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元『東京人』副編集長・鈴木伸子が選ぶ、昭和のシブいビルを彩るモザイクアート3選

  • 2026.9.11

東京という街とそこに息づくもの、こと、場所を愛してやまない人たちがいる。飲食をはじめカルチャーやエンタメ、さらに建築や公共物に都市の風景まで、マニアが極私的に案内する東京偏愛スポット。今回は、元『東京人』副編集長・鈴木伸子さんに話を聞いた。

text: Nobuko Suzuki / edit: Mo-Green

有楽町〈東京交通会館〉館内、新宿〈国立競技場〉壁画、紀尾井町〈ホテルニューオータニ ザ・メイン〉館内
BRUTUS

教えてくれた人:鈴木伸子(文筆家)

すずき・のぶこ/元『東京人』副編集長。現在は町歩き、建築などに関し執筆中。著書に『シブいビル』『大人の東京ひとり散歩』など。

昭和のシブいビルを彩るモザイクアート

近年、高度経済成長期(1950年代半ばから70年代半ば)に建てられたビル・建築が築50年以上となり、歴史的建築としての価値を持つようになってきた。その時代ならではの建築デザインや装飾、当時最新だった建材などは、今見るとかえって新鮮。

中でも、鉄やコンクリートなどの無機質な素材で造られるビルに、華やぎや彩りをもたらすためにと、その時代に数多く作られた大理石モザイクやタイル製の壁画には魅力的なものが多く、シブいビルにおける見どころとなっている。

有楽町〈東京交通会館〉館内
東京交通会館  1965年築。1階から3階に続く階段壁面に広がる大理石モザイク壁画は、画家・矢橋六郎の作品。家業である建設石材会社の経営者でもあった矢橋は、都内や全国の建築内に数多くのモザイク作品を制作していて、現在も有楽町、日比谷、丸の内地区だけで、計7点の作品を見ることができる。 住所:千代田区有楽町2-10-1
新宿〈国立競技場〉壁画
国立競技場壁画  2021年の東京五輪に際し建て替えられた新国立競技場内には、1964年の五輪に合わせて設置された壁画が移設保存されている。壁画は、脇田和、宮本三郎、 大沢昌助ら当時活躍中の画家たちの原画を基に制作されたもの。作品からは60年代の息吹を今も感じ取ることができることだろう。Copyright/JAPAN SPORT COUNCIL 住所:新宿区霞ケ丘町10-1
紀尾井町〈ホテルニューオータニ ザ・メイン〉館内
ホテルニューオータニ ザ・メイン  1964年の東京五輪に際し、海外からオリンピックを見に訪れる観光客の宿泊先として開業した高級ホテル。そのロビーには、外国人客を意識して、日本の文化を象徴し、縁起の良い鶴をモチーフにした壁画が設(しつら)えられている。この壁画は、ホテル開業時から残る数少ない内装。 住所:千代田区紀尾井町4-1
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