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「お年玉はお互いなしにしないか」義兄一家がくれたお年玉。しかし、私たち夫婦がお年玉を渡し合うのをやめたワケ

  • 2026.9.17
「お年玉はお互いなしにしないか」義兄一家がくれたお年玉。しかし、私たち夫婦がお年玉を渡し合うのをやめたワケ

義実家を二世帯住宅に建て直してから

義実家が持っていた土地を売ったお金も使い、家を二世帯住宅に建て直したのは三年前の春だった。

義母には持病があり、これから先は一緒に暮らそうと夫と決めた。

義母ひとりでは固定資産税の負担も大きいため、支払いはこちらで半分を持っている。

同じ町内には義兄一家が住んでいた。義兄は十年前、家を建てるときに義実家から援助を受け、今も義母から毎月いくらか受け取っているという。

どちらも義母本人から聞いた話だった。

「兄さんには兄さんの事情があるんだろ」

夫はそう言って、それ以上は話したがらなかった。

私も、義兄への思いと子ども同士のお年玉は別の話だと思っていた。

年末になると、上の姪に1万円、下の姪に7000円を用意した。

二年続いて、子どもも気づいた

元日の夕方、義兄一家が挨拶に来た。

「ありがとう」

姪たちはうれしそうに頭を下げた。

そのあと義兄も、うちの中高生の二人にぽち袋を渡した。

二人は一度二階へ上がったが、しばらくすると袋を持って戻ってきた。

「お母さん、今年も3000円だった」

「そうなんだ。でも、お年玉は金額を比べるものじゃないからね」

「うん、分かってる」

上の子はそう答え、それ以上は何も言わなかった。

ところが翌年の元日も同じだった。

こちらは上の姪に1万円、下の姪に7000円。うちの子は二人とも3000円だった。

義兄一家が帰ったあと、夫がぽつりと言った。

「来年からは、うちも姪たちへのお年玉を3000円ずつにしたほうがいいのかな」

私も迷っていたので、「一度、お兄さんがどう考えてるのか聞いてみたら」と答えた。

夫が義兄に電話をすると、しばらく話したあとで通話を終えた。

「『お年玉は3000円でいいでしょ。そっちも、そんなに包まなくていいよ』って」

夫は少し困ったような顔をしていた。

その話を近くで聞いていた上の子が、私たちのほうを見た。

「じゃあ、うちも3000円でいいんじゃない?」

夫が「そう思う?」と聞くと、上の子は少し考えてから続けた。

「私たちは3000円でも別に嫌じゃないよ。なのに、うちだけ毎年多く渡さないといけないっていうのも変じゃない?」

すると下の子も口を開いた。

「毎年それで気になるなら、もうお年玉なしでもいいけど」

私と夫は顔を見合わせた。

「それもそうだな」

夫は苦笑しながらうなずいた。

その場ですぐに答えを出すことはせず、夫婦でもう一度話した。結局、金額をそろえて続けるより、お年玉そのものをやめたほうがお互いに気を遣わなくて済むだろう、という結論になった。

後日、夫から義兄に伝えた。

「来年から、お年玉はお互いなしにしないか。そのほうが気楽だと思うんだ」

義兄は少し驚いたようだったが、最後は「ああ、それならそれでいいよ」と了承したそうだ。

それ以来、お年玉のやりとりはなくなった。

義母に話すと、「そうかい。そのほうがみんな気楽なら、それでいいんじゃない」とだけ言った。

大人が何となく飲み込んでいた違和感を、子どもは思っていた以上によく見ていたのだと思う。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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