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除湿剤がすぐ満杯になる秋の長雨に!本橋ひろえさんに聞く、押入れ・クローゼットのカビ対策

  • 2026.9.14

除湿剤がすぐ満杯になる秋の長雨に!本橋ひろえさんに聞く、押入れ・クローゼットのカビ対策

この長雨で、押し入れやクローゼットに入れた除湿剤が、湿気を含んですぐ使えなくなってしまいます。衣類が湿っぽい、よく見ると押入れの床にカビが、なんてことも! ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんに、押入れやクローゼットのジメジメやカビ予防のノウハウを教えていただきました。

外出時には、押入れやクローゼットの扉を全開に

ふだんは、ふすまや扉を閉めっぱなしの押入れやクローゼット。ちょっと汚れやジメジメが気になったとしても、閉めてしまえばとりあえず視界から消えるのをよいことに、ついつい放置しがちです。でも、それが諸悪の根源、と本橋さんは言います。

「押入れもクローゼットも、扉を閉めているため、湿度の高い時期には狭い中に湿気が閉じ込められてしまいます。通気が悪いから内部が乾くことがなく、湿気を吸い込んだ布団などの水分が下のほうにたまり、ひどくなると押入れの床が水分を含んでカビの温床になったりするのです」

では、すぐにでもできる効果的な湿気対策はないでしょうか?

「扉を閉めっぱなしにしないことが、まずは最大の対策ですね。外出時には思い切って、押入れやクローゼットの扉を全開にして、通気を確保してから出かけましょう」

窓を開けて風を通し、扇風機で風を送って湿気を追放!

カラリと晴れた日はもちろん、くもっている日でも、窓を開けて外気を招き入れ、扉全開の押入れやクローゼットに風を通すとなおよいそう。在宅時なら、窓と押入れやクローゼットの扉をダブルで全開に。

「窓が開けられないときには、扇風機で風を送って湿気を追い出し、収納物や床を乾かすのも効果的です。週に1回でも狭い空間に風を送って通気をよくすると、湿気だまりが解消され、カビ予防につながります」

除湿器がある方は、押入れやクローゼットに向けて除湿や乾燥を。タイマーをセットしておけば、外出時や夜間でも効率的に湿気対策ができます。

着用した衣類はすぐにしまわない。ひと晩置いてから収納を

夏はあまりないかもしれませんが、外出から帰ってきたときなどに、着用していた衣類をすぐにクローゼットにかけたりしていませんか? それも、湿気がこもるモトだとか。

「脱いだ衣類には、着用中に人の体から出る水分が繊維の間に吸収されて残っています。コートやジャケットを脱いだ後、すぐにクローゼットや押入れにしまわずに、半日くらい室内干しして、しっかり乾かすことも大事です」

夕方帰宅した場合は、ひと晩室内に干して、翌朝しまうくらいの余裕が必要だそうです。

「衣類だけでなく、布団もひと晩に500ccくらいの汗を吸い込んで、水分をたっぷり含んでいます。そのまましまうのは絶対にNGです。水分が下のほうにたまってカビの温床になってしまいますから、できれば毎日しっかり干したいところ。雨で外干しできない場合は、椅子にかけるなど床から離す工夫をして、扇風機で風を送るといいでしょう。除湿機や乾燥機で乾燥させるのもおすすめです。カラリと乾かしてからしまいましょう」

晴れた日に、押入れ自体の掃除と虫干しを!

さて、風を入れて湿気はそこそこ追い出せたとしても、長い間放置されていた押入れやクローゼット内部の壁や床の汚れも、すっきり取り除きたいですね。

「押入れやクローゼット内部の掃除は、本来なら梅雨入り前に、衣替えと同時に済ませておくのがいちばん。でも、梅雨時だからやってはいけない、ということはありません。汚れが気になったら、拭き掃除に挑戦してみてください」

押入れやクローゼットって、ものがいっぱい入っているけど、どこを拭くの? と疑問に思われる方もいるかもしれません。

「はい、収納しているものは全部出しましょう!」

ハードな作業になるので、掃除後の気持ちよさを想像しつつ、天気のよい休日など体力と気力のある日に、気合を入れて取りかりましょう。

「収納物を出したら、掃除機をかけます。その後で拭き掃除をしますが、水拭きはNGです。先に触れたように、ここに収納する布団や衣類などは、水分を吸収しやすいため、湿気がこもりやすくカビがはえやすいところですから、すぐに乾いて後拭きいらずの洗剤を使いましょう」

すぐに乾いて後拭きいらずの洗剤とは?

「押入れやクローゼット内部を拭く洗剤は、アルコール水一択です。アルコールは揮発性が高く、すぐ乾燥して、除菌効果もありますから、カビ予防にもなります」

掃除の手順は————
①最初に全体に掃除機をかけ、ほこりやゴミを取り除く。
②スプレーボトルにアルコール水を入れ、乾いたマイクロファイバークロスにシュッシュとスプレーする。
③ 押入れやクローゼットの上から下、奧から手前に向かって拭いていく。

アルコール水の作り方

アルコール水
アルコールは医療現場でも使われる消毒薬。除菌、防カビ、防臭などの効果抜群。皮脂汚れ、手垢にも有効。アルコールは劣化しにくいので、水で薄めてスプレーボトルに入れて使うと便利。壁や床などの広い面なら、マイクロファイバークロスかタオルにスプレーしてから拭くと効率的。アルコールは揮発するので後に残らず、仕上げぶき不用。

アルコール水の作り方
①アルコール使用可のスプレーボトルを用意する。
②スプレーボトルに水110cc、消毒用エタノール(アルコール分80%程度)90ccの順に入れて、1カップ分のアルコール水を作る。
※この割合よりアルコール濃度が低いと効果が弱まり、濃度が高いと使う場所の素材を痛める恐れがある。
※引火性があるので、火のそばで使わないこと。
※使用時は、ゴム手袋などを着用して。

押入れの床に100均のスノコを敷くと、通風抜群に

荷物を全部出して、内部をすっきり拭き上げた押入れやクローゼット。心も晴れやかになりますね。ここですぐにものをしまわずに、やっておきたいことがもう一つ。
「押入れやクローゼットの床に、100均のスノコを敷いておくだけで、空気の通り道が確保でき、カビ予防に効果的です」

前述のように、布団などに吸収された水分は、下へ下へと降りていき、ひどいときには床をびっしょり濡らすほどになり、カビが繁殖することも。

「押入れは側面より、下(床面)の心配をするのが先決です。布団などが直接床にくっついている状態では乾きにくいのですが、スノコを敷いておけば、布団の下に空気の通り道ができるので、乾きやすくなります。扇風機や除湿器を使うときにも、効率よく湿気を追い出せます」

100円均一のスノコはメーカーによってサイズが異なるので、自宅の押入れやクローゼットの床のサイズを測り、並べ方のレイアウトや必要な枚数を考えてから購入しましょう。

これで押入れ、クローゼットもすっきりリフレッシュ。衣類や布団を取り出しやすく収納すれば、日々の暮らしも快適になりそうです。

「カビや菌の住みかを作らないように、ホコリに気づいたら、アルコール水を含ませたクロスで、こまめに拭き取っておきましょう。すでにカビが発生しているときは、消毒用エタノール原液で拭くとよいでしょう」

※2023年7月12日に配信した記事を再編集しています。

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