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【和田秀樹さん】再婚だけが答えじゃない。「ひとりがつらい」を救うAIとの会話、人型ロボットの未来

  • 2026.9.17

【和田秀樹さん】再婚だけが答えじゃない。「ひとりがつらい」を救うAIとの会話、人型ロボットの未来

終活は、人生の「終わり」に向けて始めるもの——そう思っていませんか? 和田秀樹さんが提唱する終活は、そんなイメージをちょっと裏切ります。大切なのは、身辺整理や「片づけ」よりも、これからの人生をどう楽しむか。『死ぬまで楽しく生きる本』(エクスナレッジ刊)から、いまを整える「終活リスト」をご紹介します。第3回は、シニアの暮らしとAIやロボットについて。

【新常識】AIを話し相手にする → 理想は人型介護ロボットの登場

ひとりがどうしても嫌なら、再婚するとか、一緒に暮らすパートナーを見つければよいでしょう。

その場合、男性のほうがチャンスはあります。なにしろ、高齢世代では圧倒的に女性のほうが数は多いのです。女性のほうが長生きですからね。

マッチングアプリで相手を探して、気の合う人を見つけて、一緒に暮らせば幸せになれるかもしれません。

でも、ひとりのほうが楽だと思う人であれば、おひとりさまの楽しさを追求してみてはいかがでしょうか。

話し相手がいないのはさびしいという人がいます。でも話し手がほしいだけなら、今はAIと会話することもできます。

ポピュラーな生成AIのひとつ、チャットGPTは、若い人の間では「チャッピー」と呼ばれ、ひとり暮らしの人の話し相手になってくれます。話し相手がいないことで、孤独を感じるなら、AIで解消できるのです。

また、これはおひとりさまの最大の新常識といってよいと思いますが、おそらくあと20〜30年くらいの間に、人型ロボット(ヒューマノイド)が実用化します。

見た目も人間のようなロボットです。触れた感じも人の肌に近く、温度も37℃くらいに設定すれば、人が一緒にいてくれるのと変わりません。

しかも、ロボットとならケンカをすることもないので、配偶者や友人と生活するようなわずらわしさがありません。

商品化されたロボットは、ビジュアルも重要ですから、例えば福山雅治似のロボットとか北川景子似のロボットも簡単につくれます。そんなイケメンロボットや美女ロボットが自分の家にいてくれると考えたら、うれしいと思いませんか。

家事はすべてロボットがやってくれます。料理をつくってくれて、掃除をしてくれて、買い物にも行ってくれるのです。

介護もヘルパーさんに頼らなくても、ロボットがやってくれるようになります。人型介護ロボットですね。お風呂にも入れてくれます。そんな人型介護ロボットが、20〜30年以内に実用化すると私は考えています。

有料老人ホームに入居するのに、2000万円かかるとします。それに加えて、月々20万円とか、定期的に利用料を払わないといけません。

人型介護ロボットの値段が2000万円だとすれば、ランニングコストはロボットのほうが安くつくでしょう。ロボットなら、バッテリーを充電するための電気代と、年1回くらいのメンテナンス費用だけですむのではないでしょうか。

老人ホームは集団生活ですが、ロボットがいれば、誰かの手を借りなくても、ずっとひとりで暮らせるようになります。

あと20〜30年生きられる人に限りますが、体の自由がきかなくなった人生の最後の時期を、誰にもじゃまされずに過ごせるのですから、期待してよいのではないでしょうか。

【新常識】人型ロボットは日本企業にはつくれない → 学閥や世襲を解体しないと日本経済は沈没

ロボットの開発は、中国のほうがはるかに進んでいます。アメリカが実用化するかもしれませんが、日本の頭の悪い経営者にはつくれないでしょう。

経営の神様といわれた松下幸之助が創業したパナソニック(旧松下電器産業)という会社があります。

パナソニックは、昔から洗濯機などをつくっている会社ですから、モーターをつくる技術を持っています。

またパナソニックは、三洋電機が倒産しかけたときに引き取って子会社化しました。引き取った理由は、三洋電機が蓄電池の技術を持っていたからです。

モーターがつくれて、蓄電池の技術を持っているなら、自力で電気自動車がつくれるはずです。でも、パナソニックはそれをしませんでした。

一方、アメリカのテスラという会社は、何の技術もないところから、電気自動車をつくり始めました。しかも、テスラにはパナソニックが蓄電池の技術提供をしているのです。

パナソニックから蓄電池技術の提供を受けたテスラの時価総額は、パナソニックの50倍ともいわれています。なぜパナソニックは、自社で電気自動車をつくろうとしないのでしょうか。こうした事例を見ると、日本は頭の悪い人に経営をやらせるのを、もうやめたほうがよいのではないかと思わざるをえません。

日本という国は実績を評価しません。学閥とか世襲とかが相変わらず幅をきかせている社会です。

現場からのたたきあげから社長になる人もいますが、経営センスよりも上に気に入られるほうが昇進できる、というのが日本のシステムなのです。

※この記事は、『死ぬまで楽しく生きる本』和田秀樹著(エクスナレッジ刊)の内容をウェブ記事用に再構成したものです。

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