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「目も耳も体もない」自身を全否定する20代患者の絶望→向き合う看護師のリアル

  • 2026.9.15
画像提供:ナース専科
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看護師・看護学生向けメディア「ナース専科」で、実際の看護現場エピソードをもとにした漫画を連載している、アヤ(@aokitaji)さん。今回紹介する「私は何も持っていない…目も、耳も、体も“持っていない”ある患者さんの話」は、自分の存在そのものを否定してしまう患者との出会いを描いた作品だ。

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※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。

私は何も持っていない…自身の存在を否定する患者

本作に登場する患者は、「自分には目も耳も体もない」と話し、自身の存在を否定するような言動を繰り返す。作品では、患者が抱える深い絶望と、それに向き合う看護師たちの姿が丁寧に描かれている。アヤさんは作品を描くうえで、「看護師側だけでなく、患者さん側の気持ちにも読者が共感できるよう意識しています」と語る。

誰の心にも潜む感情と、癒やし合う存在の重要性

本作の患者は、コタール症候群の可能性があるとして描かれている。アヤさん自身も、執筆を通して初めてこの病気を知ったという。「誰の心にも、この感情は潜んでいるのではないかと思いました」と話し、「その感情を分かち合ったり、癒やし合える人が周囲にいるかどうかで、発症するかしないかが変わるのではないか」と自身の考えを明かした。さらに「20代のころから苦しまれているこの患者さんを思うと切ない気持ちでいっぱいになります。少しでも乾いた心を潤してくれる何かに救われてほしい」と願いを込める。

忘れられない“寄り添い”の記憶と看護師への敬意

アヤさんは、看護師という仕事に対しても深い尊敬を抱く。「たくさんの命を救うやりがいは相当なものだと思います」と話す一方、「救えなかった命や苦しむ人と向き合い続ける重圧は想像を超えるものだと思います」とその過酷さに触れ、毎日患者へ手を差し伸べ続ける看護師たちへ「心から尊敬しています」と語った。自身が次男を出産した際も、テキパキ対応してくれた助産師と、ずっと寄り添って励ましてくれた研修生の存在に深く救われたという。

「ナース専科」で連載中の漫画は、実際に看護師から寄せられたエピソードがもとになっている。現場で起きた出来事だからこそ、人の心に深く残る作品となっているのだ。

取材協力:アヤ(@aokitaji)

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