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60代からは夫や子どもに遠慮しない【和田秀樹さん流】「好き」を大切にする生き方が長寿につながる理由

  • 2026.9.5

60代からは夫や子どもに遠慮しない【和田秀樹さん流】「好き」を大切にする生き方が長寿につながる理由

年金生活に入る頃から、気になり始めるいわゆる「終活」。そうした準備は必要だよ、という人がいる一方、いやいやそんなものは不要だよという人も。老年精神科医の和田秀樹さんは後者。なぜ「終活」は要らないのか、その考えを全6回でご紹介します。今回は第5回です。

和田秀樹さん 精神科医

わだ・ひでき●精神科医。1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として35年以上にわたり医療の現場に携わっている。『80歳の壁』『70歳の正解』『逃げ上手は生き方上手』『どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる』『女80歳の壁』など著書多数。

医学的にも判明している「恋愛」の効能

ときめきこそ美と長寿の妙薬、というのが和田さんの持論。「60歳からは夫も子どもも気にしない」「好きな気持ちを大切にして生きていい」。その訳を解説します。

若返り 特効薬は 恋愛です

いつまでも若々しく元気でいたいと思うのであれば、その特効薬は「恋愛」。なぜなら恋愛をすると性ホルモン(男性ホルモンと女性ホルモン)の分泌量が増えることが医学的にもわかっているからだ。見た目に気を配るようになると気持ちや体まで若返ってくる。すると全身の細胞も活性化し、想定外のことが起こる恋愛のプロセスは前頭葉への刺激にもなる。

「私は、子どもが成人するまでは親である責任があると思っています。しかし子どもが成人したり、大学に入学したり、就職したりと一応親元を巣立ったら、親の役目は終了とも考えています。そして夫婦も親ではなく男と女に戻るべきたと思うのです。そのときに、互いにまだ好き合い、必要とし合うなら婚姻関係を続ければいいし、そうでないならば別れもやむを得ないと思っています」

そうは言っても、そこまでは……という人も多いはず。その場合は「推し活」に力を入れるなど、「ときめく心」だけでも大切に。

80代でもモテる女性。その秘密

容姿より 生き方重視の 幸齢期

80歳を過ぎてもモテる女性がいます。そういう人はほぼ例外なく、80歳になってからいきなりモテ始めたわけではなく、60~70代の間から「モテる女性」でいようとしています。つまり、「モテる」というのは、生まれつきの素質ではなく、「どう生きたいか」で決まるということです。もちろん、若いうちのモテると80歳のモテるとでは違いがありますが、顔が可愛いとか、スタイルがいいとか、素質的な要素だけでないのが幸齢期のモテ方です。幸齢期にモテる人は生き方が9割。皆さん、自由で元気で好きな気持ちを大事に生きている方ばかりです。

高齢期の女性のNG行動とは?

ダイエット 脳とやる気も やせていく

幸齢期の女性が絶対にしてはいけないことの一つがダイエットだ。なぜならちょっと太っている人のほうが、元気で長生きだからだ。朝ご飯を食べていないと子どもの成績が下がることはよく知られているが、同じように、大人にとってもブドウ糖は「枯渇した脳」よりも「豊富な脳」の働きがいいことは明らかなのだ。

「実際に体系的にもちょっと太めの人のほうが、知的に活躍していると言えます。『痩せているほど美しい』というのは幻想であり、本文でも触れたように『現代の纏足』であるとさえ、私は思います。知人に『日本一の不妊の名医』と言われる人がいて、彼を訪ねて全国から多くの女性が不妊治療にやってきます。その9割が『若い頃にダイエットしていた人』だと言います。栄養が不十分だったため、子宮が育っていないのです」

満足な食事をしなければ、健康な体にも活力に満ちた心にもならない。それは幸齢期であればなおさらだ。元気で長生きしたければ、どんなダイエットもしてはいけない。

撮影/佐山裕子(主婦の友社) 取材・文/志賀佳織 イラスト/ピクスタ

※この記事は「ゆうゆう」2025年5月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

※2025年4月4日に配信した記事を再編集しています。

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