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子猫を迎えて1週間→先住猫が“うつ”に… 多頭飼いの難しさに4.4万いいね「うちも同じ」一方で「人間のエゴでは」の声も

  • 2026.9.8
「おじさん猫と姫猫の暮らし」さんの公式インスタグラムアカウントより
「おじさん猫と姫猫の暮らし」さんの公式インスタグラムアカウントより

新しい子猫を迎えてから、うつになってしまった先住猫。飼い主が反省の気持ちを込めて、猫の多頭飼育の難しさを発信した動画に、4万4000件の「いいね」が集まり話題になっています。

子猫の「ふーあ」を迎えて1週間後、先住猫の「リオ」の様子がおかしくなりました。食事はおろか水も飲まなくなり、クローゼットに隠れて出てきません。原因は、優しく受け入れているように見えた、新入り猫に対するストレスでした。動物病院で処方された、人間にも使用する抗うつ剤を与えたところ、食欲は回復。その間に2匹の関係性を見直し、現在は仲良く暮らしています。

動画を投稿したのは、おじさん猫と姫猫の暮らし(rioandfua)さんです。愛猫の「リオ」と「ふーあ」の動画をインスタグラムで投稿しています。

「おじさん猫と姫猫の暮らし」さんに動画についてお話を聞きました。

先住猫が見せていた「小さな変化」

Q.愛猫の動画を配信しようと思った理由やきっかけを教えてください。

元々は、愛猫たちの何気ない日常や、その時々の表情を記録として残したいという気持ちから始めました。先住猫のリオと、後から家族になったふーあは、性格も行動もまったく違います。一緒に暮らしていると、かわいいだけではなく、「猫にもそれぞれ、まるで人間のような気持ちや個性があるんだ」と驚かされることがたくさんあります。そんな日常を見て笑ってもらえたり、猫と暮らしている方に共感してもらえたりしたらうれしいと思い、投稿するようになりました。

今回のような出来事も含め、かわいい姿だけを切り取るのではなく、猫たちと暮らす中で経験したことを残していけたらと思っています。

Q.「猫がうつになりまして」の動画を発信しようと思った理由はなんでしょうか。

投稿するかどうかは迷いました。新しくふーあを迎え、仲良く過ごしているように見えた約1週間後、突然リオはごはんを食べなくなり、水も飲まず、大好きだったおもちゃにも人にも反応しなくなりました。いつものリオとはまるで別の猫のようで、本当に怖かったです。病院に行き、2匹を別々の部屋に分け、ケージも見直し、においの交換からやり直しました。短時間だけ会わせるところから少しずつ進め、リオが安心できる時間や場所をできるだけ確保するようにしました。

今振り返ると、迎える前に基本的なことを調べてはいたものの、「これまで他の猫にも友好的だったから大丈夫だろう」という、人間側の勝手な判断がありました。表面上は受け入れているように見えましたが、リオは静かに我慢していたのだと思います。結果として、大きな負担をかけてしまいました。

失敗を公にすることで、批判的なご意見もあるだろうと思いました。それでも、同じような経験をする猫を少しでも減らしたい。また、今まさに同じ状況で悩んでいる方がいたら、「こういう状態になることもある」と知っていただくきっかけになればと思い、投稿しました。

Q.その後の状況はいかがですか。

幸い、リオは食欲も戻り、以前のように甘えたり、おもちゃで遊んだりするようになりました。現在は、子猫から少し大人になったふーあと一緒に、穏やかに元気に過ごしています。リオとふーあ、それぞれが無理なく安心して暮らせる距離や環境を、これからも大切にしていきたいと思っています。

Q.この動画を通して伝えたいメッセージを教えてください。

今回特に感じたのは、「猫は言葉で『つらい』や『嫌だ』と言えない」ということでした。威嚇したり、けんかしたりすれば分かりやすいのですが、リオのように静かに我慢して、食べなくなったり、動かなくなったりする子もいます。表面上うまくいっているように見えることと、その猫自身が安心していることは、必ずしも同じではないのだと実感しました。

多頭飼いについて、調べれば基本的な方法はいろいろと出てきますが、それだけでなく、猫それぞれの性格を理解し、小さな変化を見逃さないことがとても大切だと学びました。私自身、一度リオに大きな負担をかけてしまいました。だからこそ、この経験が「先住猫は本当に大丈夫かな」ともう一度考えたり、異変に少しでも早く気付き、接し方や環境を見直したりするきっかけになればうれしいです。

Q.この動画にどのようなコメントが寄せられましたか。

一番驚いたのは、「うちの先住猫も同じようになりました」という経験談が、想像以上に多かったことです。「新しい猫を迎えてから、先住猫がまったく食べなくなって入院した」という方や、「徹底して先住猫を優先していたのに、半年ほど引きこもってしまった」という方もいました。中には、2匹とも体調を崩し、後から迎えた猫を里子に出す決断をされた方もいました。

さらに、「この動画を見て、不調の原因が分かって治った」「今いる猫の性格を考え、2匹目を迎えないことに決めた」という方もいらっしゃいました。それを読んだとき、この投稿が単にリオの出来事を伝えるだけではなく、誰かが自分の猫との暮らしについて改めて考えたり、選択を見直したりするきっかけにもなっているのだと感じました。

もちろん、温かいコメントだけではありませんでした。「人間のエゴではないか」「もっと慎重に迎えるべき」といった厳しい意見もありました。リオに負担をかけてしまったことは事実です。そうした意見も含めて受け止めたことで、私自身、多頭飼いについて改めて学び、猫たちとの接し方を見直すきっかけになりました。

いただいたコメントを通じて、うまくいったことだけでなく、うまくいかなかった経験を共有することにも意味があるのだと教えてもらいました。コメント欄そのものが、皆様の多頭飼いにまつわる貴重な経験や知見が集まる場所にもなっていますので、ぜひご覧いただけたらと思います。

オトナンサー編集部

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