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「2人の間抜け」とマルコヴィッチ。マクドナー新作、日本公開は1月29日

  • 2026.9.4

7月にイースター島を舞台にしたCIAものだと伝えられていたマーティン・マクドナー監督の新作『ワイルド・ホース・ナイン』が、第83回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを迎えた。上映後はスタンディングオベーション。日本公開日も2027年1月29日に決まった。(フロントロウ編集部)

1973年、クーデター直前のイースター島

『スリー・ビルボード』『イニシェリン島の精霊』のマーティン・マクドナーが、三たびオリジナル脚本と監督でサーチライト・ピクチャーズと組んだ作品だ。舞台は1973年のチリ軍事クーデター直前、モアイ像で知られるイースター島。

物語の中心にいるのは、島に降り立った2人のCIAエージェント、クリス(ジョン・マルコヴィッチ)とリー(サム・ロックウェル)。長年のパートナーである彼らがそれぞれの過去と、現在進行形の陰謀と格闘するなかで、自由を求める反権力派の学生モニカ(マリアナ・ディ・ジローラモ)とアリシア(アイリン・サラス)に出会う。そこからCIA南米支局長のMJ(スティーヴ・ブシェミ)をも巻き込んだ、思いもよらない事態へと転がっていく。

船に乗って現れたキャストに、会場が沸いた

ヴェネチアのワールドプレミアには、マクドナー監督をはじめ、ジョン・マルコヴィッチ、サム・ロックウェル、スティーヴ・ブシェミ、マリアナ・ディ・ジローラモ、アイリン・サラス、パーカー・ポージーらが集結した。船上から彼らが姿をみせると会場からは大歓声が上がり、映画界のレジェンドが勢揃いした貫禄とオーラに、その場が最高潮に達したという。

『ワイルド・ホース・ナイン』ヴェネチア国際映画祭に到着したキャスト陣
©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

上映後にはスタンディングオベーションが起こった。批評家からも、マクドナー監督ならではのユーモアと鋭い社会的視点、そしてマルコヴィッチ、ロックウェル、ブシェミらの演技に称賛が集まっている。すでにマルコヴィッチのアカデミー賞主演男優賞受賞をめぐるウワサも浮上している状況だ。

「権威に疑問を投げかける」作品

プレミア上映に先駆けて行なわれた記者会見でも、賞レースの話題は避けて通れなかった。2度のアカデミー賞ノミネートを誇るマルコヴィッチは、自身への注目についてこう答えている。

「何よりも嬉しいのは、この映画が注目を浴びること」

マクドナー監督は、本作に現代社会への皮肉を込めたことを明かしたうえで、「権威や、私たちに伝えられていることに疑問を投げかける」作品だと語った。1970年代のイースター島を舞台にCIAエージェントの物語を通して、現代にも通じるテーマを描き出したということになる。

会見は終始和やかだった。マルコヴィッチは自身とロックウェルが演じる役柄を「2人の間抜け」と表現し、念願だったマクドナー作品への出演を即決したと回想。『スリー・ビルボード』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したロックウェルに続いて、ブシェミも以前からマクドナーとの仕事を熱望していたことをユーモラスに語った。

マクドナーはこのヴェネチアで、過去に2作連続で最優秀脚本賞を獲得している監督でもある。

映画『ワイルド・ホース・ナイン』は北米で2026年11月6日に公開され、日本では2027年1月29日より公開される。トム・ウェイツも出演する。

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