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「行け!行け!行け!」深夜に壁の向こうから響く隣人の声。直接注意出来なかった私が変えたこと

  • 2026.9.7

夜中の三時に、壁の向こうから

今のマンションに住んで、何年かになる。

夏は寝室の窓を少し開けて眠ることが多かった。

いつからだったか、隣の部屋から夜になると人の声が聞こえるようになった。最初は何を話しているのか分からない程度だったが、静かな夜には言葉まで聞き取れる。

どうやら、ゲームをしながら誰かと話しているらしい。

配信をしているのか、通話をしているだけなのかまでは分からない。

特に声が大きくなるのは、夜中の三時ごろだった。

「やられたー!」

悲鳴のような大きな声だが、怒っているわけではない。

負けても笑い、うまくいけばさらに声が大きくなる。本人はかなり楽しんでいるようだった。

窓を閉めれば少し小さくなるので、隣も窓を開けている夜は、外を回って声が入ってきているのだと思う。

週末になると、さらに声が増えた。

「行け!行け!行け!」

「うわー、そっちじゃない」

普段の声に二人ぶんほど加わり、三人で笑っているように聞こえる。

時計を見ると、もう三時を過ぎている。

一度くらい静かにしてほしいと伝えようかと思ったこともある。

ただ、隣の人とは廊下で会えば普通に挨拶をする程度の関係だ。これからも顔を合わせる相手だと思うと、直接玄関まで行くのはためらわれた。

そうしているうちに、今夜は何人いるのだろう、と声の数を数えるようになってしまった。

もちろん、数えたところで眠れるわけではない。

ある朝、寝室の窓を閉めた

ある朝、自分でできることから試してみようと思った。

まず、寝るときは寝室の窓を閉めるようにした。夏は少し暑いが、開けているときより声は小さくなった。

それでも気になる夜があったので、次は寝る場所を隣の部屋から離れた部屋へ変えた。

耳栓も買った。

完全に聞こえなくなったわけではない。それでも、以前のように夜中の声で目が覚めることは減った。

隣の人とは、その後も廊下で何度か顔を合わせている。

「こんにちは」

こちらが挨拶すると、向こうも普通に会釈をする。私は結局、夜の声については一度も話していない。

今も、ときどき遅い時間に声が聞こえることがある。

向こうにどこまで聞こえている自覚があるのかは、私には分からない。

ただ、以前より距離を取って眠れるようになったせいか、聞こえてきても気にならない夜が増えた。

それでも深夜に「やられたー」という声が響くと、眠りながら少しだけ、その勝敗が気になってしまう。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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