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「急いでるんだよ、包装まだかよ!」サービスカウンターで怒鳴っていた客。だが、私が他のスタッフを呼んだ結果

  • 2026.9.5

レジの列から、細長い箱が三つ見えていた

朝のスーパーは、思っていたより混んでいた。

開店してすぐなら空いているだろうと思っていたのに、レジの前にはすでに列ができていた。

私はいちばん端の列に、かごを提げて並んだ。

その場所からは、すぐ横のサービスカウンターがよく見えた。

三十代くらいの男性が立っていて、カウンターの上には細長い箱が三つ並んでいる。

そうめんの箱らしく、包装を頼んでいるところだった。

対応していたのは、若い女性の店員さんだった。

紙を箱に合わせ、角を折り、テープを貼る。

そのたびに手元を確かめていて、まだ慣れていないように見えた。

一つ目を包み終える前に、男性が少しいら立った声を出した。

私は列を抜けて、別の店員さんを探した

「急いでるんだよ、包装まだかよ!」

店員さんは顔を上げ、すぐに頭を下げた。

「申し訳ありません。もう少々お待ちください」

そう言って、また手を動かし始めた。急いでいるのは分かるけれど、包装は雑にはできないのだろう。

角をそろえながら、一つずつ包んでいく。

しばらくすると、男性からまた「まだかかるの?」という声が聞こえた。

店員さんはもう一度「申し訳ありません」と答えた。手の動きが少し速くなり、私は見ているだけでも落ち着かなくなった。

ただ、私が直接男性に何か言う勇気はなかった。

言い返されるのも怖かったし、かえって話が大きくなるかもしれない。

そこで列をいったん抜け、売り場にいた別の店員さんに声をかけた。

「すみません。サービスカウンター、手伝ってもらえませんか」

店員さんはカウンターのほうを見ると、「分かりました」とすぐに向かってくれた。

二人で作業を始めると、残っていた包装もほどなく終わった。

男性は三つの箱を受け取ると、そのまま出口のほうへ歩いていった。

並び直そうとした私に、かけられた言葉

男性が離れたあと、近くで様子を見ていた年配の男性が、店員さんに声をかけた。

「大変だったね」

店員さんは少し驚いたように顔を上げ、「ありがとうございます」と小さく頭を下げた。

私は元いたレジへ戻った。

当然、最後尾に並び直すつもりだった。

すると、さっきまで私の前にいた人が振り返った。

「ここで大丈夫ですよ。店員さんを呼びに行ってたんでしょう」

「ありがとうございます」

そう言って元の場所に入れてもらうと、その人は小さな声で続けた。

「あの店員さんも、助かったと思いますよ」

私は直接注意することもできなかったし、大きなことをしたつもりもなかった。ただ、一人で困っているように見えた店員さんに、もう一人来てもらえればと思っただけだった。

それでも、誰かが少し動くことで、その場の空気が変わることもある。今もあのサービスカウンターの前を通ると、朝の出来事をふと思い出す。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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