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【追悼】グロリア・スタイネム。フェミニズムと女性解放運動を切り開いた先駆者の、心に刻みたい14の名言

  • 2026.9.12
Photo Researchers / Getty Images

2026年9月2日、グロリア・スタイネムがニューヨークの自宅で死去した。92歳だった。アメリカを代表するジャーナリストで活動家のスタイネムは、第二波フェミニズムをけん引した先駆者のひとり。1972年には女性誌『Ms.』を共同創刊し、中絶の権利や賃金格差、DVなど、当時のメディアでは語られることの少なかった問題に光を当てた。女性が自らの人生を自由に選べる社会を目指し、半世紀以上にわたって平等を訴え続けた。

その鋭い洞察とウィットに富んだ言葉は、今も私たちの背中を押してくれる。ここでは彼女を追悼し、著書やスピーチ、インタビューから心に刻みたい14の名言を紹介する。

【名言1】

「真実はあなたを自由にしてくれる。だけど、まず湧いてくるのは怒りかもしれない」— 彼女が好んで使い、2019年の著書のタイトルにも選んだフレーズ

“The truth will set you free, but first it will piss you off.” —Title of her 2019 book

1963年、『ショー』誌の企画でプレイボーイ・クラブのバニーとして潜入取材し、その実態をつづった記事「バニーの物語」で一躍注目を集めたグロリア・スタイネム。 Bettmann / Getty Images

【名言2】

「フェミニストとは、女性と男性の完全な平等を信じる人のことです。男性であっても、女性であっても構いません」— 1992年のインディペンデント・テレビジョン・ニュースのインタビュー

“A feminist just means a person, male or female, who believes in the full equality of women and men.” —interview with the Independent Television News, 1992

1972年、民主党全国大会で演説するフェミニスト活動家のグロリア・スタイネム。 John Olson / Getty Images

【名言3】

「女性は年齢を重ねるほどラディカル(※)になる唯一の集団かもしれない」—1983年刊行のエッセイ集『Outrageous Acts and Everyday Rebellions』より

“Women may be the one group that grows more radical with age.” –Outrageous Acts and Everyday Rebellions, 1983

※スタイネムは「ラディカル」を“過激、暴力的”という意味合いではなく、物事の根本を見抜き、社会の仕組みそのものを問い直す態度、というニュアンスで用いている。

【名言4】

「あなたが思い描ける夢は、その可能性がすでに私たちの中にあるからこそ生まれるのです」 — 1993年、ウェルズリー大学卒業式スピーチ

“If your dreams weren’t already real within us, you could not even dream them.” —Commencement address to Wellesley College, 1993

2016年の「ミズ・ファウンデーション・フォー・ウィメン」のグロリア・アワード授賞式ガラパーティで長年の友人であり活動家仲間でもあるドロシー・ピットマン・ヒューズと並ぶ。 Monica Schipper / Getty Images

【名言5】

「私たちは親たちがああなってはいけない、と警告してきたような女性になりました。そして、それを誇りに思っています」 — 1978年の男女平等憲法修正条項 (ERA)行進での演説

“We are the women our parents warned us against, and we are proud.” —Speech at the March for the Equal Rights Amendment, 1978

【名言6】

「だから、やってみたいと思うことは何でもやってみることです。大恥を晒すことになっても気にしなくて大丈夫です。恥をかくことはむしろ絶対必要とも言えます。きっと最高に楽しい時間を過ごせるはずです」-1970年、タフツ大学卒業式スピーチ

“So whatever you want to do, just do it. Don’t worry about making a damn fool of yourself. Making a damn fool of yourself is absolutely essential. And you will have a great time.” –Commencement address to Tufts University, 1987

自身が創刊した雑誌『Ms.』のプレスカンファレンスにて。スタイネムは女性を未婚・既婚で区別しない敬称「Ms.」を誌名に採用し、その呼び方を広く社会に定着させた。 1985年撮影。 Robert R. McElroy / Getty Images

【名言7】

「必要な代償を引き受ける覚悟があるなら、望むことは何だってできます。そして、その代償を払うだけの価値はあるのです」 — 1970年、ヴァッサー大学卒業式スピーチ「Living the Revolution」

“If you’re willing to pay the price for it, you can do anything you want to do. And the price is worth it.” –“Living the Revolution” commencement address to Vassar College, 1970

【名言8】

「希望を持つことは未来への計画の一つです。誰もそれを私たちから奪うことは許されない」 — 2020年、PBSニュースアワーのインタビュー

“Hope is a form of planning. That should not be taken away from us.” —Interview with PBS NewsHour, 2020

長年、婚姻制度に批判的だったスタイネムは、2000年にクリスチャン・ベールの父デビッド・ベール(2003年死去)と結婚。法改正によって制度のあり方が変わったことも、決断を後押ししたと説明している。 Kevin Winter / Getty Images

【名言9】

「自尊心がすべてではない、でもそれがなくては始まらない、と私は気づきはじめたのです」-1992年刊行の『Revolution from Within: A Book of Self-Esteem』より

“I began to understand that self-esteem isn’t everything; it’s just that there’s nothing without it.” –Revolution from Within, 1992

【名言10】

「何かを実現するための第一歩は、まずそれを思い描くことです」 ―1992年刊行の『Revolution from Within: A Book of Self-Esteem』より

“Imagining anything is the first step toward creating it.” —Revolution from Within, 1992

【名言11】

「本当のところ、他の人々が解放されない限り、私たちの誰一人として自由にはなれません」-1970年のヴァッサー大学卒業式スピーチ「Living the Revolution」

“The truth is none of us can be liberated if other groups are not.” –“Living the Revolution” commencement address to Vassar College, 1970

2013年、バラク・オバマ米大統領から大統領自由勲章を授与されるグロリア・スタイネム。 Leigh Vogel / Getty Images

【名言12】

「受け身の問いを立てるのはやめるべきです。『何が起きるだろう』『何が起きるべきだろう』ではなく、『私たちは何をするべきか』を問わねばなりません」-2020年のテキサス・トリビューン・フェスティバルにおけるインタビュー

“We should stop asking passive questions. It’s not, ‘What will happen, what should happen?’ It’s, ‘What are we going to do?’” –Interview at the Texas Tribune Festival, 2020

【名言13】

「目的が手段を正当化するのではなく、手段こそが目的です。私たちの革命の結末に喜びや音楽、友情、笑いを求めているのならば、その道のりにおいても、喜びや音楽、友情、笑いがなくてはなりません」-2007年、スミス大学卒業式スピーチ

“The end doesn’t justify the means, the means are the ends. If we want joy and music and friendship and laughter at the end of our revolution, we must have joy and music and friendship and laughter along the way.” —Commencement address to Smith College, 2007

2017年5月3日、ニューヨークで開催された「ミズ・ファウンデーション・フォー・ウィメン」のグロリア・アワード授賞式でスピーチするグロリア・スタイネム。 Monica Schipper / Getty Images

【名言14】

「私の年齢になると、『そろそろ次の世代に役目を譲るのですか』とよく聞かれます。でも私は、まだ自分の情熱を燃やし続けています。 そして、その火でほかの人たちの心にも火をともしているのです」-エッセイ集『Outrageous Acts and Everyday Rebellions』 より

“At my age…people often ask me if I’m ‘passing the torch.’ I explain that I’m keeping my torch, thank you very much—and I’m using it to light the torches of others.” –Outrageous Acts and Everyday Rebellions

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