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2年ぶりに会った元カノの前で背伸びをした俺が、帰り道に気づいたこと

  • 2026.9.16
ハウコレ

俺は足を止めて自分から声をかけていました。

連絡先を聞いた俺に返ってきたのは、短い返事だけでした。エスカレーターへ向かう背中を見送りながら、俺はさっき自分が口にした話を順番に思い返していました。

花屋の前にいたのは、2年前に別れた相手でした

付き合っていたのは1年ほどで、会うのはいつも俺の職場の近くでした。行きたいと言われた店をそのうちにと流し続け、別れを切り出したのも俺です。「今は仕事に集中したい」と伝えて、それきり連絡は取っていません。よりを戻したいとは考えていませんでした。それでも、花を選んでいる横顔が俺の知っているころと違って見えて、気づいたときには呼び止めていました。あのころのあの人が花屋に寄るところを、俺は見た覚えがありません。仕事帰りの俺は、会社の封筒を小脇に抱えたままでした。

聞かなくていい質問をしていました

近況を2つ3つ交わしたあと、俺は「まだ彼氏いないの?」と聞いていました。答えを待たずに「俺は今、任されてる案件が多くてさ」「彼女には放ったらかしって怒られてる」と続けました。どちらも、胸を張って言えるほど確かな話ではありません。元カノが「そう、忙しいのはいいことだね」とだけ返したとき、その場で声が大きいのは俺だけでした。

「変えたよ」で終わった帰り際

帰り際、俺は「連絡先、まだ同じ?」と聞きました。返ってきたのは「変えたよ」で、それ以上は何も言われませんでした。エスカレーターへ向かう背中は、こちらを振り返りませんでした。それを認めるのが怖くて、実物より上に見える話を選んでしまいました。

そして...

仕事に集中したいと言って手放した2年を、俺は言葉どおりには使えませんでした。去年移った会社では、まだ教わる側です。1人暮らしに戻って1か月、たまった洗い物を朝のうちに片づけるところから始めました。あの場で話を膨らませたぶんの中身は、これから積むしかありません。

(20代男性・営業職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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