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夫が急逝すると義妹「お兄ちゃんの財産置いて出てけ」傷心する私を救ったのは…家も婚約者も失う結果に

  • 2026.9.13

結婚後、私と夫は義母と同居するため、資金を出し合って二世帯住宅を購入しました。家は夫婦の共有名義で、私にも持ち分があります。
私たち夫婦には子どもがおらず、義父はすでに他界していました。義母との関係も良好で、3人での暮らしは、毎日穏やかでした。ところが……。

一人暮らしをしていた義妹が「家賃がもったいない」と実家に戻ってきてから空気が変わりました。義母が暮らすこの家が、義妹にとっての実家というわけです。

義妹は、嫁である私を他人扱いし、共有スペースにある私の荷物を勝手に放り出したり、私のバッグやアクセサリーを無断で使って汚したりするなど、陰湿な嫌がらせを繰り返したのです。

そんな生活の中、義妹に結婚の話が持ち上がりました。相手は几帳面で誠実そうなひとでした。結婚後は家を出る予定だそうです。私は「これでようやく平和な日々が戻ってくる」と安堵していました。

突然の夫の死と、義妹からの残酷な言葉

しかしその矢先、夫が交通事故で突然帰らぬ人となってしまったのです。私は、あまりの悲しみに現実を受け入れられず、食事も喉を通らない日々が続きました。

四十九日の法要のあと、親族で会食をしていたときのことです。法要には義妹の婚約者も参列しており、会食にも同席していました。私たち夫婦には子どもがおらず、義父もすでに亡くなっていたため、夫の法定相続人は妻である私と、母親である義母の2人です。ところが、話が今後のことに及んだそのときでした。

「お兄ちゃんが死んだんだから、もうあなたは赤の他人でしょ。お兄ちゃんの財産を全部置いて、この家から出ていってよ」

悲しみに暮れる私に対し、義妹は冷酷な言葉を投げかけたのです。そもそも二世帯住宅は、私たち夫婦の共有名義です。私の持ち分まで渡す必要はありません。しかし、夫を亡くしたばかりの私は、そんなことを説明する気力さえ失っていました。

一方、義母は私を気遣い、「ここにいるのがつらければ、ご実家に戻ってもいいのよ。あなたの気持ちをいちばんに考えてね」と、やさしい言葉をかけてくれました。そして、夫の遺品整理で見つけたという一冊の通帳を私に手渡してくれたのです。通帳には「結婚10周年、旅行用」と夫の字で書かれた付箋が貼られていました。私たちの結婚10周年に海外旅行に行くために、夫が私に内緒で自分のお小遣いからこつこつと貯めてくれていた預金だったのです。

私がその通帳を義母から受け取ると、義妹は激高しました。

「ちょっと待ってよ! そんなの夫婦のための貯金だって証拠はないじゃない! 血のつながった家族で遺産は分けるべきよ!」

そう叫ぶと、私の手から通帳を強引に奪い取ろうとしたのです。夫名義の預金である以上、相続財産になることは私にもわかっていました。けれど、そのときは義妹に何かを言い返したり、説明したりする気力すら湧きませんでした。

穏やかな義母の強い態度

「いい加減にしなさい! 全部置いて出ていけだなんて、どの口が言っているの」

私を一方的に責め立てる義妹に対し、義母が厳しい声で一喝しました。

「法律上、相続人は妻であるこの子と、母親である私なの。妹のあなたに法定相続分はないのよ。それに、ここはあなたの家じゃないのよ。もうここに住み続けてもらうわけにはいかないわ」

いつも穏やかな義母の強い態度に、義妹は一瞬たじろぎました。しかし、不満そうな表情を浮かべ、「少しくらい分けてくれたっていいじゃない」とぶつぶつ文句を言い続けていました。すると義母は、さらに厳しい表情を浮かべ、言いました。

「これだけ人を傷つけておいて、まだ自分のことしか考えられないのね。ここはこの子たち夫婦の家よ。もうあなたをここに置いてもらうわけにはいかないわ。荷物をまとめて出ていきなさい」

義妹は顔色を変えました。結婚するまでは実家で暮らし続けるつもりだったようで、「そんな! ここは私の実家でしょ!」と声を荒らげました。しかし義母は、「実家だから何をしても許されるわけじゃない。この子を追い出そうとする人と一緒には暮らせません」とはっきり告げたのです。

そのとき、それまで一部始終を黙って見ていた義妹の婚約者が口を開きました。

「家族を亡くしたばかりの人に向かって、なんてひどい態度だ……。お金のことしか頭にないなんて信じられない。そんな人だとは思わなかったよ。結婚のこと、少し考えさせてほしい」

彼は義妹に冷ややかな視線を向け、そのまま席を立って帰ってしまいました。義妹は慌てて後を追おうとしましたが、彼が振り返ることはなく……。

義妹の末路

後日、義妹は婚約者から正式に婚約解消を告げられたそうです。こうして義妹は、一度に婚約者と実家という居場所の両方を失うことになったのです。婚約の解消を告げられた義妹は泣きわめき、義母にも「ここに置いてほしい」と頼み込みました。しかし義母の決意は変わりませんでした。

結局、義妹は家を出て行くことになり、その後、アパートを借りて一人暮らしを始めました。

夫の遺産については、後日、私と義母で改めて話し合いました。夫が結婚10周年の旅行のために貯めていた預金も相続財産になりますが、義母は「これはあの子があなたとの旅行を楽しみにして貯めていたお金でしょう。私は受け取るつもりはないわ」と言ってくれ、私が相続することになりました。

二世帯住宅についても、義母と話し合い、夫の持ち分も私が相続することになりました。私は今も、義母と一緒に夫との思い出が詰まった二世帯住宅で穏やかに暮らしています。

実の娘に対しても、間違っていることは間違っているとはっきり言い、傷心の私を守ってくれた義母には感謝してもしきれません。夫が残してくれた通帳を見るたび、楽しみにしていた結婚10周年の旅行を思い、今でも胸が締めつけられます。私を大切にしてくれた夫の思いを胸に、これからは義母に寄り添い、支え合って生きていこうと心に決めています。

◇ ◇ ◇

夫を亡くしたばかりの人に対し、悲しみに寄り添うどころか、財産のことばかりを口にする義妹の態度は、あまりにも身勝手でしたね。家族であっても、相手の立場や気持ちを尊重することは欠かせません。また、相続や住まいに関する問題は、思い込みだけで判断せず、事実や権利関係をきちんと確認することも大切です。信頼できる家族や専門家にも相談しながら、自分の権利と生活を守るために冷静に行動したいですね。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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