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コーネリアスがゲストを迎え、少しだけ賑やかな3年ぶりの新作を発表

  • 2026.9.16

小山田圭吾のソロプロジェクト、コーネリアスの3年ぶりの新作が発表。ゲストを迎えたり、最新デジタルツールを取り入れたりと、新しいアイデアに満ちた作品となった。本人に制作の過程やこれからの未来について語ってもらった。

photo: Kiyoaki Sasahara / text: Katsumi Watanabe

コーネリアス
BRUTUS

コーネリアスが体現した音楽家とテクノロジーが共生する未来

2001年の『POINT』以降、最新デジタルツールを取り入れた、緻密なレコーディング方法に加え、複数のプロジェクトへの参加もあり、10年にアルバム1枚という間隔が常態化していた。

「ディスコグラフィを見て、少し反省しました(笑)。音楽的にも、インナー系で静かな曲が中心だった『Mellow Waves』(17年)と『夢中夢−Dream In Dream−』(23年)では、ビートのはっきりした、ライブ映えのする曲が少なかった。そこで新作『Refractions』では、少し音楽性を外向きに変えたいと思いながら、作っていきましたね」

BRUTUS

ゲストの演奏と、新しいアイデアに満ちた新作

モノクローム・セットのビド、ショーン・レノン、アート・リンゼイといったゲストを迎えた新作。もちろん、ファンにとってはお馴染みの坂本慎太郎が歌詞を担当した楽曲も。

「タイトルの『Refractions』は“屈折”という意味。何かの媒介を通し、屈折した像が出てくる、プリズム的なイメージ。長い間、自分一人で考えながら作っていましたが、今回は自己完結せず、いろいろな人やものに、多少委ねようと思い、コラボレーションしてみたんです。90年代からよく知っている人が多いんですけど、『Bad Advice』で作詞とボーカルをとってくれたアートさん、『Aeons』のショーンは、楽器演奏とコーラスアレンジも担当してくれて。

ゲストの中でもビドさんは、2024年にモノクローム・セットの来日公演の時に“ギターを弾いて!”と頼まれて(笑)。90年代以降、あまり親交はなかったんだけど、最近は懇意にしていて、新作の制作を始めてから、モノクロームっぽいポストパンクの『You Make me Cyborg』ができたのでお願いしました。坂本慎太郎くんが作詞をしてくれた『まざらない』は、世の中の雰囲気みたいなものを絶妙に掴(つか)み、抽象化して中毒性のある言葉にする技術が素晴らしいですね」

BRUTUS

また、新しい知能にも身を委ねることに。

「楽曲の制作初期段階からAIを導入しました。自分の作った曲のデータを投げると、いろいろなバージョンを無限に作れる。いいところを抜き取り、演奏し直して、楽曲のアレンジに反映させました。女性のコーラスがありますが、それは今回すべてAIで生成されたものです。まだライブでAIを使うことはないけど、近い将来、プログラミングしたロボットが、世界中で同時にライブするとか可能になるんじゃないかな。たとえロボットでも、クラフトワークならライブで観たいでしょう。『マン・マシーン』が思想になる日も近いというかね(笑)」


Information

『Refractions』
BRUTUS

『Refractions』

通算8枚目。先行で配信されたシングル「Twisting & Glistening」、KENZOのパリ・コレクションのランウェイ用に制作し、新たな編集を加えた「Mind Train」など全10曲を収録。アルバムビジュアルや「夢寝見」のMVは、小山田自身がAIを駆使して作成したもの。


profile

Cornelius

コーネリアス/小山田圭吾のソロプロジェクト。1993年に活動を開始し、これまでに8枚のオリジナルアルバム、17枚のシングルを発表。ニューアルバム『Refractions』のリリースを記念して、2026年9月10日のKT Zepp Yokohama(神奈川)から、10月6日のZepp Shinjuku(東京)まで、全国10公演の『CORNELIUS REFRACTIONS TOUR 2026』の開催が決定。

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