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難病から復活したセリーヌ・ディオン、続けてきた効果的なトレーニング方法とは

  • 2026.9.16
Samir Hussein / Getty Images

2022年にスティッフパーソン症候群(SPS)と診断されたセリーヌ・ディオンが、6年ぶりとなるコンサートを開催。待ち望まれていたステージへの復帰を果たした。パリで5週間にわたって公演を行うレジデンシーの幕を明けたセリーヌは1カ月ほど前、US版『ハーパーズ バザー』誌に対し、そのツアーに向けて継続してきたトレーニングのルーティンを明かしていた。その内容とは──?

スティッフパーソン症候群とは

スティッフパーソン症候群は、極めてまれな進行性の自己免疫性の神経疾患。罹患するのは100万に1〜2人とされている。ジョンズ・ホプキンス・メディスンはこの病気について、「筋肉の硬直や間欠的に起きるけいれんが主な症状であり、多くの場合は時間の経過とともに悪化していく疾患。治療法は見つかっていない」と説明している。ただ、「専門医などの指導を受けながら、症状をコントロールする方法はいくつかある」とされる。

イギリスとアイルランドでこの病気の患者をサポートしている慈善団体、「スティフマン・シンドローム・チャリティ(SMSチャリティ)」のウェブサイトによると、この病気は初め、誤って不安障害やうつ病と診断されることも多いという。また、患者は男性より女性に多い傾向がある。

診断を受けて以来、薬物療法に加え、理学療法、発声治療、免疫療法を受けてきたというセリーヌは2024年、自ら設立したセリーヌ・ディオン財団を通じて、自己免疫性神経疾患の研究に200万ドル(約3億円)を寄付している。

運動療法の効果

『ハーパーズ バザー』誌によると、復帰を前にしたセリーヌのルーティンは、「90分間のピラティスを週3回、地元のダンスカンパニーでのバレエ・レッスンを週2回」だったという。

トレーニングで重視しているのは、筋力、可動性、バランス能力、そして身体のコントロール力。スティッフパーソン症候群を抱えるすべての人に同じ運動が適しているわけではないものの、専門家の適切な指導の下で行う運動が症状のコントロールに役立つことは、過去の研究結果でも示されている。

2020年に発表された症例報告は、運動療法を取り入れた女性患者は「筋肉の柔軟性、バランス能力、機能的能力が向上した」としている。また別の報告によれば、スティッフパーソン症候群の患者を対象とした臨床ピラティス・プログラム(理学療法)は、「身体的、機能的な能力の向上につながったことが、データで確認された」という。

この病気の患者に限らず、ピラティスは中年期の女性の多くにメリットをもたらす運動であることが知られている。ロンドンを拠点に活動するパーソナルトレーナーのエイミー・ヴィクトリア・ロングは『ウィメンズヘルス』誌に対して以前、「正しい姿勢、体幹の強さ、そして筋肉のバランスを重視するピラティスは、ケガの予防やリハビリに効果的です」と語っている。

また、バレエにも同様のメリットがあることがわかっている。2024年に発表された研究結果によると、10週間にわたってクラシックバレエを続けた50歳以上の女性には、筋力とバランス能力の向上が見られたという。

From Women’s Health UK

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