視聴者に見せる、作品の面白さを出していくためのシーンだったから、研さんがされているお芝居に呼応して、どんどんと凛が抱える闇の深さが引きずり出されていく感覚があったんです。完成した作品を通しで観て、私がご一緒していない研さんのシーンを拝見して、本当に尊敬しました。

整形を望む患者役で出演された研ナオコさん。

――衣装とメイクの力もすごいですよね。
 
特殊メイク、ほんとすごい。
 
松岡 特殊メイクアーティストのAmazing JIROさん。アメージングスタジオという学校を持ってらっしゃるのは知っていたけど、アーティスト名にamazingが入ることを私は取材の資料でさっき知りました。知ってた?
 
知ってた(笑)。茉優ちゃん、顔の怪我を作ってもらってましたもんね。
 
松岡 そうなんです。JIROさんのお仕事のクオリティはもちろん、速さにも驚いていました。手元だけ見ると、遊んでいるような手つきなのに、生々しい傷があっという間にできている。取材をたくさん重ねられたので整形パートも説得力が増しています。あとは、センシティブな題材だからと、現場付きのカウンセラーを入れてくださったことも素晴らしいなと思っています。ヘビーな挑戦をする俳優たちを、インティマシーコーディネーターとともに支えてくれているという実感は、当事者ではない私の安心にも繋がりました。

手術を繰り返している患者を演じた安達佑実さん。本来のお顔と様子が異なるのも特殊メイクのなせるワザです。

私、一度もやってもらえなかったんですよね(笑)。やりたかったなー。
 
松岡 私たちはその分、オペをたくさんしたので、特殊造形をたくさん見たよね(笑)。
 
そうそう。ほんっとすごかった。風間(俊介)さんのシーンとか、セットに入ったときにご本人だと思って「おはようございます!」って言っちゃったもの。
 
松岡 わかる!
 
それくらい本物に見える特殊造形だったから、もし自分のマスクがここにあっったら幽体離脱したような気分になるのかな、とか思っちゃいましたよね。いや、やりたかった。

この風間俊介さんはホンモノ? 特殊メイク!?

――この作品を経て、美しさの定義って変わりました?
 
変わらないんですけど、やっぱり行動力に比例すると思っています。美容整形にチャレンジしようとするのも行動力。やりたいことをやってしまおう、と思える人ってすごく美しいし、輝いてるんですよね。私も昔から思いとどまらずにまずはやってみよう、という精神でやってきたので、この作品に出てくる人たちに共感するところは多いですね。
 
松岡 私もこの作品に出てくる葛藤を抱えた女性たちには心動かされました。文は医師として彼女たちに接していますが、彼女たちのカウンセリングシーンを経験すると、変わりたい、美しくなりたいっていうことは大きい意味で言えば「自分らしく生きたい」ってことなんだ、と感じるようになって。自分の納得する方向に一生懸命向かっていく人は美しいな、って思いました。
 
だって、人生一度きりだもんね(笑)。

――文と凛の関係はシスターフッドの側面もありますよね。
 
松岡 まだ作品が形になっていない打ち合わせの段階から、プロデューサーがとても大切にしている部分でした。それを里依紗ちゃんと挑めたこと、とても光栄に思います。最初のほうで印象深いのは、あの真っ赤なポルシェでの対峙シーンかな。
 
あれ、すごかった。暑すぎ。恐ろしい炎天下で。
 
松岡 終わった後、ひたすら保湿してましたよね。
 
それにしても茉優ちゃんは肌がキレイ。代謝高いのかな……いや、寒がりだったよね、現場で。
 
松岡 スタジオではいつも寒くて、着込んでいました。里依紗ちゃんは暑がりだよね。
 
夏にそれ着る!? って思っちゃいましたけど、だからかな、そういうケアを怠らないからお肌キレイ。あと、荷物多いよね(笑)。
 
松岡 ありがとうございます……。荷物のことは、たしかにそう(笑)。

おふたりが話している、恐ろしい炎天下でのシーンはこちらになります。暑そう……!

――この作品、コンプレックスに向き合う、っていうのも裏テーマだと思うんですけど、お二人ともコンプレックスってあります?
 
さっき言われたけど、暑がりってことですね。舞台挨拶とか、ひとりで大汗かいているんです。ただ、それをネガティブには受けとめないマインドで、コンプレックスに打ち勝ってます!
 
松岡 私は休みの日に予定を詰め込み過ぎて、いわゆる自分を癒やす時間を取れないことがコンプレックスでした。その感覚は、里依紗ちゃんと出会ってちょっと変わったかも。
 
え、どういうこと?
 
松岡 だって、いつ東京にいるの?って聞きたくなるくらい、お休みがあったらすぐ旅に出るでしょ?
 
うん。すぐ飛び出しちゃう。
 
松岡 連ドラやってる人とは思えないくらいに空き時間を有効に活用してるんですよ。私も相当詰め込むほうだと思ってましたけど、上には上がいた……(笑)。
 
この取材のあと3連休があったなら、ここから空港直行でどこか行っちゃうよ。時間がもったいないもの。私のダウンタイムは、オフに東京から離れることだから(笑)。
 
松岡 その考え方、本にまとめてほしい!

Interview & Text_MASAMICHI YOSHIHIRO
Photograph_KAZUYUKI EBISAWA[MAKIURA OFFICE]
Styling_ SATSUKI ASAI(松岡さん)、NAOMI BANBA(仲さん)
Hair & Make-up_CHIKA UENO(松岡さん)、YOKO NASU(仲さん)

衣装クレジット松岡さん:
ジャケット¥419,100、パンツ¥939,400、シューズ¥155,100(全てロエベ)、イヤカフ¥17,600、ネックレス¥143,000、リング¥33,000(全てヒアーズ)

問い合わせ先:ロエベ ジャパン クライアントサービス
電話番号:03-6215-6116
問い合わせ先:h’eres / ヒアーズ
アドレス:heresjewelry2020@gmail.com

仲さん:
ジャケット¥297,000、ドレス※参考商品、ネックレス¥126,500、パールネックレス¥159,500、ピアス¥81,400(全てヴィヴィアン・ウエストウッド)、イヤカフ¥27,500、左手人差し指のリング¥19,800、左手中指のリング¥23,100(全てスワロフスキー・ジュエリー/スワロフスキー・ジャパン)、右手のリング¥ 41,800(ラブバイ イー・エム/イー・エム アオヤマ)、
ブーツ¥236,500(ジャンヴィト・ロッシ/ジャンヴィト・ロッシ・ジャパン・カスタマーサービス)、その他スタイリスト私物

問い合わせ先
ヴィヴィアン・ウエストウッド
https://www.viviennewestwood.com/

スワロフスキー・ジャパン
0120-10-8700

イー・エム アオヤマ
03-6712-6797

ジャンヴィト・ロッシ・ジャパン・カスタマーサービス
03-3403-5564

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