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防災グッズは“隠す”より“見せる”! 整理収納アドバイザーが実践する見せる収納術

  • 2026.9.8

防災用品というと、いざというときのために箱や収納庫へまとめてしまっておくもの、というイメージがあるかもしれません。もちろん、食品や水など大量に備蓄するものは、収納場所を決めて管理することが大切です。一方で、災害が起きた直後にすぐ使いたいものまで奥深くにしまい込んでしまうと、いざというときに「どこに置いたっけ?」と探し回ることになりかねません。

私は東日本大震災や令和元年房総半島台風で被災した経験から、整理収納アドバイザーとして「防災用品は、必要なときに迷わず取り出せること」が重要だと考えるようになりました。

そこでわが家では、普段から使うものやインテリアになじむ収納用品を活用し、あえて“見せる収納”にしています。今回は、実際にわが家で取り入れている防災収納術をご紹介します。

玄関に「防災用品の定位置」をつくる

災害が起きたとき、自宅から避難することになれば、まず必要になるのが身を守るためのアイテムです。そこでわが家では、避難時に使うものはできるだけ玄関の近くに置くようにしています。

そこで使用しているのが、無印良品の「壁に付けられる家具フック」990円(税込)です。ピンポイントでフックが欲しい場所に、付属のピンタイプの取付金具を使い、石こうボードに簡単に取り付けることができます。ピンの外し跡が目立たないので、子どもの成長や生活環境に合わせて付け替えて使っています。

収納の少ない玄関では、特に重宝しています。普段から使っている抱っこひもや自転車のヘルメット、首から下げられるライトなどを吊り下げています。耐荷重は2kgなので、荷物が入ったバッグも下げられます。

一見するとただの玄関収納ですが、これらは災害時にも役立つアイテムです。例えば、自宅から避難する際には、頭を守るためのヘルメットがすぐ手に取れる場所にあると安心です。また、停電した夜間に避難する場合には、両手を空けたまま使える首掛けタイプのライトが役立ちます。

防災用品を「防災グッズ専用」としてしまい込むのではなく、普段使うもの自体に防災の役割を持たせるのがポイントです。玄関に置くことで、外出時に自然と目に入りますし、使ったら元の場所に戻すだけなので管理の手間もかかりません。

ただし、玄関は避難経路でもあります。収納を増やす際には、靴や荷物などで通路を狭くしないように注意しましょう。せっかく防災用品をすぐ取り出せても、「玄関から出られない」状態になってしまっては本末転倒です。

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子どもの寝室には「見える防災セット」を

長男と次男が使っている寝室には、ダイソーの姉妹ブランド「Standard Products」の「布製収納BOX(木取っ手、IV)」330円(税込)を使っています。

この中には、3COINSの「2WAYライト/SOBANI」880円(税込)や、ダイソーの「マチ付ポーチ(メッシュポケット付)」220円(税込)を収納しています。

ポーチの中には、「備蓄用圧縮軍手」110円(税込)、「キーチェーン付防災ホイッスル」110円(税込)、「不織布マスク(子供用、25枚)」110円(税込)、「片手でカンタン!携帯簡易トイレ」など、子ども2人が被災した際にすぐに手元にあったほうが安心なものをまとめています。

ポイントは、収納していること自体を隠しすぎないことです。収納BOXにまとめておくことで、細かな防災用品が部屋の中に散らばることがなくなります。また、寝室の枕元に置いているので、子ども自身も「ここに防災用品がある」と把握しやすくなっています。

災害時は、親が必ず子どものそばにいるとは限りません。学校から帰宅したあとや、子どもだけで留守番をしているときに地震が起こる可能性もあります。だからこそ、「防災用品の場所を親だけが知っている」状態にしないことが大切だと考えています。普段から「ライトはここ」「ホイッスルはここ」と場所を伝えて確認しておけば、緊急時にも思い出しやすくなります。

収納BOXは布製で圧迫感が少なく、寝室に置いてもインテリアになじみます。防災用品を収納しているからといって、部屋の雰囲気を大きく変えなくていいのもうれしいところです。

「普段使いの照明」を停電時にも活用

わが家で特に気に入っているのが、楽天市場で購入したchakashodinaの「LED磁石壁灯」3,880円(税込)です。もともとは、壊れてしまったレンジフードのライトの代わりとして使い始めました。

本体のタッチスイッチやリモコンでオン・オフを切り替えられたり、付属のスタンドを使って壁に取り付けたりできます。さらに、取り外してライト部分だけを持ち運ぶことも可能です。

電球色、白色、昼白色の3種類から色温度を選べ、明るさも弱・中・強を調整できます。キッチンだけではなく、ベッドライトやクローゼットなど、さまざまな場所で使いやすい仕様になっています。

USB Type-Cで充電できるため、普段から充電しておけば停電時にも使えます。インテリアになじみやすいシンプルなデザインも気に入っており、「防災用品を置いている」という感じがしないので、日常生活の中で自然に使い続けられます。

そして、もう一つ工夫しているのがダイソーの「蓄光シール(丸型)」110円(税込)です。ライトのタッチスイッチ部分に貼っています。

停電すると、当然ながら部屋は真っ暗になります。そんな中で「ライトはどこ?」「スイッチはどこ?」と探すのは想像以上に大変です。蓄光シールを貼っておけば、明るい時間に光を蓄え、暗闇の中で発光してくれるので、スイッチの場所を確認しやすくなります。防災用品は「備えて終わり」ではなく、実際に暗い場所で使えるかまで考えておくことが大切です。

見える収納は「取り出しやすさ」と「安全性」の両立を

防災用品を見える場所に収納するようになってから私自身が感じているのは、「備えているものを忘れにくくなった」ということです。奥にしまい込んでしまうと、存在そのものを忘れてしまうことがあります。特に防災用品は、普段使う機会が少ないものも多いためなおさらです。

一方、日常的に目に入る場所に置いておけば、「そういえばライトの電池は大丈夫かな」「マスクやウェットティッシュは交換した方がいいかな」と、自然に確認するきっかけが生まれます。

また、普段から使うことで災害時に初めて触れるということも避けられます。ライトなら実際に点灯させてみる、ヘルメットならかぶってサイズを確認するなど、平時に使い慣れておくことも備えの一つです。

まずは家の中を見回して、「災害が起きたら、これはどこにあると便利だろう?」と考えてみる。そんな小さな見直しから、ご家庭に合った防災収納を始めてみてはいかがでしょうか。

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<執筆者プロフィル>
海老原葉月
ライター、整理収納アドバイザー1級
カインズ公認の「日本一のカインズマニア」、スリコマニアとしても知られる。
14歳、11歳、2歳の三兄弟を子育て中。東日本大震災、令和元年房総半島台風にて被災した経験から、防災に関する情報を発信。

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